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公開日時 2020.04.08
最終更新日時 2022.04.05

【施工管理技士が知っておきたい道具のアレコレ】ナットランナー

建設現場では鉄骨などの金属製の資材を扱うことがよくあります。金属製の資材は木材と違って釘などで固定するのは難しいため、ボルトやナットで固定することが多いです。そのボルトやナットを締め付けるのに、ナットランナーという工具が使用されます。ここではナットランナーについて見ていきましょう。

ナットランナーの種類


ナットランナーはその形状により大きく2種類のタイプがあります。また、締め付け方法も主に2種類です。それぞれについて見ていきましょう。

ナットランナーの種類と特徴一覧

・ストレートタイプ
ストレートタイプは全体がまっすぐな形状をしているナットランナーです。持ち手が端の方に付いています。真下の位置など上下方向に付いているボルトやナットを締めるときに使いやすいです。

・ピストルタイプ
ピストルタイプはL時型の形状をしています。壁などについているボルトやナットを締めるときに便利です。

締め付けの種類と特徴一覧

・トルク法
トルク法では、最初にトルクを設定してどの程度の締め付け具合にするのか調整してから、締め付け作業を行います。これにより、精度高い締付けが可能になるのが特徴です。

・回転角法
回転角法では、あらかじめ予備締めをした上でナットを一定角回転させます。予備締めというのは、ボルトやナット、母材などの間に隙間が開かない状態まで締めることです。主に軸力の安定を重視する場合に用います。

ストレートタイプでも、ピストルタイプでも、トルク法と回転角法の両方に対応可能です。用途や状況などを考慮して、使用するナットランナーの種類と締付けの種類を決めましょう。

ナットランナーの特徴

ナットランナーは電動で、ボルトやナットの締め付けを行えます。トルクレンチなど手動の工具を使用するよりも強固に締め付けることができるのが特徴です。橋梁や高層ビルなどの建設現場では欠かせません。
ナットランナーを使用して、ボルトやナットを締め付けることで、建物やインフラ設備の強度を確保できます。締め付けの強さだけでなく、精度を一定に保てるのもナットランナーの特徴の一つです。
また、建設現場で使用される大型の重機などを組み立てる際にも、ナットランナーが使用されます。

鉄筋の建物やインフラ設備の建設で活躍するナットランナー

ナットランナーは、ボルトやナットを締め付ける工具で、鉄筋を使用した建物やインフラ設備の建設には欠かせません。重機を組み立てるときなどにも使用するため、使用頻度の高い工具です。施工管理技士が実際にナットランナーで作業をすることはありませんが、種類や特徴などについて一通り押さえておきましょう。

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