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公開日時 2019.11.22
最終更新日時 2022.04.06

施工管理者が知るべき建具の世界:障子の種類と特徴

障子は日本の住宅独特の建具です。
和室の出入口や窓などによく使われており、洋室が普及した現在でも、戸建て住宅などでは広く設置されています。
障子は「雪見障子」や「荒組障子」など種類が豊富なので、施行管理者として教養を深めておいて損はありません。
ここでは、障子の種類と特徴についてまとめました。

障子の種類一覧

一般的な障子は桟を格子状に組み込み、障子紙を貼りつけて作成します。
障子紙は文字通り紙製のものを使用することもありますが、最近ではプラスチック製を採用することもあります。
障子枠は桟の組み込み方や桟以外の部品などによって、以下の表のように分類できます。

障子の種類と特徴一覧

名称 特徴
荒組障子 格子が大きめに作られている
腰付障子 下部に腰板が使われている
猫間障子 ガラスがはめ込まれており、開閉可能
縦繁障子 縦桟が多めに作られている
格子は縦長
横繁障子 横桟が多めに作られている
格子は横長
裾上障子 一部分を上下または左右に動かして開閉できる
雪見障子 下部にガラスがはめ込まれている
額入り障子 真ん中付近の高さの部分にガラスがはめ込まれている
水腰障子 全面に障子紙が貼られている

障子の特徴

日本の住宅でよく使われる障子が「荒組障子」です。
障子枠の中でも縦と横の組子が少なく、シンプルな形状をしています。

また、障子には地域差もあり、横桟が多い「横繁障子」は関東地方。縦桟が多い「縦繁障子」は関西地方で多い傾向があります。
猫間障子と雪見障子はどちらも下部にガラスがはめ込まれており、形状がよく似ています。
相違点は猫間障子はガラス部分が開閉可能なことで、元々は名前のとおり、猫が障子を閉めていても出入りできるように工夫されています。
ほかにも換気が容易にできるというメリットもあります。

これに対して雪見障子は、外の雪を見るためにガラス部分を設けているため開閉できません。
ただし、地域によっては猫間障子と雪見障子の区別がはっきりしていない地域もあるので注意しましょう。

デザインと用途の両方を考慮して選ぼう

障子は意外と種類が多く、障子選びで見た目の雰囲気も違ってきます。
開閉可能な箇所があるかどうかも重要です。
デザインと用途を考えて、設置場所や用途に適した障子枠を選びましょう。

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