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公開日時 2018.09.07
最終更新日時 2022.04.06

GENBA★WALKERその2

技術者必見の新企画
現場で役立つ「ちょい足し技」を学べるこのコーナー!「普段なんとなく、カンでやってしまっている..」「もっとコツが知りたい!」というアナタ、これは必見です!連載でお届けしていきます!
【コンクリート打設のポイント】

建築の代表的な構造としてRC造があります。躯体の適否は「配筋」・「型枠」・「コンクリート打設」で決まります。今回は施工者として気を付けたい、コンクリートの打設不良をテーマとし、代表的な欠陥である「ジャンカ」に着目したいと思います。

Q.ジャンカ(豆板)とは?
A.実は代表的な初期欠陥です!
打設されたコンクリートの一部に粗骨材(砂利)が多く集まってできた空隙の多い不良部分をいいます。豆板(まめいた)、アバタとも呼ばれ、代表的な初期欠陥です。

ジャンカが出来たコンクリート

Q.ジャンカになるとなぜダメなのか?
A.鉄筋が錆び、深刻な問題に・・・
コンクリートの中性化や空隙により鉄筋がむき出しになっている場合には鉄筋に錆が生じます。錆が進行すると構造耐力の減少、コンクリートの亀裂や剥落等の深刻な問題をきたします。

Q.ジャンカになりやすい主な箇所
A.下記のような場所はジャンカになりやすいです!
①落下高さがある箇所:砂利が先に落ちやすい為、砂と分離する。
②柱の柱脚、壁の最下部:コンクリートが鉄筋に当たり分離し、土工も低い位置なので叩きがおろそかになりがち。
③開口部の両サイドや下端箇所:コンクリートの流れが滞るので、コンクリートが分離しやすく空洞になりやすい。図1参照

ジャンカをなくすことは補修費用をなくす事だけではなく、品質の良いコンクリートをつくることに繋がります。型枠脱却後はコンクリートをしっかりとチェックし、ジャンカが出来た部分は上階でも出来やすい箇所なので、型枠にマーキングをして重点的に管理する等し、今後の打設方針に活かすことが重要です。

今回の講師は・・・
夢真ホールディングス 人材開発部 田村 憲章 課長代理

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