マンションの新築工事や、大規模改修工事はトラブルが発生しやすいため、頭を悩ませている施工管理者の方も多いのではないでしょうか。マンション工事のトラブルは、事前に知っておくことでトラブルを最小限に抑えることが可能です。マンション工事で起こるトラブル事例を3つご紹介します。

事例1：騒音・ホコリ・ニオイ・振動などのトラブル

マンションの大規模修繕工事で必ずといって発生するのが、騒音・ホコリ・ニオイ・振動などのトラブルです。工事の工程上、騒音などが発生するのは避けられないものの、中には心身の異常などに発展して紛争トラブルに発展することも少なくありません。
騒音やニオイなどの感じ方は人それぞれに異なるため、被害が見えにくいというのもこのトラブルが大きくなってしまう原因になります。

工期を周知徹底することでトラブルを防ぐ

騒音やホコリなどからトラブルに発生した事例の原因の一つに、工期や工程が周知されていなかったというのが挙げられます。
「この大きな音がいつまで続くのか分からない」、「いつも通り洗濯物を干したらホコリだらけになってしまった！」ということにならないように、大きな騒音や強いニオイ、大量の粉塵が発生する場合には事前にスケジュールを住民に知らせることが大切です。

事例2：防犯・プライバシー対策の不備に関わるトラブル

工事中には、外に足場が組まれることから、深夜などに足場を伝って空き巣などが侵入してしまう事例が発生する可能性があります。
また、普段通りにカーテンを開けたら窓の外の足場に作業員がいたことからトラブルに発生するケースも。
さらに、不特定多数の作業員が出入りすることから、不審者が侵入してしまったという事例も発生しています。

防犯対策は万全に

施工管理者として、警備カメラを設置したり、警備員を配置したりすることで、これらのトラブルを未然に防ぐことが可能です。また、マンションのベランダに作業員が出入りする際には事前に住民に告知することが必要です。

事例3：工事車両の出入りのトラブル

マンション工事中に工事車両が出入りすることで、周辺に渋滞が発生したり、さらには登下校中の子供が交通事故にあってしまったりする事例も発生する可能性があります。
工事車両が増える際には、交通整理の人員を配置し、路上駐車を極力避けるなどの配慮が必要です。

トラブルを避けるための周知徹底を

マンション工事の際のトラブルは、工期・工程の徹底を行うことで、発生を抑えることが可能です。住民がそれをトラブルと捉えるか、許容範囲と捉えるかは、施工管理者の事前の周知に左右されます。説明会や、お知らせの配布を徹底して密にコミュニケーションを取るように務めたいものです。

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