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【木組み】日本の伝統技術について紹介。在来工法との違いとは?

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公開日時 2023.01.20 最終更新日時 2024.01.26

金物を使用せずにくみ上げる「木組み」は現在主流であるところの在来工法と何が違うのでしょうか。日本の伝統的な技術である木組みは、メディアなどでしばしば特集されます。

木組みの技術について、簡単に紹介すると「木材と木材を繋ぎ合わせるための技術」です。この技術について興味を持っている方は、「建築物のどのような箇所で使われているのか」「どのような仕組みをしているのか」など気になる事が多いでしょう。

そこで、この記事では

・木組みとは何か
・木組みの種類
・在来工法との違い

について、技術の概要や特徴など紹介します。
仕組みや技術など木組みについて興味を持たれている方に必見の内容ですので、是非この記事を読んで頂き参考として頂ければと思います。

 


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木組みとは

概要

木組みとは、伝統構法のひとつの要素で、金物を使用せずに木造の構造などを作り上げる技術です。木材に切れ込みを入れ、木材と木材をはめ合わせ組み立てます。

昔からある日本の伝統的な技術であり、精度の高い刻みによって釘などの金物を使用せずに木材を接合することが可能です。基本的に木組みは仕口や継手といった凸凹を加工して接合します。

無垢材や自然素材などを加工し、木の特性を活かしてくみ上げている為、複雑な接合を行う事が可能です。また、仕口や継手には様々な種類があり、その数は100以上ともいわれています。

特徴

木組みの概要について簡単に紹介しましたが、木組みには以下の様な特徴があります。

・耐久性が高い
・耐震性が高い
・環境性能に優れている

まず、耐久性ですが、前に紹介したように素材となる木は無垢材や天然素材となります。プレカットされた木材とは異なり、木の繊維が破壊されずに接合されるため、木材に強い張力が掛かったとしても耐えることができるのです。

次に耐震性ですが、木組みには接合部に遊びがある為、地震などの揺れに対しても強い耐性を持ちます。木組みの技術が用いられている神社・仏閣など何百年という時を経て、現在でも倒壊せずに遺り続けている木造建築物は、その証明といえるでしょう。

最後に環境性能に優れている点について、そもそも建物の素材となる木には湿度調整機能を持っていることが挙げられます。これは、人工的に乾燥させた木材よりも優れた機能を持ち、四季があり、湿度を快適に調整することが必要な日本では、非常に重要な要素となります。

建築事例

実際に、それらの特徴を持つ木組みは木造建築において、どの様に使用されているのでしょうか。木組みの技術を活かした建築事例をいくつか紹介します。

・構造体の接合に
伝統構法を用いた木造住宅では、柱や梁などの構造体の接合に木組みの技術が用いられます。特徴でご紹介したように、木組みの技術を用いる事により、耐久性・耐震性・環境能力を高い水準で確保することができるため、木組み技術の基本的な用いられ方です。

・天井、階段、床
構造体以外でも木組みで家を建てるのであれば金物を使用しないので、天井部や屋内階段、床面などの材質が木材であれば木組み技術が用いられるでしょう。高い湿度調整機能を持つため、季節を問わず快適に過ごすことができ、木の材質は趣があります。

木組みの種類

概要の所で「仕口」や「継手」といった言葉で木組みの接合について紹介しました。この継手には様々な種類があり、ここでは接合のタイプについて、いくつか紹介します。

枘(ほぞ)組み

枘(ほぞ)と呼ばれる突起のある木材を枘(ほぞ)穴となる材木を加工することで接合する組方です。組方には様々な種類があり、平枘など突起部が一つの物や二枚枘など突起部が複数あるものも存在します。

相次ぎ

繋ぎ合わせる2つの木材を、半分程の厚さに欠くことで、双方の厚さを同一とする組方です。相次ぎを行う箇所の形状は、直角なものから引き抜けないよう先端が広がったものまで、様々です。

在来工法との違い

現在の木造住宅では在来工法が主流となっていますが、木組みの技術を用いた伝統構法とは何が違うのでしょうか。以下、紹介します。

接合部

ご紹介している木組みが関わる箇所となります。木組みは金物を使用せず、木の特性を活かし接合を行います。一方で在来工法では金物を使用し、ボルトやナットで材料を接合します。使用される木材も、プレカットされた均一性のある木材です。

壁部

在来工法では、壁面をボードやパネルを建て込むことで施工することが多いです。軸組みした柱は通常隠れてしまいます。伝統構法の場合、真壁つくりといった土壁で仕上げることで柱を表し、趣のある意匠となります。

また、土壁にも湿度調整機能があるため、より屋内環境を快適にすることができるでしょう。

足元

伝統構法では、「石場建て」と呼ばれる石の上に、直接柱を建て込む方法があります。床部までの高さがあり隙間がある為、風通しが良く湿気もたまらないといった利点があります。

在来工法では、基本的にコンクリートで基礎を作りその上に躯体を建て込んでいく工法です。建物の下には土台を敷き、金物で固定します。

在来工法と伝統構法には上記以外にもいくつか特徴が異なります。在来工法では均一化された材料を用いる為、一定以上の技術力があれば誰でも施工が可能で工期も比較的短い点が利点です。

伝統構法は、職人が製材し手間を掛け施工をする為、工期がかかります。また、精密な作業となる為に、職人一人一人の高い技術力が求められます。

「木組み」おすすめ書籍

木組みは、接合の仕方に様々な種類があります。ここでは、継手や仕口といった接合の仕方について紹介している書籍をいくつか紹介します。

木組み・継手と組手の技法
(著者:大工道具研究会,出版:誠文堂新光社)
継手や組手など、写真を介して紹介している書籍となります。伝統建築から家具まで様々継手や組手の構造が乗っている為、組方をしりたいといったかたにおすすめです。

図解 木工の継手と仕口(増補版)
(著者:鳥海義之助,出版: オーム社)
こちらも写真や図解で、継手と仕口について紹介している書籍となります。簡潔かつ明瞭な解説がされている為、木工に興味のある初心者の方にもおすすめです。

まとめ

木組みとは、金物を使用せずに組み上げる日本の伝統構法です。自然な素材を使用する為、建てられた建築物は非常に長くもちます。

木組みの組方には様々な種類があり、高い精度で組み上げる事によって、地震にも強い軸組みができるのです。在来工法には、工期や施工のしやすさの面で劣りますが、職人の高い技術力によって繋ぎ合わされた木組みは高い性能と木の趣をもちます。

この記事を読んで、より木組み技術に興味を持たれたら、書籍やネットなどで調べてみてはいかがでしょうか。

 


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