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公開日時 2018.11.02
最終更新日時 2022.04.06

事故を起こさない圧延作業で注意すべき作業

圧延とは、金属などの材料をより薄く均質に延ばしたり、加工して板状や棒状、線状、あるいは所定の形状にしていったりする加工技術のことです。
2個以上のロールを互いに反対方向に回転させ、その間に材料を通し圧力を加えることで圧延を行い、この作業を行う機械を圧延機といいます。
日本の優れた技術を導入した圧延の技術は、建造物の建設の資材や車体などに欠かせないアルミ板など、私たちの身の回りにある様々な製品を作り出しています。
今回は、圧延機による作業で事故を防ぐために注意すべき点についてご紹介します。

圧延作業で起こりやすい失敗や事故

圧延機は、製品の種類や加工仕上げの方法によってもロールの総数やロールの配置が異なり、型式も様々です。
ロールの間に金属材料を通過させるにあたっては、素材を加熱して柔軟な状態にして通過させる熱間圧延と、常温のまま通過させる冷間圧延があります。

ただ、圧延材料をロールに入れればよいというものではなく、ロールの圧力や回転速度、稼働時間などを調整しながら作業をしなければいけません。
調整を間違えることで材料の破断やミスロール(圧延の失敗)が起こり、仕上がり品が変形するなどの事態に繋がります。

このような失敗によって、製品のみでなく機械自体にも損傷を与えて多額の損害が発生したりすることもあります。
ロール自体の摩耗が続くと、さらにミスロールも引き起こされます。

また圧延作業中に事故に繋がるケースもあります。
例えば、ロールを稼働させたまま人力での研磨作業や機械点検を行うと、ロールに手や腕を巻き込む大変な事故に繋がる恐れがあります。
危険回避のポイントを把握することで安全に作業を進めることが大切です。

圧延作業の危険回避のポイント

圧延する材料がロール間に入りやすく、かつ仕上がりの状態を良くするためには、ロール面に付着したさびの除去や表面の荒れの研磨、ロールの動きの点検など機械のメンテナンスは不可欠です。
研磨作業については、水力による自動研磨機を取り付けることで事故の回避を図った例もあります。
他にも危険回避のポイントとして、機械に巻き込まれないよう服装や装着したひもなどに注意します。

圧延材料が破断してしまった場合は、材料が思いがけない方向に飛散することもあるので、安全のための防護眼鏡なども必要でしょう。
また異臭や異常音がした場合は、すぐに稼働を中断するなど機械に対する知識を身に付けておくことも危険回避の大事な要素でしょう。

危険対応を知って安全な圧延作業を

危険回避のためにも、作業員が共通認識を持ちながらお互いに声をかけあって作業を行うと危険の察知も早まることでしょう。
危険なケースとその対応を普段から把握するように心がけ、事故や被害のない安全な作業に繋げていきましょう。

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