建具工事とは、工作物に木製や金属製の建具などを取り付ける工事です。
サッシ取り付け工事、シャッター取り付け工事などがそれにあたります。
本記事では建具工事の概要や専任技術者に必要な資格などを紹介します。

建具工事とは

建具工事とは、工作物に木製・金属製の建具などを取り付ける工事のことを指します。
建設業許可制度上で28分類される業種のうちの一つです。
主に以下のような工事が該当します。

建具工事の種類と特徴一覧

• 金属製検具取り付け工事
• サッシ取り付け工事
• シャッター取り付け工事
• 自動ドア取り付け工事
• 金属製カーテンウォール取り付け工事
• 木製建具取り付け工事
• ふすま工事

これらは国土交通省などのホームページなどでも業種区分や工事の内容を確認できます。
一般的な新築戸建て工事では、建具工事は内装工事に行われることが多いです。

建具工事の専任技術者の資格とは

建具工事は営業所ごとに常勤の技術者を配置しなくてはいけません。
専任技術者の資格は、一般の建具工事業か特定の建具工事業かによって要件が変わります。

一般の建具工事業の資格要件

• 2級建築施工管理技士（仕上げ）
• 建具製作、建具工、木工（選択科目「建具製作作業」）カーテンウォール施工・サッシ施工（職業能力開発促進法技能検定）

技能検定2級の場合は、合格後に3年以上の実務経験が必要です。
2004年以前に合格している場合は、合格後に1年以上の実務経験で可能です。

特定の建具工事業の資格要件

• 1級建築施工管理技士

実務経験のみで要件を満たす場合

実務経験のみで一般の建具工事業の資格要件を満たす場合は、10年以上の請負経験が必要とさされています。
工事名・工事内容が分かる発注書や契約書で証明します。
特定の建具工事業の専任技術者要件を満たすには以下の請負経験が2年以上必要です。

• 請負金額が4,500万円以上のもの
• 工事を発注者から直接請負した
• 指導監督的な立場で指揮をとった

4,500万円以上の工事は、請負契約書を結びます。

また一般建設業の技術者要件と上記3つの要件を満たし、かつ2年以上の工事経験があれば、特定の建具工事業の専任技術者として認められるとされています。

一般と特定で専任技術者に必要な資格は異なる

建具工事は、主に建築物の開口部に設けられる仕切りなどを取り付ける工事です。
一般の建具工事業と特定の建具工事業では、専任技術者に求められる要件が異なります。
取得予定の業種と実際に施工している工事を確認し、一致しているかを必ずチェックしましょう。

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