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公開日時 2020.02.27
最終更新日時 2022.04.06

施工管理技士が覚えておくべき鉄筋の種類

「鉄骨」と「鉄筋」が違うものであることはご存知でしょうか?
また、どういった違いがあるのか理解していますか?
施工管理技士なら、鉄骨と鉄筋の違いは理解していて当たり前のことです。
正確に理解しているか自信がないという方は、この記事で復習しておきましょう。

鉄筋コンクリートの芯となる鉄筋とは


「鉄筋」とは、円形の細長い鉄の棒です。
断面は10~30mm程度のものが多く、そのまま柱や梁に使われる鉄骨よりも断面はかなり小さくなっています。
また引張力には強く、圧縮力に弱く曲がりやすいという特性を持っています。

そして鉄筋の大きな特徴は、コンクリートと組み合わせて利用される点にあります。
鉄筋を芯材としてコンクリートを補強する「鉄筋コンクリート」です。
引っ張られる力に強い鉄筋と圧縮される力に強いコンクリートを組み合わせることで、様々な種類の力に強い優れた構造体となるのです。

鉄筋の種類


日本工業規格で規定されている「鉄筋」には次の5種類があります。

  1. SD295A
  2. SD295B
  3. SD345
  4. SD390
  5. SD490

続いて、それぞれの鉄筋の種類の違いをみていきましょう。
①SD295A
降伏点(それ以上の外力がかかると塑性変形してしまう値)又は0.2%耐力が295N/m㎡以上、引張強度(破断せずに耐えられる最大荷重)が440~600N/m㎡の鉄筋です。「SD345」と並んで最も一般的に使用されています。
②SD295B
降伏点(それ以上の外力がかかると塑性変形してしまう値)又は0.2%耐力が295~390N/m㎡、引張強度(破断せずに耐えられる最大荷重)が440N/m㎡以上の鉄筋です。
③SD345
降伏点(それ以上の外力がかかると塑性変形してしまう値)又は0.2%耐力が345~440N/m㎡、引張強度(破断せずに耐えられる最大荷重)が490N/m㎡以上の鉄筋です。「SD295A」と並んで最も一般的に使用されていますが、こちらの方が優れた鉄筋です。そのため耐力が求められる高層の建築物などでは「SD345」が使用されます。
④SD390
降伏点(それ以上の外力がかかると塑性変形してしまう値)又は0.2%耐力が390~510N/m㎡、引張強度(破断せずに耐えられる最大荷重)が560N/m㎡以上の鉄筋です。
⑤SD490
降伏点(それ以上の外力がかかると塑性変形してしまう値)又は0.2%耐力が490~625N/m㎡、引張強度(破断せずに耐えられる最大荷重)が620N/m㎡以上の鉄筋です。

以上のように、降伏点や引張強度といった機械的性質によって区別されることを覚えておきましょう。

鉄筋の機械的性質による違いをおさえよう

今回は、「鉄筋」について解説しました。
鉄骨と比べて小さな断面を持つ細長い棒である鉄筋は、建設工事において鉄筋コンクリートの芯材に用いられます。
施工管理技士の皆さんは、こうした鉄筋の概要と機械的性質による5種類の違いを把握しておくようにしましょう。

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