施工管理者が知るべき現場の知識:防水工事で起こるトラブルと防止策
オフィスビルやマンションなどの外壁や屋上には、雨にさらされても内部まで水が染みこんでいかないよう、防水工事を行う必要があります。
施工管理の仕事をしていれば、防水工事を担当する機会もあるでしょう。
ここでは、防水工事でよく起こるトラブルとその防止策を紹介していきます。
この記事でわかること »
防水工事のトラブル代表例
防水工事は、外壁や屋上に防水シートを貼ったりウレタン塗膜を用いたりする方法が多いです。しかし、工事によってそれぞれ最適な工法が変わるので、トラブルが発生しやすい工事でもあります。
防水工事のトラブル例
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- ・追加工事が発生
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- 現地調査を十分に行わずに工法を選択してしまうと、工事が終わってから不具合が生じることがあります。
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- その結果、追加工事が必要なり、追加工事の料金を巡って施主とトラブルになってしまうことは避けなければなりません。
・施工後に保証内容で施主とトラブル
施工不良があった場合には、ほとんどの業者が保証を設けています。
しかし、自然災害が原因で起こったことに関しては保証対象外であることが多いです。
施主側がそれを十分に認識しておらず、トラブルに発展するケースも見られます。
・悪臭や騒音で近隣住民から苦情
苦情の多い例として、ウレタン塗膜を用いる場合には、臭いが発生します。
また、防水工層を貼る前に古い防水層を撤去する必要があり、この撤去作業で騒音が発生します。
防水工事のトラブル防止策
追加工事を巡るトラブルを防止するには、現場での事前調査を徹底する必要があります。
図面だけ見て判断するのではなく、施工対象の箇所を実際に見て確認することで、追加工事の発生は格段に少なくなるでしょう。保証に関しても、対象外になるケースに関して、契約時に契約書の該当箇所を示しながら口頭で説明しておきましょう。
具体例を示して説明すると、さらに分かりやすくなります。
悪臭や騒音に関しては、極力発生しない工法を選択するとともに、事前に近隣住民宅を訪問してあいさつと説明をしておくことで、クレームや苦情を減らすことができます。
施工管理者だけではなく、実際に作業をする職人にも同行してもらうのが望ましいです。
事前の説明を徹底しトラブル防止に努めよう
防水工事は何かとトラブルが起こりやすい工事です。
トラブル防止のためには、施主に現在の状態とこれから行う工事内容に関して、詳しく説明しておく必要があります。
また、施主に対してだけでなく、近隣住民に対する配慮も大事です。
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編集部
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