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構造設計一級建築士は重宝される?携わる建築物の特徴4つと資格取得のメリット

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公開日時 2022.08.09 最終更新日時 2024.01.29

こちらの記事では、構造設計一級建築士についてご紹介いたします。

 


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構造設計一級建築士ってどんな資格?


構造設計一級建築士は構造設計のスペシャリストです。
高度な専門能力が必要な建築物には構造設計一級建築士が携わる必要があります。

構造設計一級建築士の概要

・構造設計一級建築士の役割
高度な専門能力が必要な建築物の構造設計を行う場合には、構造設計一級建築士の設計が必要です。
また構造設計一級建築士以外の一級建築士が構造設計を行った場合、構造設計一級建築士による法適合確認が必要となります。

・受講資格
構造設計一級建築士の資格を取るには、一級建築士として5年以上設備設計の業務に従事する必要があります。
この「業務」には構造設計の業務以外に以下の業務も含まれます。

・構造に関する工事監理
・構造計算適合性判定およびその補助業務
・建築確認の構造に関する審査や補助業務

講義は2日間、その後修了考査が行われます。

※出典:公益財団法人 建築技術教育普及センター「構造設計一級建築士講習」

構造設計一級建築士の仕事内容


構造設計一級建築士は、一定規模以上の構造建築物に携わる必要があります。
構造設計一級建築士の関与が義務付けられているのはたとえば以下のような建築物です。

・木造で高さ13メートルまたは軒高が9メートルを超える建築物
・鉄骨造で4階建て以上
・鉄筋コンクリート造で高さが20メートルを超える
・4階建て以上の補強コンクリートブロック造の建築物
・4階建て以上の組積造の建築物

そもそも構造設計とは?

建築の設計には構造設計のほかに意匠設計と設備設計があります。

意匠設計とは、建築物の外観などのデザインをはじめ内観や間取り、装飾などを周辺の環境や敷地の条件に対応しながら考え、建築物の配置なども決める仕事です。
この意匠設計をしている人を設計士や建築家として紹介される場合が多くあります。

設備設計とは、日常生活に必要な上下水道などの衛生設備、照明関係やコンセントといった電気設備、配管設備、空調設備などその建築物の中で快適に過ごすためのインフラを整備する設計を行う仕事です。

そして構造設計では、意匠設計された建築物の土台や骨組みを設計し、建物の要となる柱や梁の形状やサイズ、壁などの配置などを決定し耐震性や積雪に対する安全性を確保します。
構造が不適切だと建築物が倒壊する恐れもあるため、建物を建築するときには欠かせないのが構造設計なのです。

構造設計次第で建築基準法をクリアした建築物になるかどうかが決まるといってもいいほど、大切な仕事内容となっています。

構造設計一級建築士が携わる建築物の特徴4つ


構造設計一級建築士という資格の創設は平成20年とその歴史は意外に浅いですが、現在の建築・建設業界では必要とされている資格となっています。

特に一定の規模以上の建築物の構造設計では、構造設計一級建築士の設計への関与が義務付けられており、構造設計一級建築士の資格を取得している設計士自身が設計する、もしくは法律に適合しているかどうかの確認を行わなければいけないことになっています。

では実際にどのような建築物に構造設計一級建築士が携わっていくのかみていきましょう。

携わる建築物の特徴1:学校・病院・百貨店

構造設計一級建築士が携わる建築物の特徴としてまず挙げられることが多いのが学校や病院、劇場、映画館、百貨店などの建築物です。
これらの建物のなかでも特に延べ面積が500㎡を超える大きさの建築物には構造設計一級建築士が携わることが決められています。

映画館や百貨店などは不特定多数の人が出入りをするため、建物の構造に不安な部分があると安心して施設を利用することができません。
病院にいたっては体調不良やケガ、病気などの人が出入りするだけでなく、入院患者への対応や手術などを行うため、安全性が重要となります。

以上のような理由からもこれらの建築物には構造設計一級建築士のかかわりが義務付けられているのです。

携わる建築物の特徴2:鉄筋コンクリート造・鉄骨造建築物

鉄筋コンクリート造とはRC造とも呼ばれ、太さ1cm以上の鉄筋をコンクリートの中に埋め込んだ建築方法です。
鉄骨造では柱や梁などの構造体として鋼(Steel)を使用していて、S造ともいわれます。

鉄骨造のほうが鉄筋コンクリート造よりもコンクリートを使用していない分、重量も軽くなっていますが、遮音性や気密性に違いがでてきます。

これらは一般住宅から中高層マンションや大型施設などにも使われており、延べ面積が300㎡を超え、高さが13mを超える又は軒高が9mを超える鉄筋コンクリート造・鉄骨造建築物には構造設計一級建築士が携わることが義務付けられています。

携わる建築物の特徴3:延べ面積が1000㎡超えで2階以上の建築物

延べ面積が1,000㎡を超える建物で2階以上の階数がある建築物を施工する場合も、構造設計一級建築士は関与しないといけません。

1つの階の面積が小さくても階数を高くすることで延べ面積が増えていきますし、階数が増えればそれだけ骨組みをしっかりと対策をとり耐震性を確保する可能性があります。

ただし平屋で一部分だけが2階になっている建物の場合や、延べ面積が1,000㎡を超えていても使用している構造材の種類によっては、構造設計一級建築士の関与が必要ないこともあります。

携わる建築物の特徴4:木造の建築物及び木造部分のある建築物

木造で高さ13mまたは軒高が9mを超える建築物では、構造設計一級建築士の関与が必要とされます。

例えば延べ面積が1,200㎡で一部2階建て、最高高さが12m、軒高が8.5mという木造建築物の場合は、一級建築士の資格は必要ですが、構造設計一級建築士の関与は不要です。
すべての木造の建築物に必要なのではなく、完成した建築物の軒高や最高の高さにより変わります。

構造設計一級建築士を取得するメリット3つ


構造設計一級建築士の資格を取得するには、一級建築士として少なくとも5年以上の業務経験が必要です。
よって取得まで時間がかかってしまいますが、この資格を取得することによるメリットは多くあります。

ここからは、構造設計一級建築士を取得するメリット3つを解説します。

取得するメリット1:大規模な建築に携わることができる

構造設計一級建築士の資格を取得することで携わることができる建築物の規模が大きくなります。

「携わる建築物の特徴」の項でも触れていますが、学校や病院といった建築物をはじめ大型の複合施設やビルなどの建築に携わることができるのは、構造設計一級建築士の資格を取得していればこそです。

大規模な建築物は目をひきやすく、そういった建築に携わったということはそれだけで十分なアピールポイントになり、キャリアアップにもつながります。
自分のキャリアのプラスになるということは構造設計一級建築士の資格を取得するメリットの1つといえるでしょう。

取得するメリット2:企業からの需要が高い

構造設計一級建築士の資格を取得するメリットの2つ目として、企業からの需要が高いということもあげられます。

企業が建築物を計画する場合、その建築物が複合施設や商業施設、高層マンションなどだとその規模が大きくなることがあります。
ゼネコンなどであれば自社の社員に資格を取得させることもあるでしょうが、そうもいかない企業もあります。

そういった企業では外部の構造設計一級建築士に構造設計を依頼せざるを得ないので、資格を取得することで企業から仕事の依頼がくる可能性もあり、その仕事を確実にこなすことでさらに需要が高くなってくることもあります。

企業からの需要が高いということは自分のキャリアアップにもつながるというのもメリットでしょう。

取得するメリット3:社外からの信用度が上がる

フリーとして活動している人も設計事務所に所属している人も、構造設計一級建築士の資格を取得しているかどうかで社外の信用度が変わる可能性があります。

企業などが構造設計一級建築士の関与が必要な建築物を施工するときに、1人でも構造設計一級建築士の資格を取得している人が所属している設計事務所に設計を依頼するでしょう。
その仕事を確実にこなしていくことで自分の信用度も上がっていきます。

また様々な依頼を受け仕事の幅が広がることも信用度が上がることにつながり、自分自身のキャリアアップにもなるので資格を取得するメリットといえるでしょう。

構造設計一級建築士の概要


構造設計一級建築士の資格を取得するのは難しいといわれていますが、その理由として受験資格が厳しいということがあります。

構造設計一級建築士の資格を取得するためには、まず一級建築士の資格を取得しなければなりません。
一級建築士の資格を取得することも容易ではないといわれていますが、そこからさらに5年の構造設計に関する実務経験が求められます。

構造設計一級建築士資格取得のための最短ルートは、まず建築系大学卒業と実務経験2年経過の受験資格を得て25歳で一級建築士を受験し、それから5年の構造設計に関する実務経験を積むことです。
よってスムーズに試験に合格したとしても、構造設計一級建築士の資格を取得できるのは早くて30歳となります。

試験の内容について

構造設計一級建築士の資格を取得するための試験はまず2日間の講習を受けなければいけません。
この講習は国土交通大臣の登録を受けた講習機関が行っている講習で、受講した後に修了考査という試験を受け、合格することで構造設計一級建築士の資格を取得することができます。

この講習を受講するためには前項で述べた年数や実務経験が必要なので、具体的な実務経験の説明もしておきます。

実務経験には当然構造設計の業務がありますが、そのほかには以下のような業務も含まれます。

・建築物の構造に関するものに限った確認審査等の業務及びその補助業務
・構造計算の適合性の判定及びその補助業務
・建築物の構造に関するものに限った工事監理の業務

ただし平成25年10月以降に携わった設計補助業務と工事監理の補助業務、構造図面の作成のみは実務経験として認められなくなりました。
また、耐震性の診断業務も実務経験にはなりませんので注意しましょう。

講習・修了考査

資格取得のための講習は2日にわたって行われ、この講習を全て受講した人のみが修了考査という試験を受験することができます。

1日目は構造設計の総論と構造関係の法令、法適合確認について休憩を挟みながら6時間かけて学びます。
2日目は構造設計の基礎や構造設計の各論、耐震について休憩を含めて5時間学習し、これら2日間で合計6つの講座を受講することになります。

2日間の講習を終えたら修了考査ですが、この試験は講習後、約1カ月後に行われます。
試験内容は「法適合確認」の分野から構造関係規定に関する科目が記述式で5問、「構造設計」の分野から建築物の構造に関する科目が4枝択一式で20問、記述式問題で3問出題されます。

資格を取得するためには両方の分野で合格しなければいけませんが、どちらか一方のみ合格することもあります。
その場合、2年間は合格した科目の試験は免除され、合格した科目に応じて受講する講座の内容も免除されます。

試験の難易度について

修了考査の難易度としてはやはり簡単ではなく、過去5年間の合格率を見てみると全科目の受講者が25.3%となっています。
とはいえ法適合確認のみ受講者が41.1%、構造設計のみ受講者が49.9%となっていることからどちらかの分野は合格しているということになります。

片方だけでも合格していれば次年度は不合格だった分野のみの受講で良く、範囲も少なくなり集中して勉強できるため、その分、合格率も上がってきます。

勉強方法として、自分の専門外の講習内容は知識が薄い傾向にあるため早めに取り組むことや、文章問題と計算問題は確実に点数を取れるようにしておくこと、木造に関しては出題される確率が非常に高いのでしっかり対策をしておくなどがあげられます。

受験者からは時間がとにかく足りない、という声も聞かれるので過去問を参考に時間配分をシミュレーションしておくことも大切になってくるでしょう。

構造設計一級建築士のおすすめの転職先3つ


前述したように、構造設計一級建築士の資格を取得しているもしくは取得するための条件をクリアしているということは、一級建築士の資格も取得していることになりアピールポイントにもなります。

構造設計一級建築士は意匠設計に基づいたさまざまな建物の構造設計だけでなく、繰り返しの解析や確認も必要となるため、IT化が進んだとしても最終的には人間の判断が不可欠な仕事です。
また、専門性が高い資格でもありますので、建設・建築業界での転職では需要もあり有利になるでしょう。

ここからは、構造設計一級建築士におすすめの転職先3つを解説します。

おすすめの転職先1:設計事務所

建設・建築業界で建築士として就職・転職をするときにもっともベーシックなのが、設計事務所に所属することでしょう。

設計事務所には建築士の資格をもつ「管理建築士」を常駐させなければいけません。
よって、一級建築士の資格を取得している人は待遇面でも有利になる傾向があり、ワンランク上の構造設計一級建築士の資格を取得していると、より一層有利になるでしょう。

おすすめの転職先2:ゼネコン

ゼネコン(ゼネラルコントラクター)は建設・建築業界で、総合建設業者として建築工事や土木工事を発注者から直接請負い、その工事を全体的に取りまとめる企業です。

ゼネコンにはそれぞれ得意な分野がありますので、取得した構造設計一級建築士の資格を活かすためには、建築部門に力を入れているゼネコンへ転職するのがいいでしょう。

ゼネコンは企業としてさまざまな部門から成り立っています。
なのでゼネコンに転職することにより、将来的に自分の仕事のキャリアアップや幅を広げられる可能性もでてきます。

おすすめの転職先3:事務所の設立

一級建築士または二級建築士もしくは木造建築士の資格を取得していて、建築士として国土交通省令で定める業務に3年以上従事した人は、講習を受けることで管理建築士となることができ、自分の設計事務所を設立することができます。

構造設計一級建築士の資格を取得している人も管理建築士になるための講習を受けることができるので、やはり自分の設計事務所を設立することができます。

ただし、自分の事務所を設立するためには資金やノウハウだけでなく、人脈や経験なども必要です。
いきなり事務所を設立するのではなく、ほかの設計事務所やゼネコンなどで下積みや人脈づくりを行うようにしたほうがいいでしょう。

構造設計一級建築士を取得しよう


構造設計一級建築士は構造設計を専門としている建築士のことです。
2008年に創設された比較的新しい資格です。
構造設計に関わる業務では必須の資格とされているので、施工管理技術者はぜひ取得しましょう。


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構造設計一級建築士とは?

構造設計一級建築士は構造設計のスペシャリストです。
高度な専門能力が必要な建築物には構造設計一級建築士が携わる必要があります。

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