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公開日時 2020.01.23
最終更新日時 2022.04.06

鍵の歴史は何と古代エジプト時代から?現在のウォード錠に繋がるエジプト錠とは

家やオフィスの出入り口、引き出しや金庫など大切なものを守るために、さまざまな場所に鍵が付けられています。
毎日使う鍵ですが、その歴史は古く、古代エジプト時代に誕生したものだと言われています。
では、古代エジプト時代に作られた世界で初めての鍵は、どのようなものだったのでしょうか。

鍵は古代エジプト時代にすでにあった?

鍵の歴史を紐解くと、鍵の誕生は古代エジプト時代にさかのぼります。
初めて鍵と錠前が作られたのは、諸説ありますが紀元前4000年から2000年程度だと言われています。
古代エジプト時代に作られた鍵は、「エジプト錠」と呼ばれ、木で作られたものでした。
エジプト錠は、かんぬきに複数の穴を開けてピンを刺し、ピンを上げ下げすることで開閉する仕組みとなっています。
鍵の先には、かんぬきと同じ間隔でピンが付けられています。
かんぬきに鍵を入れてピンの真下に挿入すると、鍵のピンがかんぬきに刺さっているピンを押し上げた状態になるため、ピンを押し上げたままスライドさせると、かんぬきが開くようになります。
また鍵を引き抜くと、かんぬきのピンが下に下りて、ロックされた状態となります。

現代の鍵に繋がるエジプト錠

このエジプト錠は、古代ローマ帝国にも伝わり、大切なものを仕舞う引き出しやタンスの錠としてより小さなものに進化していきます。
そして、中世に入ると、金属で錠前が作られるようになり、ヨーロッパでは「ウォード錠」が誕生しました。
ウォード錠は、円筒形の錠の内部にウォードと呼ばれる同心円状の障害を設け、鍵に付けた突起と錠内にあるウォードのパターンとが合致する場合のみ、開錠できる仕組みとなっています。
また、このウォード錠とは別に、エジプト錠からヒントを受けて作られた鍵があります。
それがウォード錠より安全性が高く、現代の錠前の主流となる「ピンシリンダー錠」です。
ピンシリンダー錠は、鍵穴に鍵を差し込むとバネで繋がれているピンが押されて内側の筒を回転させることができ、かんぬきが外れる仕組みです。
このピンシリンダー錠は、ピンを上げ下げして鍵を開閉するエジプト錠の完成形とも言われています。

古代エジプト時代から繋がる錠前の技術

驚くべきことに今から数千年も昔の古代エジプト時代にはすでに鍵が作られ、使われていたのです。
その後、より防犯性の高い鍵が作られていくようになりますが、古代エジプト時代に作られていたエジプト錠の仕組みが、現在も使われている鍵にも用いられているということは驚嘆に値する事実ではないでしょうか。

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