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公開日時 2020.03.17
最終更新日時 2022.04.06

外壁リフォームにおける施工管理の仕事内容5つ|覚えておきたい豆知識

外壁リフォームとは


外壁リフォームとはひび割れや塗装の剥がれなど、外壁の劣化をリフォームする工事のことを指します。
外壁は雨風や寒暖差などにより劣化しやすい場所のため、定期的なリフォームが推奨されています。

外壁リフォームの種類


外壁リフォームは、主に「塗装工事」「張替え工事」「重ね張り工事」の3種類があります。

塗装工事

外壁の上から新たに塗料を塗る工事です。
塗装は見た目だけでなく、紫外線や風雨から外壁を守るために必要なものです。
使用する塗料や面積によって価格が変動します。

張替え工事

古い外壁を撤去し、新しい外壁を張り付ける工事です。
外壁事態にひびがある場合や脆くなっている場合、雨漏りが生じている場合などに行います。
外壁材と面積によって価格が変動します。

重ね張り工事

古い外壁の上から新しい外壁を張り付ける工事です。
撤去工事が無いので、張替え工事よりも安価です。
外壁の劣化がそれほど進んでいない場合に行います。
外壁材と面積により価格が変動します。

外壁リフォームの箇所と特徴3つ


外壁は雨風や太陽の紫外線、気温の変化などの影響を受け、どうしても劣化が進みやすくなります。
放置してしまうと見た目の汚れの他に、雨漏りや土台の腐食などのリスクにつながるでしょう。

住宅は建てたら終わりでなく、定期的なチェックやメンテナンスが重要となります。

外壁リフォームが必要になりやすい箇所や特徴は、大きく3つ挙げられます。

日当たりに悪い場所にカビが発生したり、塗装が剥がれてきたり、外壁にヒビが入ったりなどがあります。ここで、それぞれの特徴について解説します。

1:カビや藻が発生する箇所

日当たりの悪い場所にはカビや藻が発生しやすくなります。
見た目が悪くなることはもちろん、耐久性も悪化してしまうので塗装工事などでリフォームが必要です。

2:塗装の剥がれた箇所

経年により塗装が剥がれたり浮いたりする場合があります。
進行すると保護能力が低下するため、補修工事や塗装工事などが必要です。

3:外壁のひび割れ箇所

塗装ではなく外壁事態にひび割れが生じている状態です。
雨水が侵入しやすくなったり、建物の耐久性に問題が生じたりする場合があります。
補修工事や塗装工事が必要です。

外壁リフォームにおける施工管理の仕事内容5つ
外壁は常に屋外の厳しい環境に晒されており、傷みやすいといわれています。

定期的な確認による、外壁のメンテナンスが重要です。
外壁リフォームは見た目の綺麗さだけではなく、家を長持ちさせることが目的となります。
定期的に行えば美しい外壁を保ち、また、家の耐久性を上げることにも繋がります。

ここでは外壁リフォームにおける、工程、安全、原価、品質、作業の施工管理の仕事内容をそれぞれ詳しくご紹介します。

施工管理の国家資格を持つ「施工管理技士」は、外壁リフォーム工事において「建築施工」の監理技術者資格を持つ人が現場に立ちます。

施工管理技士は、外壁リフォーム工事において全ての工程で施工品質を検査するため、多くの知識と一定の現場経験が必要です。

出典:建築施工管理技士(1級・2級)|日本建築情報センター
参照:https://www.cic-ct.co.jp/course/building

1:工程の管理

外壁リフォームの施工管理には、まず工程管理が重要です。

工程管理とは、外壁リフォームにおける作業の進め方や作業人員、リフォームに必要な重機の手配といった施工管理のことをいいます。

予定のリフォーム期間を表す、工期を守るために大切な管理です。

複数の工程を順に進めていく外壁リフォームでは、一つの作業のやり直しが工期全体を長引かせます。
わずかな遅れが外壁リフォームの遅れに繋がります。

工程表通りにリフォーム作業が進んでいるか、しっかり確認することが重要です。

2:作業の検査

外壁リフォームでは、作業の検査を行うことも施工管理の重要な業務となります。

この検査は、「外壁塗装工事の中間検査」と「外壁リフォーム工事完了後の完了検査」の2つがあります。

下地処理工程後の中間検査は初期不良を防ぐために行う大切な業務です。

お客様へ引き渡す前の完了検査では、施工管理者が現場を確認して回ります。
チェックシートに沿って念入りに検査し、記録として写真を撮影する場合もあります。

3:安全の管理

外壁リフォームの施工管理に、安全の管理は必須です。

安全の管理とは、リフォーム作業にあたる作業員の安全を守るため、設備や環境を整える施工管理をいいます。

外壁リフォームでは、場合によっては高所で行う作業もあるため、安全帯の装着の確認や、そのほか使用機材の安全点検など、業務内容は様々です。

ヒヤリハットの共有や声かけなど事故防止の環境を積極的に作ることも、安全管理の重要な業務となります。

特に外壁リフォームでは、塗料に含まれる有機溶剤が人体に害を及ぼす場合があります。

危険性が高い有機溶剤を使用する時は、「有機溶剤作業主任者」を現場におきます。
現場作業員はマスクや手袋をつけ、安全管理を徹底します。

4:原価の管理

原価管理とは、外壁リフォームの現場における人件費や材料費の原価を計算し、予算内におさまるようにするための施工管理です。

外壁リフォームに発生する経費を把握、管理して予算との差異があるか確認します。
差異が生じた場合は分析して、外壁リフォームの計画や工程の改善を行います。

外壁リフォームを行うにあたり、利益が確保できるように調整する施工管理を原価管理といいます。

5:品質維持

外壁リフォームの品質維持を行う施工管理に、品質管理があります。

品質管理とは、外壁リフォームで使用する材料や品質が規格を満たしているかを確認し、経済的に外壁リフォームするための施工管理業務です。

品質の対象項目を試験して、外壁リフォーム後の高品質を長期的に確保するための管理も行います。

また、外壁リフォーム後の強度や密度が規定を満たしているかを確認することも、品質維持業務の1つです。

外壁リフォームの施工管理で重要な心構え2つ


現場の徹底した施工管理と検査がなければ、安全な外壁リフォーム工事ができないと言っても過言ではありません。

外壁リフォームを行うにあたって、工程、安全、品質、原価、検査の施工管理で重要な心構えを確認していきます。

外壁のメンテナンスを行うことで、汚れや雨漏り、腐食や劣化などのトラブルを防ぎ、長く快適に生活することができます。

外壁リフォームの施工管理はたいへん重要です。

戸建て住宅のような小さな規模でも疎かにしないこと

建物の規模に関わらず外壁リフォームの施工管理は重要です。

小さな工事でも施工手順やルールを疎かにすると、時間がかかり品質も落ちてしまいます。

マンションやビルなど、規模が大きな建物になるほど施工管理の量も増えますが、小規模建築だからといって施工管理が不要なわけはありません。

そのことをよく理解して、戸建て住宅のような小さな規模の外壁リフォームでも、親身になってサポートする心構えが大切です。

下請け業者に工事を丸投げしないこと

外壁リフォームの工事スタッフが在籍していない業者は、下請け業者に工事を外注することになります。
下請け業者を使うことは違法ではありません。

現場監督などの管理者が現場を回り、外壁リフォームの工事作業を確認し、施工管理を守るよう努めます。

工事をすべて下請け業者に丸投げし、現場担当者が外壁リフォーム中に一度も様子を見に来ない場合、手抜き工事や施工不良のリスクが高くなってしまいます。

外壁リフォームで施工管理者が行う検査2つ


施工管理者は、工程ごとに検査を行います。
外壁塗装工事を行う、「外壁リフォームの中間検査」と「完了検査」の2つです。

外壁リフォーム後ミスに気付き、やり直しにならないよう検査は必ず2回行われます。
もしそれぞれ施工ミスが見つかれば、次の工程に進む前に修正します。

外壁塗装リフォームでは、中間検査と完了検査が重要です。

下地処理工程後の中間検査

下地処理工程後の中間検査は、塗装作業に入る直前の検査なので、たいへん重要な施工管理業務です。
もしこの時点で重大ミスを残したまま進んでしまうと、塗料が効果を発揮しなくなってしまいます。

下地処理では、鉄部の錆び落とし、ひび割れの補修、異物の除去、目地のシーリングを行い、作業後に不備がないかを確認します。

この作業を怠った状態で塗装しても、塗膜が剥がれたてきたり、膨らんだり縮んだりして塗料が数年で劣化します。
サイディングボードの外壁材であれば、雨水が浸水し腐食する恐れがあるでしょう。

中間検査では、現場管理者がチェックシートに沿って細かく確認します。
施主に中間検査の立ち合いを求めたり、撮影動画や画像を見てもらったりします。

工事完了後の完了検査

工事完了後の引き渡し前に行われる完了検査では、塗り残しや塗装のミスなどの不備がないかを最終確認します。

ミスがあれば補修するため、完了検査の時点で足場はまだ置いておきます。
わずかな補修の場合は、足場解体の前に手直しします。

完了検査は、多くの場合、施主も立ち合います。
小さな塗料飛沫やわずかなはみ出しでも、気になる箇所は現場管理者にしっかり報告します。

外壁リフォームの施工管理は建物を守るために必要な業務


外壁の劣化をそのままにしておくと、見た目の悪化だけでなく建物内部の劣化を引き起こしてしまいます。
そのため外壁の症状によって適切なリフォームを行う必要があります。
建築施工管理技士は、最適なリフォーム方法を提案できるように知識や技術を身に付けておきましょう。

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