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公開日時 2018.10.30
最終更新日時 2022.04.06

絶対に起こさないために知っておこう!重機事故の事例

工事現場で巨大な重機が活躍する姿は、子供だけでなく大人でもわくわくするものです。しかし、重機は取り扱い方を間違えると、大事故につながる可能性もあるため注意が必要です。
そこで今回は、ある重機事故の事例について紹介したいと思いますので、普段重機のオペレーターをしている人は是非一読してみてください。

事故の概要(重機による挟まれ事故)


橋梁下部工2基の基礎形式―深礎杭における工事で、死亡事故が発生しました。
当日の作業は、「鋼管搬入→建込→溶接→削孔」という予定でした。
事故の概要としては、朝礼の終了後、クローラクレーンは幅6mの仮桟橋上で鋼管の荷降ろし作業を行っており、次の工程である鋼管建込み準備のため、桟橋部材を前方に移動させていました。
そのとき、クレーンが旋回したタイミングで、作業員が不用意にクレーンの後方側面に立ち入ってしまったため、クレーンの上部にある旋回体と桟橋の手摺の間に挟まって被災してしまいました。
作業員は、事故の後直ちに病院に搬送されましたが、内臓破裂が原因で死亡してしまったそうです。

事故の原因


事故の直接の原因としては、被災者が不用意にクレーンの旋回範囲内に入ってしまったことが挙げられます。
しかし、被災者がなぜそのような危険な場所に立ち入ってしまったのかについては明らかになっていません。
しかし思い当たる節はいくつかあったようです。

被災者は現場のリーダー的存在であったベテラン作業員であったため、「危険な行動をとるはずがない」という思い込みが、玉掛け作業の合図人やクレーンの運転手、監視に至る現場スタッフ全員にあったと考えられます。
また、事故現場はスペースが狭くバリケードを設置してしまうと重機の作業を妨げる恐れがあったため、クレーン旋回範囲内への立ち入り禁止措置が特に行われていなかったという点も事故の原因といえるでしょう。
現場では、バリケード設置の代わりに監視員を配置していたそうなのですが、そのとき別作業を行っていたため、現場を確認できず被災者の行動を阻止することができなったというわけです。

事故の再発防止が重要

今回紹介した事故は、現場作業員の油断が招いた事故といえるでしょう。
そのため、作業員の意識改革も重要ですが、なにより事故を起こさないような環境作りが重要といえます。
こちらの事故が起きた現場では、クレーン専用の監視を強化したり、作業者のヘルメットの色を区別したりするといった具体的な対策を実施しています。
事故が起こってしまったことはどうすることもできませんが、事故を未然に防ぐことはできるので、現場スタッフ全員で再発防止施策に取り組むことが重要です。

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