現場監督の天敵「台風」！台風に振り回されたエピソードをご紹介！

現場監督にとって台風は非常に厄介なものです。
台風が近づけば、現場の作業が止まってしまうだけでなく、台風に備えた事前の準備も必要になります。
台風の当日は、現場の状況を監視するために巡回や待機をしなければならず、夜中の台風通過であれば現場に泊まり込むこともあります。
台風通過後も現場の片づけや後処理に追われ、台風は現場監督の天敵だと言えるでしょう。
今回は、現場監督が台風に振り回されたエピソードをご紹介します。

現場がプール？田んぼ？

Iさんの場合：地業工事中、隣接する道路まで…

基礎工事をスタートする前段階として地面を掘削している最中に、台風が襲来しました。
台風のコースは外れるという当初の予報だったのでそれほど心配していなかったのですが、途中で急に台風のコースが変わってしまい、結果として台風が直撃することとなりました。
現場は、水が溜まってまるで水田のようになり、掘削した側溝部分が陥没してしまう事態となりました。
道路の境界線にある側溝が沈没したことで、アスファルトコンクリートの路盤も引っ張られる形で地盤沈下してしまいました。
現場の被害だけでなく、道路側まで影響が及んでしまい本当に大変でした。

Nさんの場合：基礎工事中に台風直撃

大型基礎工事の工程途中で台風が直撃しました。
地中梁をつなぐための独立基礎を数十個入れるため、地中を掘削している段階でした。
運悪くちょうど捨てコンを入れるラインが砂層になっており、台風で地中にしみこんだ雨が砂層から大量に湧き出てきました。
基礎の中は湧き出る水で巨大なプールのような状態になってしまいました。
足元もぬかるみ、作業効率も下がる中で溜まった水をポンプで吸い出し、なんとか捨てコン打設まで作業を進めました。
台風のニュースを見るたびにこの大変だった現場の状況を思い出します。

強風でトタン屋根が飛ばされた

Oさんの場合：上司の車に傷が…

台風に備えしっかりと足場も補強し、資材などもすべてシートで養生して固定しておいたため、現場での被害は抑えることができました。
しかし、あろうことか資材置き場のトタン屋根が風で吹き上げられ、飛ばされてしまったようで上司の車に当たって傷をつけるという事態が起きてしまいました。
会社内でのトラブルだったのでまだよかったものの、もし近隣へトタン屋根が飛ばされて住民の方の所有物を破損してしまっていたらと思うとぞっとしました。

経験を活かす

現場監督にとっては、雨だけでも工事がストップしてしまい悩ましいものです。
それが豪雨に強風も加わる台風となると、本当に頭の痛いものです。
台風で苦労した体験を持っている現場監督は少なくないはずです。
台風に当たらないのが一番ですが、気象条件はどうにもできません。
一度苦い経験をすれば、次からはより万全の対策を取れるはずです。
大変だった経験も現場監督としての経験値を高めてくれたものと考えれば、毎年やってくる台風シーズンを乗り切る糧となるのではないでしょうか。

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