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公開日時 2020.04.14
最終更新日時 2022.04.05

【地震が起きたとき施工管理技士が覚えておくべき危険・知識】建機の破損・転倒

地震大国の日本で働く皆さんは、工事現場で大地震の被害に合うということも考えられます。
地震による揺れは、ときには工事に使用する建機を破損させたり、転倒させたりすることもあります。
そうしたときに、施工管理技術者の皆さんに求められるのは、地震発生時にどういう被害が考えられ、またどう対処すれば良いのかという正しい知識です。
正しい知識があれば、いざというときにも落ち着いて適切な対応を取ることができるはずです。
そこで今回は、施工管理技術者なら知っておきたい地震の際の建機の破損・転倒被害について詳しく開設していきます。

建機の転倒により想定される被害


まずは、地震が発生した際の建機の転倒で起こることが予想される被害について確認していきましょう。

地震が発生すると、地震そのものの揺れや地盤の崩落などで建造物が倒壊したり、大型の建機が破損・転倒したりすることが考えられます。
建設工事が進行中の現場でそうした被害が発生すると、建造物や建機に被害が出ることはもちろん、作業に従事する人々の生命にも危険が及びます。

実際、1995年に発生した阪神大震災の際には建設現場に設置されたタワークレーンが倒壊した事例があります。
阪神大震災が発生したのが早朝だったために現場の作業員に死傷者は出ませんでしたが、もし多くの人が作業に従事する日中だったら大きな被害が出ていてもおかしくはなかったでしょう。

また、こうした建機の転倒の原因は、地震のそのものだけでなく様々な要因が複合して発生します。
ときには安全装置を作動させていないという人為的なミス、操作する作業員のヒューマンエラーが重なって、甚大な事故に繋がることも考えられます

建機の転倒を防止するためには

作業員の生命を危険にさらしてしまう建機の転倒を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。
建機の取り扱いについて意識すべきポイントを確認していきましょう。
まず、建機の移動時に危険な事故が起こる可能性が高いということを留意しましょう。
建機を使って作業しているときでなく、その建機を移動させたり、旋回させたりというタイミングにも危険は潜んでいます。
建機の移動中に地震が発生するということも考えられますので、常日頃から建機の移動には最新の注意をもって望みましょう。

また、建機を使用する際には安全装置をしっかりと機能させることを徹底しましょう。
例えばバックホウでの荷揚げでは、作業の効率化のためにクレーンモードに切り替えず荷揚げ作業を行うケースが見受けられます。
平時でももちろん危険な行動ですが、地震が発生した際にはその危険性がより明確に現れます。
安全装置を有効活用し、安全な施工を行いましょう。

作業現場の安全を最優先しよう

工事現場では、バックホウやクレーンなど様々な建機を使用します。
そうした建機は、地震発生時には転倒することも考えられるため、常日頃から安全を強く意識して取り扱う必要があります。
移動時の安全確認や安全装置の活用などを念頭に置いて、地震が発生するような緊急事態にも作業員の生命を守れるように正確な知識を備えておきましょう。

出典:厚生労働省「建設機械等の転落・転倒防止のための対策について」
https://jsite.mhlw.go.jp/ehime-roudoukyoku/content/contents/kennsetukikai-kikennboushi.pdf

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