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公開日時 2020.01.16
最終更新日時 2022.04.06

ダムなどを利用した水力発電のシェア総まとめ

日本や世界の水力発電のシェア率、今後日本の水力発電のシェア率はどうなっていくのか、などについて解説します。

水力発電の電力シェア率


日本の水力発電の電力シェア率は、約8%です。日本は水資源が豊富で地形も高低差が大きく、水力発電に適しています。しかしこの8%という数字は決して大きいものではなく、むしろ世界的に見て低い割合です。

世界の水力発電の電力シェア率が約17%なので、日本はその半分以下になっています。理由については後述します。

ちなみに水力発電の電力シェア率が高い国ではほぼ90%~ほぼ100%の電力が水力発電で賄われています。具体的には、レソト、パラグアイ、アルバニア、ブータン、コンゴ民主共和国、中央アフリカ、ネパール、マラウイ、ノルウェー、タジキスタン、などは水力発電のシェア率が高いです。

ただし上記の国の電力供給状況が優れているというわけではありません。たとえばネパール、タジキスタン、中央アフリカ、レソト、などはそもそも電力不足です。

水力発電の技術が優れているというよりは、他の電力供給方法が未開発であるがために、結果的に水力発電の割合が高くなっているだけです。ノルウェーなどは水力発電以外の電力供給方法も確保した上で、国内の電力供給は水力発電中心で十分に賄えるからこそ水力発電の割合が高くなっています。

つまり数字上水力発電の電力シェア率が同様に高くても、国によって状況は様々だということです。

ダムなどを利用した水力発電の施設の現状


日本の水力発電の電力シェア率は低いということでしたが、その理由はダムの稼働率が下がっているためです。もともと日本は水力発電の割合が高い国ではありませんでしたが、それも過去には水力発電の電力シェア率が10%を超えていたこともありました。

そこからさらにシェア率は下がっており、現状から推測して、水力発電のシェア率が急速に伸びるようなことはなさそうです。しかし水力発電を再生可能エネルギーとして目をつけている事業者が複数存在するのも事実なので、小規模な水力発電所を構えて地産地消で電力供給されていく可能性はあります。

まとめ

日本の水力発電の電力シェア率は比較的低く、今後も急激に伸びるようなことは考えにくいでしょう。しかし地産地消の考え方で、ひそかに水力発電によって電力供給を行う事業者が増えていく可能性はあります。
とはいえ世界的に見て水力発電のシェア率が高い国の電力供給状況が優れているとは言えないので、水力発電のシェア率が高いから良い、低いから悪い、ということでもありません。

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