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公開日時 2020.03.26
最終更新日時 2022.04.06

【施工管理技士が覚えたい屋根工事のアレコレ】瓦の種類

日本で古来より屋根材として使用されているのが「瓦」です。
瓦にも「陶器瓦」「セメント瓦」「いぶし瓦」などさまざまな種類があります。
この記事ではそれぞれの瓦のメリットやデメリット、瓦の歴史について紹介します。
瓦 種類

瓦の種類

瓦は日本瓦とも呼ばれている屋根材の一種です。
瓦は見た目や素材によって分類されています。
下記では瓦の種類について紹介します。

瓦の種類と特徴一覧

・陶器瓦(釉薬瓦)
粘土で成型したあと、ガラス質の釉薬を塗って焼き上げた瓦のことです。
耐水性に優れており、色あせしにくいのが特徴です。
釉薬を塗ることで、瓦につやを与えつつ、好みの色に仕上げられます。
耐用年数が50~60年と長く、瓦自体は基本的にメンテナンスがいりません。

・いぶし瓦
粘土で成型し、釉薬をかけずに窯の中でいぶして作る瓦です。
釉薬をかけないので、銀色や黒色の色合いに仕上がります。
いぶし具合によって色が変わり、1枚ずつ風合いが異なります。
粘土で作る瓦の中では最も高価とされています。
耐用年数は30~60年ほどです。

・セメント瓦
セメントと砂、水を主原料とした瓦です。
粘土で作られた瓦は角が丸いですが、セメント瓦は角がギザギザしていることが多いです。
色やデザインが豊富で、一般的に塗装で色付けします。
耐用年数は20~40年ほどとされています。

瓦は主に素材によって種類が分けられます。
そのほか、瓦の形によっても分類されることもあります。
瓦 

瓦の歴史

瓦は6世紀末ごろに、仏教建築と共に伝わったとされています。
飛鳥寺に使われた瓦が日本最古といわれています。
安土桃山時代以降は、神社仏閣以外に日本の城に瓦が使用されるようになりました。
そして1674年に、西村半兵衛が現在の瓦の原型とされる「桟瓦(さんがわら)」を開発したといわれています。
1720年頃からは、幕府の命により防火構造である土蔵造り、瓦屋根などが普及します。
そして武家屋敷や町人屋敷などを中心に瓦が広がったとされています。
その後、時が経ち1980年以降に、西洋の瓦が日本に伝わります。
平板瓦などがその代表的なもので、一般の住宅にも使われるようになりました。
今日では伝統的な瓦と西洋瓦、そしてガルバリウム鋼板などの新しい屋根材が混在して景観を作り出しています。

古来より日本建築で使われてきた

瓦は日本で古来より使われてきました。
今でも一般住宅や寺社仏閣などさまざまな場所で使われています。
素材によって種類が分けられており、それぞれにメリットやデメリットがあります。
施工管理技士はそれぞれの特徴を説明できるようにしておきましょう。

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