MENU

コンクリート打設とは?手順や注意点について紹介!

コンクリート打設とは、生コンクリートを枠の中に流し込む作業を指します。
コンクリート自体は強固ですが、生コンクリートは柔らかくそこまで強度はありません。
そのため適切に打設を行い、しっかりとした強度を発揮できるようにする必要があります。
生コンクリートは、打ち込み終了まで90~120分以内と定められています。
時間経過と共に固まっていくため、手順や注意点をしっかり理解しておくことが大切です。
本記事では、施工管理技術者は知っておきたいコンクリート打設の方法や注意点などを紹介します。

コンクリート打設とは

コンクリート打設とは、生コンクリートを枠の中に流し込み、建物の基礎を作る作業のことです。
「打設」とは、もともと生コンクリートを充填するため、念入りに叩いたり突いたりして空気や水を出したことに由来するとされています。
現在では棒で叩くことは少なく、バイブレータや圧送技術などが用いられています。
基礎の底盤部分と立ち上がり部分に分けて行う「二度打ち」で行われることが多いです。

コンクリート打設の手順

1.打ち合わせ
打設前に、打ち合わせを行います。
ここで打設計画書が配られ、打設の手順や注意事項を共有します。

2.打設工法の選定
コンクリート打設には、主に「コンクリートポンプ工法」と「コンクリートバケット工法」の2種類があります。
どちらの工法が適しているのかを検討して選定します。

3.打ち込み準備
以下のような準備を行います。

  • 型枠は設計通りに作られているか
  • 型枠内の鉄筋は正しい位置にあるか
  • 天気はどうか
  • 型枠内や打ち込み設備などはしっかり清掃してあるか
  • 型枠内にたまった水は排除してあるか

4.受入検査
現場に届いた生コンクリートが、発注したもの通りであるか伝票を確認します。
またスランプや空気量、塩化物含有量試験等の受入検査を行いましょう。

5.打ち込み・締め固め
型枠内に生コンクリートを流し込む作業が、打ち込み作業です。
単に流し込むだけでなく、打ち込みの高さや打ち重ね時間などにも注意が必要です。
コンクリートはどんどん硬化するため、打ち重ね時間がかかりすぎてしまうと、コンクリートが一体化できない可能性があります。
きちんと打ち込み作業ができたら、その後コンクリートをすみずみまで充填するための締固め作業が行われます。

6.仕上げ
締固め作業後を行っただけでは表面に凸凹ができてしまいます。
そのためコテ等を使用して表面を均す作業を行います。
こうすることできれいな表面に仕上げられます。

コンクリート打設の注意点

施工態度

コンクリート打設で固めるコンクリートは建物の基礎となる重要な部分のため、入念な準備と計画が必要とされています。
ここではコンクリート打設時のさまざまな注意点について紹介します。

コンクリート打ち込み時

・時間に気を付ける
コンクリート打設は、生コン車で運ばれた生コンクリートをポンプ車を使い型枠内に流しこみます。
型枠内には、「先送りモルタル」と呼ばれるものが入っていることが多いです。
これはポンプや配管内面の潤滑性を得る目的で圧送されています。
そのため、既定の強度などは定められていません。
生コンクリートは、「練り混ぜから打ち込み終了までの時間」が定められているのが特徴です。
外気温が25度以下なら120分以内、25度以上なら90分以内に終えなくてはいけません。
間隔が開いてしまうとコンクリートが固まり、欠陥に繋がってしまうとされています。

・受入検査を行う
できるだけコンクリート受入検査を行うことが推奨されています。
スランプ試験、空気量測定、塩化物量測定などを行い、指定の強度が保たれているコンクリートであるか確認しましょう。

締固め時

コンクリートを棒で突いたり、バイブレータを使ったりして余分や空気や水を抜く作業は「締固め」と呼ばれます。
コンクリート中には、砂利や砕石が多数含まれています。
そのため締固めが不十分だと空洞ができ、強度低下・耐力低下を招いてしまうのです。
型枠の隅々までコンクリートを充填することで、強固なコンクリートを作れます。

養生時

養生期間は、使用するセメントの種類に応じて変わります。
しっかりと硬化させるためには、ある程度湿潤を保ち必要があるとされています。
そのため、振動や急激な乾燥が起こらないように注意しましょう。

コンクリート打設は雨の日にやっても大丈夫なのか

打設作業はその作業内容から、雨の日に行っても大丈夫なのかと心配になることも多いでしょう。
結論は、打設後なら「問題ない」、打設中なら「問題がある」です。
これらはコンクリートが固まる仕組みが関係しています。

コンクリートが固まる仕組み

打設現場に運ばれてくる生コンクリートは、打設日から約28日で適切な強度になるように計算されています。
この生コンクリートは、セメントと水の化学反応によって硬化するとされています。
セメント内の化合物が水と反応して新しい化合物になることが「水和反応」です。
そしてこの時できた新しい化合物は「水和物」と呼ばれます。
水和物は、水和反応が終わるまで生成され、どんどん強度を増します。
約28日後には強度が約80%になり、その後ゆっくり時間をかけて100%になるのです。
このためコンクリートの強度管理は、約28日で行われます。

打設中は雨が降ると問題がある

上記の仕組みを知っていると、打設中に雨が降ると問題がある理由が分かります。
コンクリートは計算された強度を出すために、セメントと水の割合が計算されています。
そのため、コンクリートが硬化する前に雨等で水分が足されると割合が崩れ、計算した強度が出ない場合があるのです。
また土間コンクリートのように、施工した表面をコテできれいにならす場合も問題があります。
雨が降ると表面が荒れて仕上がりがきれいにならないため、避けた方が無難でしょう。
ただしコンクリート1立方メートルあたり、150~200リットルの水を含んでいるとされます。
このため、少々の雨では影響が出ない場合もあります。

打設前や打設後は雨に濡れても問題ない

コンクリート打設前や打設後は基本的に雨に濡れても問題ないとされています。
コンクリートは打設後、急激に乾燥させてはいけません。
思ったような強度が出なかったり、表面に亀裂が発生する可能性があるためです。
そのため、打設後はコンクリートに散水することがあります。
これは、コンクリートを常に湿潤状態にし、水和反応の環境を整えるために行われます。
このことから、雨で湿潤状態になることはむしろ良い状態であるといえるのです。

打設直後の強い雨には注意が必要

ただし打設直後の強い雨には注意しましょう。
打設後、5~6時間経つまでは、コンクリートはまだ形が変わる状態です。
その前に強い雨が降った場合、表面仕上げに影響が出る可能性があります。

打設後のシートは何のため?

コンクリート打設後にかけるブルーシート等は雨対策のためではありません。
これはコンクリートを乾燥させないために行っているものです。
散水してもすぐに水が蒸発しては意味がないため、シートをかけて一定の湿度に保つようにしていることが多いです。

建物の基礎を作る大切な作業

コンクリート打設は、建物の基礎を作るための重要な作業です。
コンクリートを枠内に流し込み固めることで、基礎ができあがります。
この基礎がしっかりしていないと、強度や耐力が足りない場合があるので注意が必要です。
特に水分が過剰だったり、不足したりすると、問題が起こる可能性があるのでしっかり行いましょう。
工事現場での作業など、建設業界に興味のある方や、転職を考えている方は、ぜひ業界最高水準の給与額の求人を多数掲載している「俺の夢」にご相談ください。

俺の夢 for MAGAZINE