ページトップに戻る
公開日時 2020.02.19
最終更新日時 2022.04.06

建設物の保守もIoTで解決:空調管理システム

モノとインターネットを繋ぐ「IoT」は、建築業界でも大きく注目されています。
今後様々な建築物に導入されるようになることも予測され、施工管理士にもIoTに関する知識が求められる時代も迫っています。
今回はIoTを活用した最新の「空調管理システム」を紹介するので、どんなメリットがあるのか把握しておくようにしましょう。

空調管理システムとは


「空調管理システム」とは、運転データを収集しインターネット回線に接続してクラウドシステムに送信できる機能を空調機に搭載したものです。

まず、空調機に取り付けられたデバイスが、風量や運転時間、設定温度、現在の温度、湿度などの様々なデータを集めます。
そして収集されたデータは、インターネット回線を通じてクラウドシステムへと送られます。
届いたデータを解析することで、より最適な設定を判断し、遠隔で操作するのです。

従来の空調管理との違いとメリット


では、こうした「空調管理システム」にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

①経費の削減が可能
1つ目のメリットは、経費を抑えられるという点です。
空調管理システムは、室内の温度や湿度に合わせて、空調機を最適な形で動かしてくれます。そのため、最も効率の良い形で室内を温めたり冷やしたりすることが可能です。
結果、無駄な電力を使わなくなり、オフィスや店舗の電気代を削減することができるのです。

②室内をより良い環境に
空調管理システムの2つ目のメリットは、空調でより良い室内環境を作り出せる点です。
その日の気温や室内温度などに合わせて、風量や設定温度を自動で調節してくれます。
そのため、人の手で設定を変えていた従来よりもお望みの環境に近づけやすくなるのです。

③製品の品質管理も可能
3つ目のメリットは、倉庫や工場などの温度を一定に保てるという点です。
自動で設定した温度をキープしてくれるので、取り扱っている製品に適した温度を簡単に維持できます。
温度や湿度の管理が求められるような製品を取り扱っている場合は、大きなメリットとなります。

④空調を一元管理可能
4つ目のメリットは、本社から支社や店舗の空調を一元的に管理することができるという点です。
無人の施設であっても遠隔で操作できますし、遠隔地の温度や電気代などを容易に確かめることが可能です。
また一般家庭であっても、スマートリモコンのように外出先からでも自宅の空調を操作できるという利点にも繋がります。

⑤地球温暖化の抑制効果
最後のメリットは地球環境の維持に貢献できるという点です。
空調のために無駄な電力を消費してしまうのは、地球環境に悪影響を与えます。
空調管理システムで効率よく温度調節することで、地球温暖化の抑止にもなるのです。

空調管理システムは一元管理で経費削減が可能

最新のIoTを活用した「空調管理システム」は、一元的に空調を遠隔操作し、効率の良い温度調節で無駄な電気代をカットすることができます。
メリットが多いシステムなので、今後多くの建造物に導入されるかもしれません。
施工管理士としても、システムの概要やメリットを把握しておくようにしましょう。

関連記事:
【建築業界とICT①】これから次々投入されるかも!ICT建機ってなに?
【現場の効率UP!】建設に関するロボットやAI技術への取り組みの話
建築の見える未来をサポートする「CIM」とは?建築業務の効率化が期待されるその効果をご紹介

俺の夢は「施工管理技士の派遣転職」に特化し、業界最大級の求人数、30年以上の転職サポート実績を誇る求人サイトです。
このサイトでは、施工管理技士の方に役立つ情報を「トレンド」「キャリア」「知識」の3つに分けてお届けしています。
運営企業:株式会社 夢真

Twitter LINE
NEW

新着求人

2024年4月20日更新
新着情報0
現在、新着求人はありません。