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改修工事のアレコレ。種類や他の工事との違いを紹介

原状の回復や機能を向上させる改造や変更などは、改修工事と呼ばれています。
建物の安全性を高めるための耐震工事やバリアフリー化なども改修工事に含まれるとされています。
改修工事にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴があるので施工管理技術者は覚えておくと便利です。
本記事では施工管理技術者も知っておきたい改修工事の概要や種類などを紹介します。

改修工事とは

改修工事は、建物を修繕したり、機能を向上させたりする工事です。
単に原状回復するだけでなく、グレードアップさせる工事のことを指します。
たとえば建物の安全性を確保するための耐震工事や、住宅設備向上のための断熱工事などが改修工事です。
また建築基準法などでは、「構造部ごとに1つ以上の同じ材料を使用し、形状や寸法はそのままで性能や品質のみを向上させる工事」を改修工事に定義するとしています。
近年増えているバリアフリーに関する工事も改修工事になります。

修繕工事や改装工事との違い

改修工事と似ている工事に、「修繕工事」や「改装工事」があります。
改修工事はこれらと明確に区別されています。

修繕工事

修繕工事は、建築物を新築の水準まで回復させる工事のことを指します。
改修工事は、原状回復以上の機能向上を目指しますが、修繕工事は元の水準まで回復させます。
建物が経年劣化等で何らかの不具合が生じた場合に行われます。

改装工事

改装工事は、外観や内装等を新しく変えることを指します。
大規模な工事をする場合には、改修工事と同じく「建築確認申請」を行います。

改修工事の種類

改修工事にはさまざまな種類があります。
ここでは、改修工事の中でも一部の「耐震改修工事」、「防水改修工事」、「バリアフリー改修工事」について紹介します。

耐震改修工事

耐震改修工事とは、建物の安全性を確保するために行われることの多い工事です。
具体的には以下のような補強が行われることが多いです。

  1. 既存のコンクリート基礎に亀裂がある場合、エポキシ樹脂などで改修する。
  2. 既存のコンクリート基礎に鉄筋が無い場合、新規に鉄筋入り基礎を増打ちするケースがある。
  3. 壁自体が弱い場合は、新たに筋交いを入れる。
  4. 構造用合板を壁に貼り、壁を補強する。

防水改修工事

建築物を雨漏り等から防ぐため、劣化した防水層を改修する工事が防水改修工事と呼ばれます。
防水改修工事を行うことで、建物の資産価値を維持することにもつながります。
防水改修工事にもいくつかの種類があるとされています。

1.かぶせ(再生)工法
既存の防水層の不要部分のみを撤去したあと、新規防水層をかぶせる工事方法です。
既存防水層を利用しながら新規防水層を作れるため、耐久性が高い工法とされています。
騒音や振動が少なく、撤去工事などに比べて安価なのが特徴です。
ただし既存防水層と新規防水層の相性を考慮する必要があります。

2.機械的固定工法
かぶせ工法の一種です。
既存の防水層の上から下時に穴を開け、新規の防水層を固定します。
既存防水層の状態が悪い場合に行われる場合があります。
下地構造の問題を除いて、既存の防水層との相性を考えずとも採用できるメリットがあります。

3.撤去工法
既存の防水層を全て撤去した、新規の防水層を施工する方法です。
既存の防水層がもう再利用できない場合に採用されることが多いです。
その場合は撤去工法を行いながら、次回の改修時にはかぶせ工法が可能な仕様を選ぶこともできます。
かぶせ工法に比べて撤去時に騒音や振動が発生し、工期も長期間にわたることが多いです。
ただし新規防水層を施工するので、さまざまな工法が選択できるというメリットもあります。

バリアフリー改修工事

バリアフリー改修工事は以下のいずれかに該当する工事であることとされています。

1.介助用の車いすで容易に移動するため、通路や出入り口の幅を拡張する。
2.階段の設置や改良によって勾配を緩和する。
ただし階段の設置は既存の階段の撤去を伴うものに限る。
3.浴室を改良する工事かつ以下のいずれかに該当するもの。

  • 入浴やその介助を容易にするため、浴室の床面積を増加させる。
  • 浴槽の高さをまたぎやすいように低いものに取り替える。
  • 固定式の移乗台や踏み台、そのほか浴槽の出入りを容易にする設備を設置する。
  • 身体の洗浄を容易にする水栓器具の設置または同器具に取り替える。

4.便所を改良する工事かつ、以下のいずれかに該当するもの。

  • 排泄またはその介助を容易にするために、便所の床面積を増加させる。
  • 便器を座便式のものに取り替える。
  • 座便式の便器の座高を高くする。

5. 便所や浴室、脱衣室、その他居室、玄関やこれらを結ぶ経路に手すりを設置する。
6.便所や浴室、脱衣室、その他居室、玄関やこれらを結ぶ経路の床の段差を解消する。
7.出入り口の戸を改良する工事かつ以下のいずれかに該当するもの。

  • 開戸を引戸、折戸等に取り替える。
  • 開戸のドアノブをレバーハンドル等に取り替える。
  • 戸車やその他、扉の開閉を簡単にする器具を設置する。

建築物を修理・修復して機能向上を目指す工事

改修工事は単に建物を原状回復させるだけでなく、機能向上を目指す工事のことを指します。
代表的な工事に、「耐震改修工事」、「防水改修工事」、「バリアフリー改修工事」などがあります。
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