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アスファルト舗装とは!?使用される材料やメリット・デメリット

アスファルト舗装は、一般的な舗装としてさまざまな場所で使用されています。
構成が簡単でコストパフォーマンスに優れるとされており、現在では主要な舗装材料です。
アスファルトにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。
そのため、施工する場所によって使い分けられています。

本記事では施工管理技士が覚えておきたいアスファルト舗装の種類や使用される材料、メリット・デメリット、施工の手順などを紹介していきます。

舗装とは!?種類の紹介

舗装の種類

そもそも舗装とは、地面に特定の材料を用いて締め固めることをいいます。
そうすることで地面を平滑にし、耐久性を上げることで安全で快適に交通できるようになります。
古来では、石、木、砂利などが用いられてきました。
近年では、場所に応じて多種多様な材料が用いられています。

代表的な舗装の種類は以下となります。

  • アスファルト系舗装
  • コンクリート系舗装
  • 樹脂系混合物舗装
  • 土系舗装

アスファルト系舗装

近年、一般的な舗装の種類として用いられているのがアスファルト系舗装です。
路床の上に粒状材料を使用し、路盤を設けます。
そして表層を施工する際にプライムコートを散布することが多いです
施工性が良くコストが良いことから、幅広い場所で使用されています。

コンクリート系舗装

コンクリート系舗装も多くの場所で使われています。
表層にコンクリート版を施工し、路床の上に粒状材料を使用します。
その後、プライムコートか路盤紙を敷くことが多いです。
セメント、骨材、鉄筋などが必要なため、アスファルトに比べてコストが上がるとされています。

樹脂系混合物舗装

路床の上に、アスファルト舗装やコンクリート舗装などを施工した後、樹脂系混合物を用いた表層を施す舗装方法です。
路床の上には、粒状材料などを使用し路盤を設けます。
着色した混合物を使用するので、景観に配慮した舗装が可能です。
表面が樹脂系のため、アスファルト舗装などよりも強度が弱くなります。
そのため、歩道などに使用されることが多いです。

土系舗装

自然土を主原料とした天然の材料で構成された舗装のことを指します。
表層には真砂土などが使用され、路床の上には粒状材料を使用します。
自然な風合いが出るため、公園や園路などに使用されることが多いです。

以下の項では、このうちアスファルト系舗装について詳しく紹介していきます。

アスファルト舗装に使用される材料

アスファルト舗装に使用される材料

アスファルト舗装に用いられる材料は大きく以下の2種類に分けられます。

アスファルト系混合物舗装

表層の施工に「加熱アスファルト混合物」を使用するのが特徴です。
表層の施工にはプライムコートなどが使用されます。
このプライムコートにより、路盤の防水性を高められるとしています。
また、路床の上に砕石やクラッシャーランなどの粒状材料が使用されることが多いです。

加熱アスファルト系混合物とは

表層に使用される加熱アスファルト混合物とは、高温の状態のアスファルトと骨材を混合したものです。
骨材には、アスファルト再生骨材と呼ばれるものが使用されることが多いです。
この骨材には、撤去したアスファルトを砕いてリサイクルしたものも含まれるとされています。

透水性アスファルト系混合物舗装

透水性アスファルト系混合物舗装は、雨水流出量の低減が期待される材料です。
その表層には、開粒度アスファルト混合物やポーラスアスファルト混合物などが使用されています。
そして路床には、砕石やクラッシャーランなどを使用して路盤が設けられます。
透水性を低下させるのでプライムコートなどは設けられないことが多いです。
さらに路床の土などが路盤に侵入するのを防止するため、砂などのフィルター層などが設けられます。

透水性アスファルト混合物とは

粒度調整砕石の割合を毛、透水性・排水性を高めた材料とされています。
全体の約7割が大きな粒度の粗骨材で作られているのが特徴です。
この粗骨材により、透水や配水が促されるのです。

アスファルト舗装のメリット

アスファルトは施工性が高いため、広い面積を施工するのに向いているとされます。
また比較的流通量が多いため、安価で手に入れやすいのも特徴です。
透水性アスファルトは、透水・排水性に優れているので、水溜まりができにくいとされています。
そのため雨の日などにおける走行性の向上が期待されます。

アスファルト舗装のデメリット

アスファルト舗装を施工する際には、専用の重機が必要です。
また材料の扱いには温度も管理も必要とされています。
劣化すると、ひび割れやへこみなどが発生するため、定期的な補修が必要となるのもデメリットでしょう。
さらに蓄熱性があるので、ヒートアイランド現象の原因の一端ともいわれています。

アスファルト舗装の手順

アスファルト舗装は大きく分けて5つの層に分かれています。
ここではその層を作る手順と、その層が持つ意味を紹介します。

現場の確認

工事を行う前に、まずは実際に現場の確認を行います。
現場を見ながら設計図などと合っているかチェックをします。
もし足りない部分があれば追加で測量などを行う場合もあります。
そして工事を行う上で必要な目印などをつけて準備完了です。

路床工事

路床は舗装の最下層の部分です。
路面から約1メートルの深さに作るため、まずそこまで掘り下げる作業を行います。
掘り終えた後の溝に砂を敷き詰めて、土台を形成します。
路床は最終的に荷重のかかる場所のため、ここが脆弱だと地盤沈下などが起こる可能性があるので注意が必要です。

下層路盤

路盤は舗装の中間を支える部分です。
上層と下層に分かれており、荷重や衝撃を分散させます。
路床の上に砕石などを敷き、重機で締め固めます。
砕石は荷重や衝撃を受け止めるため、大粒なものが使われることが多いです。

上層路盤

下層の上にさらに路盤を形成します。
上層路盤は、荷重を受け止めて下層へ分散させる役目を持っています。
そのため砕石は比較的小粒なものが使われることが多いです。
敷き詰めた砕石は、重機などで定められた密度になるまでしっかり締め固めます。

基層工事

路盤の上に敷く層です。
ここからの材料がアスファルトになります。
150度以上の高熱のアスファルト混合物を、重機を使って敷き均します。
敷き均しが終わった後は、さらに重機を使って締め固めることが多いです。
この部分は路盤と表層の間となり、荷重を均一に分散させる役割を果たします。

表層工事

表層は舗装の最上部です。
この部分に高い耐久性を持ったアスファルトを使用します。
いつも目にする道路は、この表層部分です。
作り方は基層部分と同じですが、材料が異なります。
表層部分は、摩耗・水などに強く、滑りやにくいものである必要があります。
そのため表層には基層部分に使用するよりも密度の高いものが使用されます。

さらに路面に水が溜まらないようにする「余盛り」もここで行われることが多いです。
余盛りは、排水溝に向かい傾斜をつける作業です。
余盛り後にアスファルトを敷き詰めた後、重機で締め固める作業を行います。

アスファルト舗装に使用する道具と重機

アスファルト舗装にはさまざまな道具や重機を使用します。
ここでは、主に使用される道具と重機の一例を紹介します。

道具

ディストリピュータ
アスファルト乳剤を入れたタンクとスプレー散布機構を装備したトラックです。
散布口がバー状になっており、乳剤を均一に散布できます。
またトラックの走る速度を調整することにより、乳剤の散布量を調節可能です。

スプレーヤー
アスファルト乳剤を手作業で散布する道具です。
台車つきのタンクにポンプと散布ノズルが取り付けられており、手作業で散布します。
均一に広範囲に散布するにはディストリピュータの方が向いていますが、スプレーヤーは小型のため狭い場所にも入れます。
また施工費用が比較的安く、取り扱いにも資格が必要ありません。

重機

ブルドーザー
土や砕石を押し出すためのブレードを装着した重機です。
路床や路盤の敷き均しなどに使用されます。

モーターグレーダー
前輪と後輪の愛大にブレードと爪が装着された重機です。
ブルドーザーなどに比べ、滑らかな整地が可能とされています。
路床の路盤の仕上げなどに用いられることが多いです。

ロードローラー
タイヤではなくローラーで動く車両です。
幅広の転圧が可能であり、路面も均一にキレイに仕上がります。

タイヤローラー
タイヤを履いた車輪を多く取り付けた重機です。
車両の重量を利用し、タイヤで施工面を固めます。
タイヤローラーでは表層と基層の転圧が行われます。

アスファルトフィニッシャ
基層と表層の敷き均しに使われる重機です。
自走機能のあるトラクター部分に、アスファルト混合物が充填されたホッパーや、敷き均しを行うスクリードなどが取り付けられています。
アスファルト混合物はまずホッパーに溜められます。

そして施工に必要な分量を充填したら、ローラーでスクリードに送り出し、路面に敷きます。
このスクリードの角度や幅などを調整することによって、アスファルト混合物の厚みや幅などを調整可能です。
アスファルトは熱いうちに仕上げる必要があるので、実際にはアスファルトフィニッシャの後からロードローラーやタイヤローラーが転圧することが多いです。

アスファルト舗装は使われることの多い舗装方法

アスファルト舗装は、近年幅広い場所で使われる一般的な舗装です。
比較的安価で手に入れることができ、施工効率が良いのが特徴です。

また粘着性や追従性があるとされているので、平坦に仕上げると走行性が良くなるとされています。
ただしアスファルトは施工時に温度管理が必要な材料です。
アスファルトの特長を最大限に活かすためには、材料の特性を理解し、きちんと施工する必要があります。
そのため施工する際にはきちんと事前準備などを行いましょう。

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