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公開日時 2020.02.28
最終更新日時 2022.04.06

電気工事施工管理技士なら知っておきたい用語:か行編

電気工事の現場では、普段目にしない機器や部品を使ったり、専門用語が飛び交ったりします。
電気工事施工管理技士にそうした用語や部品の知識が不足していては、現場の施工管理を十全に務めることは難しいでしょう。
そこで今回は電気工事施工管理技士が知っておきたい電気工事の用語のうち、「か行」で始まるものをいくつか解説します。

電気工事施工管理技士が知っておくべき工事士用語:か行

ここでは、電気工事施工管理技士が覚えておくべき「か行」で始まる用語を6つ紹介します。

・がいし引き工事
・簡易電気工事
・キャノピースイッチ
・クランプメータ
・ケーブル工事
・コンデンサ

続いて、以上の用語について詳しく解説していきます。

がいし引き工事

電気工事の一種で、造営材に「がいし」を取り付けて行います。一般に磁気でできているがいしは絶縁性や難燃性、耐水性に優れているものもあります。「がいし引き工事」は、展開した場所や点検可能で隠蔽できる場所に施され、次のような条件を満たす必要があります。

【がいし引き工事の条件】
・支持点間距離:2m以下
・電線と造営材の離隔距離:使用電圧が300V以下なら2.5cm以上、300Vを超えるなら4.5cm以上
・電線相互の離隔距離:6cm以上
・接触防護措置:使用電圧が300V以下なら簡易接触防護措置、300Vを超えるなら接触防護措置が必要

簡易電気工事

簡易電気工事とは、以下の条件を満たす電気工事のことを指します。
・「一般用電気工作物」、「事業用電気工作物」、「自家用電気工作物」の三種の電気工作物のうち、自家用電気工作物が対象となる工事
・自家用電気工作物のうち、最大電力が500キロワット未満の需要施設で、600V以下の電圧で使用する(電線路以外の)電気工作物の電気工事

キャノピースイッチ

照明器具本体に直接取り付ける紐付きのスイッチのことを指します。紐を引くことでスイッチのON/OFFや常夜灯、間引き点灯などが切り替わります。「プルスイッチ」とは違い、壁付けは不可能です。

クランプメータ

回路を切断することなく、電線を挟み込んで電流を測定できる測定器です。基本的に電流を測定する際には、回路の一部の切断が必要となります。「クランプメータ」を利用すれば電線を挟み込むだけで計測可能で、回路への影響が少なく、ものによっては大きな電流でも安全に測ることができます。ちなみに、回路を切断して計測する機器は「マルチテスタ」といいます。

ケーブル工事

ケーブルを用いて配線する配線工事のことです。屋内配線に関わる工事の中で最も一般的なもので、主にCVケーブルを使用します。CVケーブルとは、正式名称を「架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(cross-linked polyethylene insulated vinyl sheath cable)」といい、ポリエチレンを架橋結合して絶縁材料として用いる電力用ケーブルです。

コンデンサ

回路内に電気を蓄えたり、それを放電したりする電子部品です。電気回路の基本となる部品で、「コンデンサ内に貯めた電荷を必要に応じて放出する」、「回路内の電圧を一定に保つ」、
「カップリングやデカップリングを行う」といった役割を持ちます。また形状や性質によって、「電解コンデンサ」や「フィルムコンデンサ」、「セラミックコンデンサ」などの種類があります。

「か行」の工事の種類や部品の名前を確認しよう

今回は、電気工事に関わる用語のうち「か行」で始まる代表的なものを紹介しました。
どれも電気工事施工管理技士としては、覚えていて当たり前の用語ばかりです。
知らないものがあれば、これを機にしっかりと確認しておきましょう。

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