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施工管理者必見!改修工事の施工管理ポイント

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公開日時 2023.04.15 最終更新日時 2023.04.15

建築工事においての事業といえば「新築」をイメージしがちですが、近年は新築工事のみならず、改修工事を含む「維持修繕工事」の需要も高くあります。2019年に国土交通省が発表した「建設工事施工統計」では、「維持修繕工事」の建設市場全体の28.7%に昇るとの統計も発表しています。
バブル崩壊以降「新築工事」による施設供給の勢いは息をひそめ、年数を経た施設が老朽化を迎えて改修工事の時期に来ているのが現状であります。
この記事では、ますます需要も増えてくると見られる改修工事に焦点を当てて、改修工事における施工管理のポイントを確認しておきましょう。

出典:国土交通省「建設工事施工統計調査報告書

改修工事市場は非住宅系が4割を占める


上記で紹介した、2019年発表の資料には修繕工事費率の構成比を示す資料も掲載されています。新設に対して修繕工事費率は28.7%と示されていて、その中では、住宅系5.3(18.4%)、非住宅系11.6(40.4%)、土木系7.7(26.8%)、機械装置等4.1(14.2%)と構成比を発表しています。生活圏では、住宅のリフォーム市場が好調でありますが、事務所や公共施設などの非住宅系の市場の方が大きい事が数字から見てわかります。
非住宅系の建物は大きな施設である事も多く、鉄筋コンクリート造や鉄骨造であることがほとんどです。住宅系が多く採用している木造よりも一般的に耐用年数は長いとされています。耐用年数が長い事からも、建て替えるより修繕で維持をしていこうという傾向が市場保っている要因のひとつでしょう。

公共建築における改修工事


公共建築物は税金で建てられた施設である為、建て替え等を行う場合においても慎重に考えなくてはなりません。環境問題も無視できない事も考えると、検討を重ねた結果改修工事に踏み切る事例も多々あるものです。
公共建築物は市民サービス等の拠点として建てられたものが多くあります。庁舎・学校・保育園など用途は様々ですが、その地域にそれらのサービスが依然として必要な場合、サービスを継続するリニューアル改修工事を行います。また、サービスが不要となっている場合などは用途変更改修工事を行うことが考えられます。
地方自治体は、その場所に留まり地域にサービスを提供するという役割で運営されています。そのため、一般企業のように不要と考えた場合に撤退するという判断は簡単にはできません。なんとか工夫をして残さなくてはならないということが根底にある為、施設の再利用という意味で、改修工事を選択する事も増えています。
自治体の財政状況にもよりますが、今後も一定の改修需要はあるものだと推測されます。

新築工事と改修工事の違い


改修工事と言えども、建築工事であるという事に変わりはありません。新築工事が作るという過程を経て成り立つのに対して、改修工事は既存内装等撤去をして、新たに作るという過程を経て完成します。
また、改修工事の多くは鉄筋コンクリートの柱などの躯体と呼ばれる部分については基本的には残したまま工事をしますので、躯体工事が発生しない事が多いのも改修工事の大きな特徴です。
つまり建築工事の肝となっている躯体工事が少なく、下地工事、仕上げ工事、設備工事が中心となるのが改修工事の特徴です。そのように考えると、自ずと新築工事と改修工事においての施工管理のポイントが変化してくることにもお気づきかと思います。

改修工事においての施工管理ポイント

改修工事においての施工管理ポイント


改修工事における施工管理のポイントを一言でまとめると、既存物とどのように向き合うのかという事に尽きるかと思います。さらに、いくつかのポイントを紹介していきたいと思います。

① 設計図通りにいかないのが改修工事
新築工事は、何も無いところからつくり上げて行くものですので、設計図通りに概ね行くのが標準です。しかし、改修工事の場合、既存のものがあるというのが前提条件になっています。そちらを移動したりすることはできませんので制約が生じます。
設計を行なっている時に、既存物の全てを把握しているわけではありません。当然躯体等に埋めこまれているものは資料がなければ把握できません。また、改修工事の内容によっては、壊してはいけない部分などの制約もあるかもしれません。設計段階ではどうしても、想定する範囲での計画となる事も多く、現場が進捗すると設計と違うというのは良くある話です。設計図通りにいかないということが改修工事の一つのポイントでもあるでしょう。

② 既存躯体でトラブルは起こる
改修工事は、利用者の考え、予算、工期などによって、既存物をどこまで直すかを決めていきます。その中で必ず残すものが鉄筋コンクリート柱などの建築躯体と呼ばれるものです。建築躯体は、建物の骨組みとなるものなので基本的に壊すという事はありません。建築計画は、利用性もさる事ながら経済的にも考えられて計画されているので、躯体を残したまま、今までとは違う用途の計画をした際に不都合が生じる事があります。
それは構造梁が大きすぎて規定の天井高が確保できないなどの事象です。設計者は、なんとか施主の要求等に答える為にギリギリの所を攻めて設計をしている場合があります。
現場で作業が始まると、更に想定より梁が大きかったなど、躯体を巡ってのトラブルはつきものです。
工事を進めていく中で、設計図と明らかに躯体が違うなと思った時は注意が必要です。

③ 読めない工程
施主や設計者は既存の情報を元に、このくらいの規模ならこのくらいの工事期間があれば工事を終えることが出来るだろうとの想定で工期設定をしています。しかし、改修工事においては、既に説明をしてきているように不確定要素が現場工事の進捗によってわかってくる、という特性があります。それは工期を左右することも含まれています。
新築工事の場合は、阻害要因となるものが、気候などの外的要因が多いこと対して、改修工事は既存物が想定と違うという意味での内的要因があるのも特徴です。
なかなか工事工程が読みにくくなるのも改修工事の特徴です。
しかし施主は何とか終わらせてもらいたいというのが本音かと思います。いかに問題を早く突き止めて解決の糸口を見つける、また工程を遅延させない為に、危機管理を行うのも施工管理者の腕の見せどころでしょう。

最後に


改修工事は、新築工事と違った特徴を持っていることがおわかりいただけたでしょうか。工事内容は、改修工事といっても建築工事の一貫であるので施工する内容は躯体工事等が少量になる点を除きほとんど一緒ですので気概する必要はありません。
しかし、工事内容や工程が既存物再利用という点から読みきれないこともある、ということも特徴としてあげられます。
この記事を読んでいただき改修工事の特徴を理解していただき、実務に役立ていただけたらと思います。

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