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公開日時 2019.12.10
最終更新日時 2022.04.06

施工管理者が知るべき現場の知識:板金工事におけるトラブルと防止策

住宅などの屋根には板金を使用していることが多く、何枚もの板金を敷き詰めて、板金同士をつなぎ留めることで屋根全体を覆っています。
しかし、工事のやり方が良くないと、トラブルにつながることも多くあります。
ここでは、板金工事でよくあるトラブルと、その防止策を紹介していきます。

板金工事のトラブルとは


屋根板金に用いられる板金は、主に棟板金と谷樋、水切り金具の3種類です。
いずれも、トラブルが発生すると雨漏りなどの症状が出てきます。
施主に引き渡した時点では、トラブルに気づかず、大雨や台風などの際に発覚することが多いのです。

トラブルの代表例

釘が浮いている
主に棟板金の場合に発生するトラブルです。
工事完成直後は、釘がしっかりと刺さった状態でも、次第に緩んできてしまいます。
釘が浮いている箇所は隙間も空いているので、雨が入り込むこともあります。

板金が剥がれている
釘が浮いていると、板金が十分に固定されません。
そのまま放置しておくと、強風などの影響で板金が剥がれてしまうこともあります。

板金が色褪せている
屋根板金は通常塗装を行うため、施工直後は光沢があります。
しかし、塗装が不十分な場合には年月が経過していなくても、塗装が剥げて色褪せたようになることもあります。

板金工事のトラブル防止策


施工後間もない時期に釘が浮いてしまう主な原因は、工事の手抜きであることが多いです。
中には手抜きをしているつもりでなくても、作業員に十分な知識がないために、釘が浮いてしまうこともあります。
人手不足の影響で、技術面で未熟な職人が作業にあたっていることも珍しくないのです。
そのため、施工管理者は自らも板金工事に関する正しい知識を身につけておきましょう。工事の途中経過をしっかりと確認しておくことが望ましいです。
実際の作業を行う職人との情報共有を徹底することもトラブル防止につながります。

正しい知識を身につけて管理を徹底しよう

屋根板金は新築後10年を目処にメンテナンスを行うことで、長期的に使用していくことが基本です。しかし、板金の剥がれが起こると、雨漏りだけでなく屋根板の腐食にもつながる恐れがあるため、非常に重要な問題となります。
工事を終えてから、後々のトラブルとならないためにも施工管理者は正しい知識を身につけ、工事の管理を徹底して行いましょう。

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