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公開日時 2018.10.09
最終更新日時 2022.04.06

【造園業を極める⑦】初施行は明治時代!壁面緑化の事例集!

壁面緑化は明治時代から行われてきたとされる伝統的な技術です。
壁を植物で覆うことによって、様々な効果が期待できます。
実際にどんな効果が期待できるのでしょうか。
壁面緑化による効果と、事例集をご紹介します。

壁面緑化とは?

壁面緑化は、まず壁面をつるやヘデラなどの植物で覆うことです。
植物で覆うことで壁の表面温度が下がり、室内の冷却効果、熱の照り返しの防止、景観向上などの効果が期待できます。
壁面緑化には、基礎造成型と下垂型の2種類があります。
基礎造成型は壁面に基盤やプランターなどを取り付ける方法です。
様々な植物を設置できるので、植物の種類にこだわりたい方に向いています。
下垂タイプは、壁の上部にプランターを設置し植物を垂らしていく方法です。
基礎造成型より時間はかかりますが、コストが低いのが特徴です。
壁面緑化を行うメリットは、ますエネルギー削減効果が挙げられます。
壁面に植物を這わすことで、断熱効果が期待でき低暖房費の削減につながります。
また壁面自体の温度も下げることで、ヒートアイランド現象を防ぐことにも役立ちます。
そして植物が光合成を行うので、空気の浄化作用も期待できます。
このように壁面緑化は、特に都会において大きな効果をもたらすことが期待できるのです。

壁面緑化の事例集

倉敷紡績(倉敷アイビースクエア)

倉敷紡績の工場は、現在結婚式場やホテルに改装され倉敷アイビースクエアとなっています。
その壁面にはびっちりツタで覆われています。
これは紡績工場時代に、夏の暑さを減らすためにツタで覆ったのが始まりとされています。
壁面にツタを茂らせることで、直射日光量を減少させることでできます。
ツタで覆うことで、壁面温度を2℃前後下げることが可能です。
また美観効果も期待できます。

マークライト虎ノ門(東京都)

次世代のオフィスビルに、多様な種類の植物をランダムに配置した壁面緑化です。
ヒマラヤユキノシタ、タマシダなど10種類以上の植物が植えられています。
環境に配慮しているだけでなく、オフィスのイメージアップにもつながります。

コープ共済プラザ(東京都)

国内最大規模の壁面緑化を施した建物です。
第15階屋上・壁面・特殊緑化技術コンクールで「国土交通大臣賞」を受賞しました。
景観と実用性を備えた壁面緑化で、約1,800㎡規模の緑化を施しています。
この壁面緑化により、ビルの表面温度は外気より2~3℃低くなることが実証されています。
季節ごとに特徴的な花が咲くように配置されており、景観向上の面でも優れている壁面緑化です。

実用性と景観向上を備える壁面緑化

壁面緑化は、単に景観が美しいだけでなく、実用性にも優れています。
壁面を植物で覆うことによって、壁面温度を下げ建物単体だけでなく周辺の温熱環境改善が期待できます。
地球温暖化が問題となっている中、壁面緑化はこれからも注目されることは間違いないでしょう。

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