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【現場資材の歴史①】超マニアック!土管の歴史はなんと江戸時代!

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公開日時 2023.05.17 最終更新日時 2023.05.17

土管というと、国民的人気アニメに登場する空地に3つくらい積み重ねて置かれているものをなんとなく思い浮かべる人も多いでしょう。
名称は土管でも、実際はコンクリート製のものが多く使われていることがあります。
今回は天然の土を使用して作られた「土管」について歴史や現在の活用方法を紹介します。

土管の成り立ちと歴史

土管は天然の粘土を筒状に成型し窯で焼成したもので、日本では江戸時代の末期に愛知県常滑市で素焼きや真焼けの土管が製造されています。
日本で本格的に土管が使用され始めたのは明治時代に入ってからで、都市部での鉄道の敷設や下水道工事のため需要が増加しました。

当初、土管はイギリスからの輸入もありましたが、大量の受注を国産で賄うため窯業の進んでいた常滑市で強度の高い真焼けの土管を大量に生産するようになりました。
大正期には釉薬を使うことでさらに耐久性に優れた品質の土管である「陶管」も製造されています。
経済高度成長期には住宅地整備や大型団地の建設が全国的に盛んに行われ、和式便器の下水管や配水管として多くの土管が人々の生活を地下から支えてきました。

現在の土管の活用方法

現在の土管の活用方法

「暗渠(あんきょ)排水」は世界的に行われている排水の技術で、農地以外に運動場や宅地など排水を要する施設、地下水や河川の浄化に活用されている技術です。
この排水管として、天然の粘土で作られている土管は土中に埋設しても環境への負担が少ないため、特に農地で広く活用されています。

土管を農地の地中に埋め込んで周りを水分が導入しやすい疎水材で囲み、筒状の空間に排水しやすくなるようにします。
農作物にも無害のうえ、排水が良くなることで土中に酸素が行きわたり、微生物が増えて土の状態が良好になるため作物の品質も向上するという利点があります。

戦後の食糧不足時には、その対策として土管による暗渠排水が全国で行われ食糧が増産されたということです。
経済高度成長期には合成樹脂素材の管が多く造られ暗渠排水にも使用されましたが、排水性が低下したことや土の環境のため、天然素材の素焼き土管を使用した暗渠排水が再び見直されるようになりました。

環境に優しい土管を未来へ活かす

常滑市には「土管坂」と呼ばれる散歩道があり、壁面に並べられた多くの土管の温かみが散歩する人たちの気持ちを和ませてくれます。
人は自然の素材ならではのぬくもりを、土管から感じるのかもしれません。
今後も環境に優しく無害の土管を暗渠排水などに活用して受け継いでいくことは、今後も大事な取り組みとなることを期待しましょう。


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