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【造園業を知る④】プロなら知っておきたい日本庭園の様式を知ろう!平安~安土桃山編

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公開日時 2022.09.27 最終更新日時 2022.09.27

日本庭園は一番古いもので飛鳥時代から存在していたと言われており、歴史が非常に深いことが分かります。
しかし、日本庭園と言っても時代に伴いその様式は変化を遂げています。
今回はプロなら知っておきたい日本庭園の様式として、まず平安〜安土桃山時代の様式をご紹介します。

平安時代は寝殿造・浄土式庭園

平安時代は貴族文化が栄えた時代で、貴族たちは自分たちの住居の寝殿に広大な庭園を築くようになりました。
このような寝殿を「寝殿造の庭園」と呼び、池泉が見られる風景となります。
池泉は川や海をイメージしており、橋がかけられたり、石を使った中島や川を模した鑓水などが取り入れられたりしています。
庭園の敷地は約110メートル四方にも及び、その空間に広大な自然のイメージを演出して、寝殿からその眺めを楽しんでいました。

平安時代の中期に差し掛かると、阿弥陀如来を中心として極楽浄土を理想とする浄土信仰が貴族の間でも盛んになります。
そのため寝殿造庭園は、極楽浄土を表現するための浄土式庭園という様式に変化していきます。
浄土式庭園は、西に阿弥陀堂を建てて浄土とし、東から庭を眺めて現世とする造りになっています。
翼楼付きの阿弥陀堂や曲池などを取り入れ、寝殿造の様式の要素も取り入れています。
現代でも見られる庭園では、平等院鳳凰堂がその代表的な様式として挙げられます。

鎌倉〜安土桃山時代は書院造庭園・茶庭

鎌倉時代に入ると武家政権ができ、武士や禅僧は庭園の様式にも影響していきます。
庭園の様式は寝殿造から、庭園の面積が小さく質素でありながらも創造的な書院造庭園へと変化します。
特に有名なのは、水を使用せずに白砂を用いて自然を表現する「枯山水庭園」です。
鎌倉時代にいっそう影響力を強めた禅宗にも押され、室町時代には枯山水庭園が大きく発展しました。

安土桃山時代には、戦国武将や大名が庭園文化に大きく貢献します。
戦国武将や大名からも迎合されていた千利休が茶の湯を発展させ、茶室や茶室に付く庭園である茶庭(露地)ができました。
今までのような華やかな庭園のデザインとは違い、時代背景に合う侘びの精神が反映されています。

茶庭は自然でより落ち着いた雰囲気でしたが、戦国大名たちは権力を誇示するために城郭庭園も造っています。
城郭庭園には豪華絢爛な障壁画が施され、雄大で豪華な石組みなども見られます。

日本庭園は時代とともに移り変わる

日本庭園の様式は、時代背景とともに移り変わっていく様子が見て取れました。
平安時代には貴族の勃興に伴い、豪華で美しい寝殿造庭園が造られたり、浄土信仰の広がりによって浄土式庭園が広まったりしています。
また武士の時代である鎌倉時代から安土桃山時代にかけては、戦国の時代に必要である心の落ち着きや侘びの風情を表した庭園様式が広まっていたようです。


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