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公開日時 2020.03.23
最終更新日時 2022.04.06

【建築施工管理技士が覚えておきたい豆知識】サイディング壁

サイディング壁はサイディングボードをカットし、壁に貼り合わせるタイプの外壁材です。
レンガ調、木目調、木目調などさまざまなデザインを選べるのが特徴です。サイディングボードとも呼ばれており板状になっています。
本コラムでは、コストや機能性に優れるなど、さまざまなメリットがあるサイディング壁の概要や特徴などについて紹介します。

サイディング壁とは

サイディング壁は平らで長い板を貼り合わせた外壁材です。
機能性・デザイン性に優れており、施工が簡単なので、多くの住宅などで使用されています。
サイディング壁には主に「金属系」「樹脂系」「木質系」「窯業系」の種類に分けられます。

サイディング壁の種類と特徴一覧

・金属系
金属系のサイディングは金属板を加工し、断熱材を裏打ちしたものです。
表面の金属には、ガルバリウム鋼板、アルミニウム合金、溶融亜鉛メッキ鋼板などが使用されています。
ひび割れや水浸の心配がなくメンテナンス周期が長いのが特徴です。
塩害や白錆、コーディングの劣化などが見られたらメンテナンスが必要です。

・樹脂系
塩化ビニール樹脂が使用された素材です。
耐久性・耐候性に優れており、ひび割れしにくいのが特徴です。
ただし耐火性が低く、カラーバリエーションが少ないのが欠点です。

・木質系
木材を使用したサイディングです。
木の温もりを感じられ、周りの自然とも良くなじみます。
また木材に不燃処理を施せば、防火性・耐火性を持たせられます。
ただし木材部分は水に弱いので、長期間経過すると腐食や変色の可能性があります。

・窯業系
セメント質と繊維質などの原料を混ぜ、板状にしたものです。
デザインが豊富で、施工も比較的簡単なのが特徴であり、近年多くの住宅に使われています。
それぞれのサイディングに特徴やメリット・デメリットがあります。またデザインも異なるので、しっかり説明した上で顧客に選んでもらいましょう。

サイディング壁の特徴

サイディング壁の材質ごとのメリット・デメリットを紹介します。

メリット

ボード状になったサイディングを貼っていく作業なので、比較的施工時間が短くて済みます。
そのため人件費も安くなり、工費も比較的安くなる傾向にあります。
・金属系
水浸やひび割れの心配がないので、メンテナンス周期長めです。
・樹脂製
耐久性や耐候性に優れており、酸性雨などにも強いとされています。
また顔料が練りこんであるので、一般的には再塗装が不要です。
さらにとても軽量で、窯業系サイディングの約1/10の重さです。
・木質系
木材の温もりを感じられます。
また不燃処理を施せば、耐火性・耐久性を備えられます。
断熱性に優れており、周りの自然とも調和します。
・窯業系
機能性・デザイン性・コストのバランスが取れています。

デメリット

サイディング壁は継ぎ目に使用するコーキング材の劣化にも注意が必要です。
塗膜に劣化がなくても、コーキング材が劣化すれば修繕が必要となります。
・金属系
塩害、もらいサビ、白錆びなどが起こる可能性があります。
・樹脂製
耐火性が低く、カラーバリエーションが少なめです。
・木質系
他の外壁材と比較してメンテナンスコストがかかります。
また水に弱く、腐食や変色の可能性があります。
・窯業系
熱を吸収しやすい性質があるので、蓄熱により表面温度が高くなります。
そのため断熱材が無いと室温が上がる場合も多いです。

デザイン性とコストに優れた素材

サイディング材はさまざまなデザインがあるため、「人と違う住宅を建てたい」と希望する顧客にはおすすめです。
サイディング材には金属系・樹脂系・木質系・窯業系など多くの種類があるので、施工管理技士は顧客の好みに合わせたものを提案できるようにしておきましょう。

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