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RCCMを取得するメリットとは?資格試験の概要や学習方法を解説

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公開日時 2022.08.09 最終更新日時 2024.04.09

RCCMとは


RCCM(シビルコンサルティングマネージャ)は、建設コンサルティング業務に関連する資格です。
国土交通省が規定する管理技術者や照査技術者、業務担当者になるために必要とされています。
建設コンサルタントの業務において「技術水準の確保」や「責任技術者の確保」などの課題を解決するため、1991年に創設されました。
この資格を持っている人は、管理技術者や照査技術者として、業務上必要な技術や知識があることが証明されます。

受験資格

RCCMの試験を受けられるのは、建設事業の計画や調査、立案、助言や建設工事の設計や管理業務の実務経験が以下のいずれかに該当する必要があります。

1. 大学院修了後、建設コンサルタントなどの業務に関する5年以上の実務経験がある。
博士課程や博士課程後期の在学期間は実務経験とみなされます。
2. 大学卒業後、建設コンサルタント業務などで7年以上の実務経験がある
3. 短期大学や高等専門学校卒業語、建設コンサルタントなどの業務で9年以上の実務経験がある
4. 高等学校の卒業後、建設コンサルタントなどの業務で11年以上の実務経験がある
5. 中学校卒業後、建設コンサルタントなどの業務で14年以上の実務経験がある

RCCM試験の合格率

RCCM試験の合格率は、年度によっても異なりますが40%前後であることが多いようです。
そのため、受かりやすい試験というわけではないでしょう。
また、実務経験も必要になるため資格の取得には様々な対策が必要になります。

RCCM試験の難易度

RCCMの試験は簡単とは言えないですが、しっかりと対策と勉強をしていれば十分に合格できるレベルの試験と言えるでしょう。
口述試験もないため、試験はとてもシンプルです。
記述式と多肢択一式で、6割程度の理解度があれば十分合格の可能性はあるでしょう。

合格後の登録方法

RCCM合格者は、一般社団法人「建設コンサルタント協会」が備えている「RCCM登録簿」の登録し登録証の交付を受けます。
基本登録要件は以下のようになります。

・RCCM資格試験合格者
・登録前2年の間、RCCMとしてふさわしくない行為を行ったことがない
・RCCM資格試験合格後、4年以上経ったあと更新や新規の登録を行う場合、所定のCPD単位数を取得し、RCCM登録更新講習を受講している

RCCMを取得するメリット3つとは


RCCMとは、建設コンサルティング業務に関連する資格であることは理解できたでしょう。
これからはRCCMを取得するメリットを紹介します。
技術力を評価される、管理能力が評価される、給与交渉に活かせる、という3点です。
様々なメリットがありますので、知っておきましょう。

1:技術力を評価される

RCCMを取得するメリットとは、専門的知識を持つエキスパートとして、その技術力が高く評価されやすいことです。
RCCMは専門的な知識や技術力を身につけることになります。
RCCMを取得すると管理技術者や照査技術者として、土木構造物や地盤などの地質を調べたりする作業に従事することになるでしょう。
そのため、RCCMを取得することで戦力として技術力を評価される可能性が高まるでしょう。

2:管理能力が評価される

さらにRCCMを取得するメリットとしては、事故防止を徹底してトラブルがないように目を向けることが求められるため、管理能力が高く評価されやすいことです。
RCCMは、河川や海洋、電力土木、道路、鉄道、上下水道、農業土木、造園、都市計画、地質、トンネル、建設環境など幅広い現場で業務を行うことになります。
このように様々な現場で活躍するRCCMは、それぞれの現場や作業内容において事故やトラブルを防止するために常に目を向けて安全に作業し、ひとつひとつに危険予知を行わなければいけません。
こうしたことから、RCCMを取得することでその高い管理能力を評価されやすくなるでしょう。

3:給与交渉に活かせる

RCCMを取得するメリットとは、給料面において給与交渉に活かせるという点でしょう。
業務内容や専門知識によっても異なりますが、月収は約40万円、年収は約500万円、ボーナスは年間100万円を超えるケースもあるようです。
また、RCCMの受験資格には実務経験が必要になるため、RCCMを受験するまでの期間に他の技術資格を並行して取得する人もいるでしょう。
そのため、RCCM取得時には複数の資格を取得している可能性があり、資格の有無も給与交渉に活かすことが可能です。
特に建設業界では知識や技術力が重要視されることが多く、年齢や性別に関係なく資格や技術力に見合った給与を提示する会社も多いようです。

RCCM試験の学習方法4つとは


RCCMの試験について合格率や難易度はどれほど難しいのかなどを紹介しました。
ここからはRCCM試験の学習方法について紹介します。
出題の構成を理解する(経験論文、一般常識、管理技術、土木基礎、専門知識)、過去問を繰り返すことのメリット、論述の添削の大切さ、RCCM資格試験受験対策講習会を受講する、という4つを挙げています。
試験に合格するために学習方法をマスターすることは非常に大切です。
学習法を詳しく見ていきましょう。

1:出題の構成を理解する

RCCM試験を受けるにあたって、まず出題の構成を理解しましょう。
RCCMの試験は、経験論文、一般知識、管理技術、土木基礎、専門知識、の5つの分野があります。
それぞれはどのような内容の試験なのか、どのような解答が求められるのか、どのようなポイントを押さえていなければいけないのかなどをご説明します。
出題の構成を理解するなら、その出題されたものの意味や意図を知ることができますから、落ち着いて試験の対策を立てることができます。

経験論文

2400字の論述問題です。
経験論文とは、あなたが職場で経験したことについて書いていくものです。
お題として提示された内容がこれまでの職場においてどういう意味を持つのか、起きたトラブル、そのトラブルに対してあなたがどう行動したか、そのときとった行動からあなたが何を学んだのか、学んだことをこれからにどう活用していくか、などを書きます。

一般知識

一般知識や業務関連法制度に関して出題される選択問題です。
具体的には技術や建設部門の内容や、コンサルタント、課題、施策の動向などです。
内容の幅は広いですが、毎年似たような内容も問題が出ることもあり、比較的対策しやすいでしょう。
過去問題などを活用してしっかり備え、高得点を目指しましょう。

管理技術

1600字の論述問題です。
論文形式での解答となるため、学習するには時間が必要でしょう。
具体的には、災害対策や老朽化、維持管理、コスト面、長寿命化、コンサルタントとして人材や働き方改革についてなどが問われます。
過去のテーマなどから傾向をつかんで対策するのがおすすめでしょう。

土木基礎

4択の選択問題です。
土木関連工学などの基礎知識が試されます。
土木工学の分野の役割や守備範囲および他の分野との関連性、土木工学の学問分野や学問体系を知り、相互にも関連していることを認識することなどが問われます。
また、基礎となる工学的な知識や土木工学の基礎分野を学び、対策する必要があるでしょう。

専門知識

4択の選択問題です。
基礎技術問題と専門技術問題があります。
基礎技術問題では、測量や構造力学、土木材料、コンクリート、土質の基礎、水理計算、施工管理、理数基礎、環境、情報、技術史などの幅広い分野について問われます。
専門技術問題では、道路や河川、砂防、海岸・海洋、鋼構造コンクリート、などの分野から出題されます。

2:過去問を繰り返す

RCCM試験の大問2や4は過去問をひたすらやることが効果的でしょう。
毎年同じような傾向のように見受けられるため、過去問に加えて参考書やテキストなどを購入して対策するのがおすすめです。
選択問題以外にも、論述問題の例題や合格できる文章の書き方まで解説しているものもありますのでぜひ購入してみるとよいでしょう。
また、RCCMの試験で難しいと感じる人が多いのは、大問3の管理技術に関する論述問題あたりでしょう。毎年同じ問題が出るわけではなく、毎年変わってきます。
そのため、過去問で出てきたキーワードを押さえておくことは重要です。
しかし、似たような問題が出る可能性もあるため、過去問に沿ってある程度内容を考えてから試験に挑むことで対策を立てられる可能性があります。
試験には時間制限もあります。
ぶっつけ本番で挑むのはなかなか難しい場合がありますので、頻出するキーワードやテーマについての論述は書けるように、過去問などを繰り返し復習して対策を立てましょう。

3:論述は添削してもらう

誤字脱字や文章構成は非常に重要です。
プロに添削してもらうのがおすすめでしょう。
過去問を学習する段階では正しい解答に近づけていない可能性もあるため、添削してもらうよりも解答と自分の答えを見比べて相違点を探すことも可能です。
正しい解答と自分の答えを見比べてより正しい答えに近づけましょう。
ある程度正しい解答に近い答えが書けるようになったなら、より正しい解答にするために添削を受けるなどの工夫をしましょう。

4:RCCM資格試験受験対策講習会を受講する

RCCM資格試験受験対策講座は一般財団法人 日本建設情報総合センター(JACIC)が主催しており、北海道から沖縄まで日本全国で開催されている講座です。
この講座に参加することで、RCCM資格試験受験準備講習会テキストと想定問題・解答をもらえるところも試験対策に有利なポイントです。
また講座内容は建設コンサルタント業務とその管理(契約関係)に始まり、資格制度の概要と建設コンサルタントについて、RCCM資格試験受験準備についてと、とても充実した内容になっています。

RCCM資格保有者が従事する仕事内容


RCCM資格保有者は専門技術者として、建設コンサルタント業務に携わなければならず中立した立場で業務を監督したり遂行したりする必要があります。
RCCM資格保有者が従事する仕事内容は主に、専門技術者として土木構造物の施工について診断したり知識の提供をしたりすること、さらに地球環境保全についての維持や調和を行うことの2つがあります。
この2つの仕事内容について下記でさらに詳しくご紹介していきます。

土木構造物の施工についての専門技術の提供・診断

RCCM資格保有者は専門技術者として、土木件動物の施工をする際に管理技術者や照査技術者の役割も担い点検や診断を行います。
また全体的な安全管理や健康管理など福祉に関することにもマネジメントする責任があります。
これらは建設コンサルティング業務に関わる全ての土木構造物の施工に当てはまります。例えば、橋や道路、鉄道、ダム、トンネル、空港、下水道、コンクリート、機械設備など、その構造物は多岐に渡ります。

地球環境保全についての維持・調和を行う

RCCM資格保持者は、地域の環境保全についての維持や調和も行います。
有資格者の指導のもとで建設コンサルティングを直接管理しながら、その地域の発展に貢献できるように管理を進めていきます。
また地盤や地質調査も行うため、より密に深く土木建造物の施工に携わることができます。
そのため、地域に貢献したい、地球環境保全を大切にして仕事がしたいという方にも嬉しいポイントです。

RCCMを取得し建設コンサルタント全般の知識を持った技術者になろう


RCCMとは、建設コンサルティング業務に関連する資格です。
国土交通省が規定する管理技術者や照査技術者、業務担当者になるために必要とされています。
建設コンサルタントの業務において「技術水準の確保」や「責任技術者の確保」などの課題を解決するために創設されました。
この資格を持っている人は、管理技術者や照査技術者として、業務上必要な技術や知識があることが証明されます。
RCCM資格は、建設コンサルタント業務で必要な管理技術者や照査技術者として認定されます。
そのため転職などにおいても有利になることが考えられます。
ぜひ資格取得を目指しましょう。

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