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公開日時 2020.01.27
最終更新日時 2022.04.06

施工管理者が知っておくべきタイルの種類と分類方法

施工管理者の立場になると、建築現場の幅広い知識が求められます。
そのうちの一つが「タイル」に関する知識。
実は、一口にタイルと言っても素材や用途、作り方などに大きな違いがあります。
今回は、施工管理者としておさえておきたいタイルと種類や分類方法を紹介します。

素地によるタイルの分類


まずは、素地によるタイルの分類とその特徴をまとめました。

磁器質

叩くと澄んだ音がする緻密な素地でできたタイルです。吸水率1%以下の吸収性の低さが特徴です。

せっ器質

硬い素地のタイルです。吸水率5%以下と吸水性は中程度です。

陶器質

叩くと濁った音のする多孔質な素地でできたタイルです。吸水率が22%以下と吸水性の高さが特徴です。

用途によるタイルの分類

続いて、用途によるタイルの分類をその特徴まとめました。

内装タイル

建築物の内壁に使用されるタイルです。素地は陶器質のものがほとんどですが、寒冷地では凍害防止用として磁器質やせっ器質が使用されることもあります。

外装タイル

外壁や垣根などに用いられるタイルです。強度や耐久性、吸水率の低さが求められるため磁器質やせっ器質のタイルを使用します。

床タイル

お風呂やトイレの床に使用されるタイルです。床タイルは耐摩耗性が求められるため、強度や耐久性の高い磁器質やせっ器質のタイルを使用します。

モザイクタイル

建築物の内壁、外壁、床等あらゆる部分に用いられるタイルです。素地は磁器質のものが用いられ、表面積の小さいタイルを組み合わせて使用します。

成形方法によるタイルの分類


次に、成形方法によるタイルの分類とその特徴まとめました。

乾式形成タイル

含水率の低い粉状の原料をプレスして成形したタイルです。

湿式形成タイル

土練機で含水率の高い原料を混ぜ合わせて押出成形したタイルです。

釉薬によるタイルの分類

次に、釉薬の使用の有無によるタイルの分類と特徴をまとめました。

施釉タイル

釉薬をかけて焼成したタイルです。釉薬に含まれる顔料により表面の色が作られます。

無釉タイル

釉薬をかけずに焼成したタイルです。素材そのものの成分や顔料による色合いが出ます。

焼成方法によるタイルの分類

最後に、焼成方法によるタイルの分類とその特徴をまとめました。

酸化焼成タイル

酸素を多くとりこんで焼成したタイルです。素地や釉薬に含まれる酸化金属と酸素を結合させることで別の化合物に変えています。

還元焼成タイル

酸素の少ない状態で焼成したタイルです。素地や釉薬に含まれる酸化金属を取り去っています。

知識を駆使して用途に合わせたタイル選びをしましょう

今回は、タイルの種類と分類方法を紹介してきました。
素材や作り方によってタイルにも様々な特徴の違いが生まれます。
こうした違いを把握していれば、施工管理者として用途や状況にあったタイルを選択できるようになります。

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