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はい作業主任者とは?はい作業主任者の職務内容5選|資格取得をする方法

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公開日時 2022.08.04 最終更新日時 2024.04.25

はい作業とは


はい作業とは、袋や箱などの荷物を規則正しく積み上げるはいあげ作業や、積み上げられた荷物を移動させるはい崩し作業のことです。
聞きなれない言葉ですが、「はい」は倉庫や土場などに積み重ねられた荷物のかたまりのことです。

はい作業が必要な業種として、建設・土木業では鋼材や木材などの建築資材を積み上げますし、 林業では切り出した木材を積み上げます。
また、農業では米や穀物などを入れた袋を積み上げておきます。

他にも製造業では部品を載せたパレットや段ボール、そして箱に入った荷物を積み上げておくはい作業が行われています。
はい作業は多くの業務で行われていますので、必要な職種は数多くあります。

はい作業の主な機器の種類


はい作業に使われる機械装置として、荷役用の自動車であるフォークリフトや、重いものや巨大なものを吊り上げて運ぶ機械であるクレーンがあります。

特に荷役用の自動車であるフォークリフトには、運転資格と作業資格の両方が必要になっています。
倉庫などの屋内では、手作業でのはい作業が多く見られますが、機械を用いてよく行われるのがフォークリフトを使用したはい作業です。

荷物をフォークリフトで移動させてはい付けさせる作業や、はい崩し作業を行います。
フォークリフトは使用勝手が良いので多くの業種で使われている荷役用自動車です。
また、はい作業自体にも安全性の確保のためにはい作業主任者の資格があります。

フォークリフト

フォークリフトは、油圧を使うことで重い荷物を昇降させることや傾けることができる荷役用のつめであるフォークを車体前面に持っている荷役用の自動車のことです。
国際的には英語でforklift truckとされています。

日本産業規格での記述では、フォークリフトはフォークなどを上下させるマストを備えた自走式荷役運搬車両としています。

ハンドリフトなどの他の産業用車両と分けるために、フォークなどの貨物を保持する装置が装備されていること、そしてマストを備えていること、 動力により走行しフォークなどの昇降ができる3つの条件を満たす自走車両としています。
運用するためには資格が必要です。

クレーン

クレーンや起重機とは、重いものや巨大なものを吊り上げて運ぶ機械のことです。クレーンの名称の由来は「鶴」のことで、首を伸ばした形に似ていることから名づけられています。

クレーンは人力で持ち上げられない物を吊り上げるために使用する機械として使用されており、吊り上げるだけでなく、移動させる機能も発達してきました。

日本では、クレーンとは荷物を動力によって吊り上げ、そして水平に運搬することを目的とした機械装置とされています。
つまり、荷物の吊り上げしかできない機械装置はクレーンとは呼びません。
ですが、移動式クレーンやデリックは、クレーンに含まれることがあります。
また、使用するには資格が必要になっています。

はい作業主任者とは


米袋や肥料袋などの積まれた荷の塊を「はい」と呼びます。
この「はい」はパレットなどに乗せられ倉庫などで高く積まれていることが多いです。
そのため作業には安全に積むための「はい付け」や安全に降ろすための「はい崩し」の技術が必要とされています。

はい作業主任者とは、高さ2メートル以上の場所ではい作業を行う際に必要な資格です。
作業員の安全を確保し、労働災害を防止するための指導や対策などを行います。

具体的には器具や工具の点検や整備、安全通路の確保、作業方法や順序の決定、作業の直接式などを行います。
事業者は、高さ2メートル以上のはい作業を行う際には、はい作業主任者を選任しなくてはいけません。

出典:労働安全衛生規則 第二編 第七章 荷役作業等における危険の防止(第四百十七条-第四百七十六条)|安全衛生情報センター
参照:https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h7-0.htm

はい作業を行う主な業種3選


はい作業を行う主な業種として、倉庫業、運送業、建設・土木工事業の3業種があります。
これらの業種では、はい作業において機械装置であるフォークリフトやクレーンを使用する場面が多くなっています。

日常的にはい作業が行われているため気のゆるみが起こりやすく、事故の発生率が高めになっています。
また、建設業では重い資材を扱うために重大な事故が発生しやすくなっています。

倉庫業や運送業では、はい作業時以外にも荷台からの転落などが起こりやすく、安全管理が必要になっています。
そのため、はい作業主任の資格を持った人の需要も増しています。

1:倉庫業

はい作業を行う主な業種に倉庫業があります。
倉庫業でのはい作業時の事故防止には、荷役作業関係災害の防止が重点になります。
倉庫業で働く労働者の労働災害を防止するポイントとして、倉庫業で起きる事故の多くが荷役作業時に発生していることが分かっています。

特に重大な事故が起きる可能性が高く、フォークリフト作業や倉庫、工場内倉庫等での入出庫等の作業、トラック荷台への積み込みや、積み下ろし作業での事故が多く発生しています。

そのため、倉庫業においては特に、資格を持ったはい作業主任者による安全管理が必要になっています。

2:運送業

はい作業を行う主な業種に運送業があります。
運送業では荷役作業時にトラックの荷台やプラットホームからの転落事故や崩落する事故が多く見られます。
他にも、通路や荷台での転倒や、運搬機械への接触事故などの災害が起こっています。

また、労働災害が減少していない現状もあり、はい作業主任者を設置することが必要になっています。
運送業でのはい作業時の事故は多くが荷主先で起こっていて、その事故のほとんどがトラック運転者により発生しています。

運送業でのはい作業時の事故防止には、トラック運転者の事業場所以外に荷役作業場所でも起きていますので、管理する荷主等の協力を得て資格を持った方が進める必要があります。

3:建設・土木工事業

はい作業を行う主な業種に建設・土木工事業があり、建設に使う資材などの重いものを積み上げるはい作業が見られます。
積み上げられた資材が崩れ、大きな事故につながることもあります。

そのため、はい作業主任者を選任して、はい作業の現場において安全確保をすることが必要です。
なお、建設資材を積み上げるはい作業では、フォークリフトやクレーンが使われますので、フォークリフトやクレーンを使った専門的な技術と資格が必要となります。

また、建設資材を積み上げた高さ2メートル以上でのはい作業を行う際も、はい作業主任者の設置が必要になっています。

はい作業にはフォークリフトやクレーンの操作も欠かせないため、フォークリフト技能講習や移動式クレーン運転技能講習の免許も所有しておくと、現場でのはい作業を効率的に行うことができます。

はい作業主任者の主な職務内容5選


はい作業主任者の主な職務内容を紹介します。
資格を持ったはい作業主任者が行うべき作業として、最初に作業を行う箇所の安全確保を行います。
次に、はい作業を行う際の作業の方法・順序を決定して指揮していきます。

安全確認が終了したら作業の着手を指示することになりますが、床面から1.5m以上の高さのはい作業では安全性確保のために、保護帽の使用が必須とされますのでその監視も行います。
また、大事なこととして器具・工具の点検をして、不良品があれば撤去していきます。

出典:労働安全衛生規則 第二編 第七章 荷役作業等における危険の防止(第四百十七条-第四百七十六条)|安全衛生情報センター
参照:https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h7-0.htm

1:作業を行う箇所の安全確保

資格としてのはい作業主任者の主な職務内容として、作業を行う箇所での安全確保があります。
特に荷主には管理している場所での荷役作業で安全の確保をしてもらわなくてはなりません。

その安全確保策として、荷の積み下ろしや運搬機械・荷役用具等を使用するために必要な広さを確保することから始まります。
そして、作業場所の床の凹凸をなくすことや、照度の確保、作業場所での整理整頓が必要です。

他にも安全な通路など、屋内作業が可能になるような作業場所を確保するようにします。
作業員の服装や保護帽の用意も必要になってきます。

2:作業の方法・順序を決定し指揮する

はい作業主任者の主な職務内容として、作業の方法・順序を決定し指揮することがあります。
はい作業では作業を行うにあたり、まずどんな方法で行うかを決めていきます。
手作業が適しているか、機械作業が適しているのかは大事な選択になります。

作業の方法が決まれば、はい作業の順番を決め安全に行っていくように、はい作業主任者ははい作業を直接指揮していくことになります。

はい作業を行う場合、安全対策を確実にとらないと大きな事故につながります。
低い場所でのはい作業であっても、はい作業主任者技能講習を修了した者が指揮していくことが望まれます。

3:安全確認後作業の着手を指示する

はい作業主任者の主な職務内容として、安全確認後作業の着手を指示することがあります。
作業を行う方が、はい作業をなし崩しに始めてしまうと安全対策が十分行えなくなってしまいます。

はい作業主任者が作業場所での安全策を行い、その安全確認作業が終わり、安全確認が済んでからはい作業を行うようにします。
確認作業が済んでから、はい作業開始の指示を出すようにして安全を確保していきます。

特に起こりやすいのがはいの崩壊で、その危険がないことを作業開始前に確認してからの開始指示が必要になってきます。

4:床面から1.5m以上の高さの作業では保護帽の使用を監視する

資格を持ったはい作業主任者の主な職務内容として、床面から1.5m以上の高さの作業では保護帽の使用を監視する業務があります。

はい作業主任者は1.5m以上の高さのある、はいの上で作業を行う場合には、はい作業の従事者が安全に作業できるように保護帽の使用を監視することが義務付けられています。

他にもはい作業主任者は、荷物を高所に上げるための昇降装置の安全確認が必要とされています。
また港湾作業においても、はい作業主任者は物が飛んできた場合や落下してきた場合に備えて保護帽を着装させるように監視します。

出典:労働安全衛生規則 第二編 第七章 荷役作業等における危険の防止(第四百十七条-第四百七十六条)|安全衛生情報センター
参照:https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h7-0.htm

5:器具・工具の点検・不良品の撤去

はい作業主任者の主な職務内容として、器具・工具の点検・不良品の撤去の作業があります。
特にはい作業主任者が器具の点検で行うべきなのが、クレーン作業で使われる器具の点検と不良品の撤去になります。

クレーンの吊り上げで使用されるワイヤロープは、使用することで消耗していきます。
そのため、ワイヤロープのより線の切断が確認できたものは使用禁止とします。

吊り上げに鎖を使用する場合は、製造時より5%以上伸びたものは危険な鎖として、はい作業主任は使用しないように監視します。
吊り下げに使用するフックについても、亀裂がないよう監視する必要があります。

出典:労働安全衛生規則 第二編 第七章 荷役作業等における危険の防止(第四百十七条-第四百七十六条)|安全衛生情報センター
参照:https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-2h7-0.htm

はい作業主任者の資格取得をする方法


はい作業主任者の資格を取得するには、はい作業主任者技能講習を受講します。
講習は都道府県労働局長登録教習機関などの全国各地で行われています。

講習科目の範囲

講習科目 範囲 講習時間
はいに関する知識 はいの種類、型の選択及び検数 3時間
人力によるはい付け又ははい崩しの作業に関する知識 整備、危険状態の緊急措置、安全作業一般及び作業標準 5時間
機械等によるはい付け又ははい崩しに必要な機械荷役に関する知識 監督指導の方法、作業計画のたて方、荷役機械及び補助具等の点検整備、安全作業一般及び作業標準 3時間
関係法令 労働安全衛生法、労働安全衛生法施行令および労働安全衛生規則中の関係条項 1時間

出典:厚生労働省「はい作業主任者技能講習規程」
技能講習終了後は修了試験が行われ、これに合格したものがはい作業主任者の資格を得られます。
数量試験は筆記試験によって行われます。

受講資格

満18歳以上で、はい付けまたははい崩しなどの作業に3年以上従事した経験がある人が対象です。

はい作業主任者の資格を取って転職に活かそう


はい作業主任者は、はい作業における労働災害を防止するための資格です。
高さ2メートル以上のはい作業を行う場合、はい作業主任者は必置なので、はい作業を行う会社への転職や就職が有利になる可能性もあります。

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