【内装施工管理技士が覚えたい壁紙の種類】紙クロス
壁紙にはさまざまな種類があり、紙クロスは自然素材の壁紙のひとつです。
パルプを原料としてタイプの輸入商品が多く、プリント加工されたものもあります。
この記事では内装施工管理技士が覚えておきたい壁紙の種類のひとつである紙クロスについて紹介します。
この記事でわかること »
紙クロスとは
紙クロスは、紙を原料にした壁紙のことです。
パルプや和紙、再生紙など多種多様な紙が使われています。
壁紙を張り替えなくても模様替えが可能など、多くの利点があります。
紙クロスの種類と特徴一覧
・日本で身近な素材
日本では古来より障子やふすまなど、紙を内装材として使ってきました。
和風の紙クロスが一般的となったのは昭和30年代からとされていますが、それでも日本人にとっては身近な素材といえます。
・和風紙クロス
コウゾやミツマタなど日本で古くから使われる原料を使った壁紙です。
調湿効果や防音効果などが期待できます。
・洋風紙クロス
主にパルプを原料とした洋紙が使われています。
プリント加工やエンボス加工が施されたものが多いです。
・非木材紙のクロス
ケナフ、亜麻など、非木材紙のクロスです。
紙クロスは日本だけでなく欧米でも一般的に使われています。
海外ではパルプを主原料としたものが多いです。
同じ紙クロスでも風合いが違いますので、顧客の好みや部屋の雰囲気で選んでもらえます。
ただし同じ紙クロスでもビニール素材が含まれているものもあります。
ビニール素材を避けたい場合は、原料を確認しましょう。
紙クロスのメリット・デメリット
紙クロスは利点も多いですがデメリットもあります。
ここではメリットとデメリットを紹介します。
メリット
他の素材にはない自然にやわらかな風合いが魅力です。
比較的柄や色も豊富なため、好みのものから選んでもらえます。
また音を吸収し、空気を通すため和室にも適しています。
和紙の壁紙であれば湿気を吸収し、乾燥時には湿気を出してくれます。
デメリット
ビニールクロスなどに比べて薄いため、下地の目地が出る可能性があります。そのため凸凹した壁に貼るのは向いていません。
また紙なので水分などが染み込むとシミになり、落ちにくいことも多いです。
壁紙と壁紙の境目であるジョイント部分が目立ちやすい場合もあります。
さらにビニールクロスなどと比べると価格が高いです。
自然の風合いが魅力
紙クロスは自然素材から作られているため、やわらかな自然の風合いが好きな方に向いています。
和風の紙クロスであれば和室などに、洋風の紙クロスなら洋風の雰囲気を出せます。
メリット・デメリットがあるので、内装施工管理技士は顧客に説明できるようにしておきましょう。
編集部
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