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公開日時 2020.01.17
最終更新日時 2022.04.06

施工管理者が知っておくべき骨材の基礎知識

骨材(こつざい)は、コンクリートやモルタルなどの混合物を作るときに欠かせない材料です。使用する骨材によってできあがるコンクリートの種類が違うため、施工管理者は骨材の特性について理解しておきましょう。
今回は骨材の大まかな概要と用途についてまとめたので、ぜひ参考にしてみてくだい。

骨材とは

骨材とは、セメントに混ぜて使う砂や砂利のことです。セメントは化学反応を起こしやすいため、水と骨材を混ぜてコンクリートを作ります。コンクリートを作る際は、使用する骨材の粗さと種類を使い分けることで強度などを変えることが可能です。

砂利や砂なら何でも良いというわけでは無く、求められる性能があります。
そのため、山からただ掘り起こして持ってくるだけでは高い性能を発揮しません。
現在は海砂利が使われており、背景としては過去に使われていた川の砂利の資源枯渇を防ぐことが理由です。
海砂利は塩分を含むため、鉄筋をサビさせない含有量であるなど決まりがあります。

また、骨材は粗さによって「粗骨材」と「細骨材」に分けられます。粗骨材は、直径5ミリメートル以上の粒が全体の85%以上を占める骨材です。
細骨材は、すべての粒の直径が10ミリメートル以下、かつ全体の85%以上が直径5ミリメートル以下の骨材を指します。

それぞれの骨材は粗さによって「スラグ粗骨材」「スラグ細骨材」など名称が変わり、性質も違います。骨材の種類によって価格もさまざまなので、コスト面と性質の両方を考えながら選びましょう。

骨材は自分で取るわけではなく、業者で販売していてネットでも注文できます。
適材適所で使い分けることが大切です。

骨材の用途

骨材はコンクリートの体積の約7割以上を占めるため、どの骨材を使うかによってコンクリートの性能に大きな影響を与えます。そのため、コンクリートの用途に合わせて適切な骨材を選ぶことが大切です。

骨材を使用する意図として、セメントが固まる時間を遅延させる効果があるためです。
セメントに水を加えて起こる「水和反応」をつかってコンクリートを作るのですが、骨材がないと発熱が早まり外面と内面の温度差でひび割れてしまうことがあります。
骨材は加えてもセメントと反応しないため、熱を発しません。そのため、骨材を加えて水和反応で引き起こる発熱量を減少できます。

また、コンクリートの素材としてセメントの値段が一番高いため、コスト削減のためにも骨材は一役買っているのです。

骨材について知ればコンクリートの特性が理解できる

骨材がないとコンクリートを作ることはできません。土木工事に携わる施工管理者は、コンクリートを扱う機会が多々あります。骨材の意味だけでなく、種類や特徴、用途を知っておくことで業務がよりスムーズに進むのではないでしょうか。

出典:コンクリートの新聞社「コンクリートとは

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