その名の通り、高所で作業するために作られた重機が高所作業車です。
高所の工事や点検、補修などの作業に使用されます。
電気・通信工事、建設工事、トンネルの点検や補修などさまざまな場所で活躍しています。
ここでは高所作業車の種類と特徴についてご紹介します。

高所作業車の種類

高所作業車は高所の作業に使われる重機です。
工事や補修、点検、窓ガラスの交換や清掃、広告関連、塗装などさまざまな用途で使用されています。
高所作業車は作業床と昇降装置などによって構成されています。
ここでは高所作業車の種類についてご紹介します。

高所作業車の種類と特徴一覧

■トラック式
走行装置が自動車になっており公道を走行できるタイプ

■ホイール式
走行部分にゴムタイヤを用いているタイプです。公道を走行することは不可能

■クローラ式
走行部分にクローラ（履帯）を用いているタイプ。ホイール式と同様に公道を走行することは不可能

上記は走行装置による分類です。
そのほか、作業装置による分類や作業床の種類による分類があります。

高所作業車の特徴

トラック式は公道を走れるため機動性に優れており、現場間の移動が簡単にできるのが特徴です。
建設現場のほか、塗装や看板工事、街路樹の手入れなどでも活躍しています。
ホイール式やクローラ式は、作業姿勢のまま走行可能です。
ゴムタイヤを使用しているホイール式は走行路盤を傷つけないので現場での連続作業可能であり、特に造船や建設現場などの構内作業で活躍します。

作業装置の種類

高所作業車はブームのタイプや作業床のタイプによって分類されることもあります。

■伸縮ブーム型
ブームがまっすぐ伸びるタイプ。作業や現場に合わせてさまざまなバリエーションのものが開発されている。

■屈折ブーム型
途中でブームが屈折することが特徴。ふところの深い場所にも柔軟に対応可能。路上施設のメンテナンスや塗装工事などさまざまな現場で使用される。

■垂直昇降型
作業床が垂直に昇降する。

作業床の種類

■プラットフォーム
床に手すりをつけたタイプ。

■バスケット
床や囲いが籠状となったタイプ。

■バケット
床や囲いが一体構造となっているタイプ。

造船現場でも活躍する高所作業車

高所作業車は建設現場だけでなく、造船、広告設置、塗装、街路樹の手入れなどさまざまな施工管理の現場で活躍しています。
特にホイール・クローラ式は長期の構内作業に適しているのが特徴です。
どの高所作業車が現場で活躍しているのか、一度確認してみてはいかがでしょうか。

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