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公開日時 2020.02.10
最終更新日時 2022.04.06

施工管理者が話したい3Dプリンターで作られた建設物の話:橋梁

近年注目の最新技術「3Dプリンター」は、建設業界でも大きな役割を担う技術となりつつあります。
施工管理者としても、こうした最新技術の活用事例や活用方法はぜひ知っておきたいところです。
そこで今回は、3Dプリンターで作られた「橋梁」について詳しく解説したいと思います。

3Dプリンターで作られた橋梁とは


近年、3Dプリンターで作られた橋梁が世界の多くの国で利用されています。
そこで実際に3Dプリンターを用いて建てられた事例を紹介したいと思います。

中国では2019年2月に、全長約26メートルにもなる橋が3Dプリンターによって作られました。
そのデザインは、中国に現存する中で最古の橋である「安済橋」をオマージュしたものです。

また、オランダでは2019年9月に、全長約29メートルにもなる橋が作成されました。
この橋は、3Dプリンターで作られた橋の中で世界最長です。
オランダでは、「BRIDGE PROJECT」と名付けられた、コンクリート3Dプリント技術によるイノベーションと建築環境における新技術の適用を研究する国家プロジェクトも実施されています。
建設業における3Dプリンターの利用に力を注いでいることが伺い知れます。

また日本でも、2019年1月に橋梁などを作ることができるコンクリート用の3Dプリンターと専用のセメント系材料が開発されました。
そして同年6月には、日本国内で3Dプリンターによって作成されたブロック部材を組み上げたアーチ橋も試作されています。

3Dプリンターでつくられた橋梁の特徴


3Dプリンターで作られた橋梁には、従来の建設方法で作られたものとは異なる特徴がいくつかあります。
まず、建設時間とコストの短さです。

先ほど挙げた中国で作られた安済橋を模した橋梁は、わずか18日で作成されました。
デザインの元である安済橋は、建設に約10年もかかったと言い伝えられているそうで、現代の技術でも3Dプリンターを使わずに橋梁を建設するとなると相応の時間がかかります。
それをたった3週間ほどで仕上げたのです。
さらに、この橋梁は通常の3分の2ほどのコストで建造されました。
3Dプリンターによって、工程を簡略・省略できたり材料を節約できたりするため、時間もコストも抑えることが可能なのです。

また、3Dプリンターによって建造された橋梁は、どれも近未来的な見た目を特徴としています。
3Dプリンターは、人の手では実現が難しいような形状でも精巧に作成することができます。

3Dプリンターで建設するメリットの把握が重要

今回は、3Dプリンターを用いて作成した橋梁の事例を解説しました。
コストや時間を減らしながら、複雑なデザインの建造物を作成できる3Dプリンターは建築業界でも大きな注目を集めています。
施工管理者の皆さんも、仕組みや事例を学び活用できるようにしましょう。

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