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アスファルト舗装とは!?使用される材料や8つのメリット・デメリット

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公開日時 2023.02.13 最終更新日時 2023.02.13

舗装とは!?種類の紹介

そもそも舗装とは、地面に特定の材料を用いて締め固めることをいいます。
そうすることで地面を平滑にし、耐久性を上げることで安全で快適に交通できるようになります。
古来では、石、木、砂利などが用いられてきました。
近年では、場所に応じて多種多様な材料が用いられています。

代表的な舗装の種類は以下となります。

  • アスファルト系舗装
  • コンクリート系舗装
  • 樹脂系混合物舗装
  • 土系舗装

アスファルト系舗装

近年、一般的な舗装の種類として用いられているのがアスファルト系舗装です。
路床の上に粒状材料を使用し、路盤を設けます。
そして表層を施工する際にプライムコートを散布することが多いです
施工性が良くコストが良いことから、幅広い場所で使用されています。

コンクリート系舗装

コンクリート系舗装も多くの場所で使われています。
表層にコンクリート版を施工し、路床の上に粒状材料を使用します。
その後、プライムコートか路盤紙を敷くことが多いです。
セメント、骨材、鉄筋などが必要なため、アスファルトに比べてコストが上がるとされています。

樹脂系混合物舗装

路床の上に、アスファルト舗装やコンクリート舗装などを施工した後、樹脂系混合物を用いた表層を施す舗装方法です。
路床の上には、粒状材料などを使用し路盤を設けます。
着色した混合物を使用するので、景観に配慮した舗装が可能です。
表面が樹脂系のため、アスファルト舗装などよりも強度が弱くなります。
そのため、歩道などに使用されることが多いです。

土系舗装

自然土を主原料とした天然の材料で構成された舗装のことを指します。
表層には真砂土などが使用され、路床の上には粒状材料を使用します。
自然な風合いが出るため、公園や園路などに使用されることが多いです。

以下の項では、このうちアスファルト系舗装について詳しく紹介していきます。

アスファルト舗装の5つのメリット

アスファルト舗装のメリットは、工期・単価・走行性・排水性・静音性にあります。
工期はコンクリート舗装と比べて短く、待機の期間を開けずに走行可能な状態になります。
また、単価も比較的に安いので、地面を舗装したい時にはアスファルトの方が人気があります。

できあがりの表面がデコボコしにくいことから走行性も良く、アスファルトの劣化速度や人が感じる使い心地に影響を与える雨などの排水性にも優れています。
車が走行した時の音もコンクリートより抑えられると言われているため、メリットが多い舗装方法とも言えます。

メリット1:施工後すぐに通行可能

アスファルト舗装のメリット1つ目は、施工後すぐに通行可能なことです。
アスファルト舗装は比較的に施工工程が簡単なので、工期が短く済みます。
また、冷えると固まる性質を持つため、数時間程度で車が走行可能な状態になります。

アスファルト舗装の施工工程は、地面を固める・薬剤を散布する・アスファルトを敷き詰める・表面温度が下がるまで待つといった流れです。
コンクリート舗装は鉄筋を仕込む作業も必要なので、アスファルト舗装よりも工程が多くなり、その分時間もかかります。

施工期間中は移動ができないので、場所によってはかなりの不便を強いられます。
そのため、できる限り早く乾き、使えるようになるまでの時間が短い点は大きなメリットになると言えます。

メリット2:初期費用が比較的安い

アスファルト舗装のメリット2つ目は、初期費用が比較的に安いことです。
鉄筋などコンクリート舗装よりも必要になるものが少ないため、工期も費用も少なくなります。

アスファルト舗装にかかる費用は、1㎡あたり約5,000円と言われています。
ちなみに、コンクリート舗装の場合は1㎡あたり約10,000円~14,000円かかることが多いです。
比べてみても、かかる費用には大きな差があることが分かります。

メリット3:走行時の騒音が少ない

アスファルト舗装のメリット3つ目は、走行時の騒音が少ないことです。
コンクリート舗装では、ひび割れの発生を防ぐために適度な間隔で横収縮目地を設置するため、車が上を走行した時に振動と騒音などが生じます。

しかし、アスファルト舗装には目地がありません。
そのため、走行による振動や騒音などが生じにくく、比較的に静音です。

また、アスファルトには排水性を上げるための小さな穴が開いているので、その穴から走行によって生じた音や振動が逃げて静穏性に寄与しています。
さらにアスファルトの方がコンクリートよりもやわらかいため、音の振動が伝わりにくいと言われています。
車の走行量が多い場所では、アスファルト舗装の方が周辺住民に迷惑とならないでしょう。

メリット4:舗装面を平坦にすることが容易

アスファルト舗装のメリット4つ目は、舗装面を平坦にすることが容易なことです。
アスファルトはコンクリートよりもやわらかいので、成形が比較的簡単に行えます。
地面の舗装用材料として使う場合も、その特性を使うことができるため、走行用地面の表面を容易に平坦化できます。

舗装地の上に車両などが通行する時には、できるだけその道が平坦な方が安全です。
人が感じる使い心地も向上するため、車と人の双方にかかる負担を軽減することができます。
人が歩く際もデコボコや歪みがあると、転倒リスクがあるため、アスファルトが持つ平坦化しやすい特徴は、使い心地や見栄えの良さに貢献することでしょう。

メリット5:補修可能

アスファルト舗装のメリット5つ目は、補修が行えることです。
比較的に柔らかい特性と鉄筋を使わない施工方法から、アスファルト舗装はコンクリート舗装よりも簡易的な方法で補修を行うことができます。

コンクリート舗装は丈夫なので、路面正常として良好な状態を長期間維持することが可能と言われています。
しかし、気象など何かしらの条件によってコンクリートの地面が破損する可能性もあります。

破損時には、アスファルト舗装でもコンクリート舗装でも補修が必要になります。
ただ、コンクリート舗装の補修には相応の専門的な知識を要します。
その影響でアスファルト舗装よりも手間がかかってしまうのです。

アスファルト舗装の3つのデメリット

アスファルト舗装の3つのデメリット

アスファルト舗装はコンクリート舗装にはないメリットがあり、その中には比較的に実用的と言える部分もあります。
しかし、それなりのデメリットも存在しています。

アスファルト舗装のデメリットとして挙げられる内容は、強度と高温耐性です。
コンクリートよりも比較的にやわらかいため、高温や外部的な影響による損失が起こりやすい傾向にあります。
また、重量のかかる場所では、コンクリートよりも耐えられない可能性があります。

デメリット1:寿命が短い

アスファルト舗装のデメリット1つ目は、寿命が短いことです。寿命と言うのはつまり、車が走行する場所としての良好な状態がどのくらい保たれるのかを示す期間です。アスファルトはコンクリートよりもやわらかいため、その分脆く、ひび割れ・穴・変形が生じやすい傾向にあります。

コンクリート舗装ではひび割れ防止のための施工が施されているため、騒音が出やすい代わりにひび割れは起きにくいのです。
また、強度も比較的に高いので、穴や変形といった不具合もアスファルトより生じにくいです。

したがって、アスファルト舗装はコンクリート舗装よりもメンテナンス頻度が高く、相応の費用がかかるということです。
初期費用は抑えられますが、場所によってはそのやわらかさが原因となり、メンテナンス費用でコンクリートにかかる費用を上回る可能性もあります。

デメリット2:高温に弱い

アスファルト舗装のデメリット2つ目は、高温に弱いことです。アスファルトはやわらかいため、高温状態が持続すると変形する可能性があります。問題点はアスファルトに熱をためやすい性質があることで、夏場にはこの性質が相まって高温による変形が起きやすくなります。

高温で変形した部分はそのまま冷え固まるため、表面がデコボコになります。
そのデコボコが水たまりの原因になるなどして、走行性や人が感じる使い心地に悪影響を与えることにつながります。
また、高温でやわらかくなったアスファルトにはタイヤの跡もつきやすくなります。

水たまりや走行中に感じるデコボコ感などを改善するために、補修を行う必要性が出てきます。
高温への弱さは寿命の短さにつながるものであり、メンテナンス費用の増加にも結び付きます。
直射日光が当たらないように屋根を付けるなど工夫を行い、高温による変形をできる限り予防すると良いでしょう。

デメリット3:重量がかかる場合は適さない

アスファルト舗装のデメリット3つ目は、重量のかかる場合には適さないことです。
アスファルト舗装には鉄筋を使用せず、アスファルト自体も比較的やわらかい傾向があります。そのことから、アスファルト舗装は重量が大きくかかる場所には適さないと言われています。

コンクリート舗装は対流動性・耐摩擦性・対油性・耐熱性に優れており、アスファルト舗装にはない耐荷力があります。
たとえば、空港エプロン・コンテナヤード・大型車両がよく通る場所などにはコンクリート舗装が用いられています。

アスファルトにもコンクリートにも、それなりのメリットとデメリットが存在しています。
どちらが優れているということではなく、異なる特徴があるということです。
地面を舗装する時には、アスファルトとコンクリートの双方のメリット・デメリットを踏まえて、どちらが適するのかを考える必要があると言えます。

アスファルト舗装の手順

アスファルト舗装は大きく分けて5つの層に分かれています。
ここではその層を作る手順と、その層が持つ意味を紹介します。

現場の確認

工事を行う前に、まずは実際に現場の確認を行います。
現場を見ながら設計図などと合っているかチェックをします。
もし足りない部分があれば追加で測量などを行う場合もあります。
そして工事を行う上で必要な目印などをつけて準備完了です。

路床工事

路床は舗装の最下層の部分です。
路面から約1メートルの深さに作るため、まずそこまで掘り下げる作業を行います。
掘り終えた後の溝に砂を敷き詰めて、土台を形成します。
路床は最終的に荷重のかかる場所のため、ここが脆弱だと地盤沈下などが起こる可能性があるので注意が必要です。

下層路盤

路盤は舗装の中間を支える部分です。
上層と下層に分かれており、荷重や衝撃を分散させます。
路床の上に砕石などを敷き、重機で締め固めます。
砕石は荷重や衝撃を受け止めるため、大粒なものが使われることが多いです。

上層路盤

下層の上にさらに路盤を形成します。
上層路盤は、荷重を受け止めて下層へ分散させる役目を持っています。
そのため砕石は比較的小粒なものが使われることが多いです。
敷き詰めた砕石は、重機などで定められた密度になるまでしっかり締め固めます。

基層工事

路盤の上に敷く層です。
ここからの材料がアスファルトになります。
150度以上の高熱のアスファルト混合物を、重機を使って敷き均します。
敷き均しが終わった後は、さらに重機を使って締め固めることが多いです。
この部分は路盤と表層の間となり、荷重を均一に分散させる役割を果たします。

表層工事

表層は舗装の最上部です。
この部分に高い耐久性を持ったアスファルトを使用します。
いつも目にする道路は、この表層部分です。
作り方は基層部分と同じですが、材料が異なります。
表層部分は、摩耗・水などに強く、滑りやにくいものである必要があります。
そのため表層には基層部分に使用するよりも密度の高いものが使用されます。

さらに路面に水が溜まらないようにする「余盛り」もここで行われることが多いです。
余盛りは、排水溝に向かい傾斜をつける作業です。
余盛り後にアスファルトを敷き詰めた後、重機で締め固める作業を行います。

アスファルト舗装に使用する道具と重機

アスファルト舗装にはさまざまな道具や重機を使用します。
ここでは、主に使用される道具と重機の一例を紹介します。

道具

ディストリピュータ
アスファルト乳剤を入れたタンクとスプレー散布機構を装備したトラックです。
散布口がバー状になっており、乳剤を均一に散布できます。
またトラックの走る速度を調整することにより、乳剤の散布量を調節可能です。

スプレーヤー
アスファルト乳剤を手作業で散布する道具です。
台車つきのタンクにポンプと散布ノズルが取り付けられており、手作業で散布します。
均一に広範囲に散布するにはディストリピュータの方が向いていますが、スプレーヤーは小型のため狭い場所にも入れます。
また施工費用が比較的安く、取り扱いにも資格が必要ありません。

重機

ブルドーザー
土や砕石を押し出すためのブレードを装着した重機です。
路床や路盤の敷き均しなどに使用されます。

モーターグレーダー
前輪と後輪の愛大にブレードと爪が装着された重機です。
ブルドーザーなどに比べ、滑らかな整地が可能とされています。
路床の路盤の仕上げなどに用いられることが多いです。

ロードローラー
タイヤではなくローラーで動く車両です。
幅広の転圧が可能であり、路面も均一にキレイに仕上がります。

タイヤローラー
タイヤを履いた車輪を多く取り付けた重機です。
車両の重量を利用し、タイヤで施工面を固めます。
タイヤローラーでは表層と基層の転圧が行われます。

アスファルトフィニッシャ
基層と表層の敷き均しに使われる重機です。
自走機能のあるトラクター部分に、アスファルト混合物が充填されたホッパーや、敷き均しを行うスクリードなどが取り付けられています。
アスファルト混合物はまずホッパーに溜められます。

そして施工に必要な分量を充填したら、ローラーでスクリードに送り出し、路面に敷きます。
このスクリードの角度や幅などを調整することによって、アスファルト混合物の厚みや幅などを調整可能です。
アスファルトは熱いうちに仕上げる必要があるので、実際にはアスファルトフィニッシャの後からロードローラーやタイヤローラーが転圧することが多いです。

アスファルト舗装は使われることの多い舗装方法

アスファルト舗装は、近年幅広い場所で使われる一般的な舗装です。
比較的安価で手に入れることができ、施工効率が良いのが特徴です。

また粘着性や追従性があるとされているので、平坦に仕上げると走行性が良くなるとされています。
ただしアスファルトは施工時に温度管理が必要な材料です。
アスファルトの特長を最大限に活かすためには、材料の特性を理解し、きちんと施工する必要があります。
そのため施工する際にはきちんと事前準備などを行いましょう。

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