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公開日時 2019.12.26
最終更新日時 2022.04.06

施工管理の豆知識!国や文化で変わる建具の形状や種類:ドアノブ

ドアノブとは、ドアを開閉させる取手部分のことで「ドアハンドル」とも呼ばれます。
日本と海外ではドアノブは形状が違うことも多く、施工管理者は国ごとに違う建具の形状について知っておくと、メーカーの担当者との話題づくりなど、いざという時に役立つかもしれません。
ここでは、国ごとのドアノブの形状や種類について紹介します。

国ごとに違うドアノブの形状

ドアの厚みや大きさは国ごとに規格が異なるため、交換の際は日本の規格に合ったドアノブを選ぶ必要があります。海外にはサムターンのないドアノブなど、日本であまり見かけない形状も少なくありません。
一般的に、ドアノブの形状は下記の種類に分けられます。

ドアノブの種類と特徴一覧

・ノブハンドル
丸い形状のドアノブです。「握り玉ハンドル」と呼ぶこともあります。手で握ってドアノブをまわすことでドアを開閉できるタイプです。

・レバーハンドル
レバーを握って下げることでドアを開けられるタイプです。ノブハンドルよりも軽い力で操作できるというメリットがあります。

・バーハンドル
細長いバー(棒)状のドアノブです。鍵が付いていないタイプが多く、室内ドアや引き戸によく使用されます。

・リングハンドル
持ち手部分がリング状のドアノブです。海外ではドアノブとは別でリングハンドルを取り付けて「ドアノッカー」として使用することもあります。
中国では伝統的に用いられているドアノブの形状で、リング部分を持ってドアを開け閉めします。

・プッシュプルハンドル
主に玄関ドアに使用されるドアノブです。軽い力でドアノブを押したり引いたりするだけでドアを開閉できます。
長方形タイプやバーハンドルタイプなど、様々な形状のドアノブがあります。

・サムラッチ錠ハンドル
ドアノブの上に付いているバー状の「ラッチボルト」という部分を指で押し下げながらドアを開けるタイプです。豪華なデザインのドアノブが多く「装飾錠」と呼ぶこともあります。日本では見かけることが少なくなりましたが、アメリカでは現在も人気の高いドアノブです。

・グレモン錠ハンドル
ドアノブを廻すとカンヌキが上下と側面から飛び出し、3か所で鍵がかかるタイプです。日本ではビルや工場で使用されています。フランスの古い建築物にもよく使われている伝統的なドアノブです。

・ロックセットハンドル
イギリスの住宅でよく使用するドアノブです。錠を開け閉めするために使うサムターンがなく、内外共に鍵を使って開閉します。レバーハンドルの下に鍵穴がついた形状です。

日本独特のドアノブの特徴

かつての日本の住宅の玄関ドアは「サムラッチ錠ハンドル」が多く、室内や勝手口のドアは「ノブハンドル」が主流でした。しかし、最近は高齢者が軽い力で開閉できる「レバーハンドル」や「プッシュプルハンドル」が人気です。
海外ドアノブの素材にはブラックアイアン、ロートアイアン(鍛鉄)、真鍮などの素材をよく使用します。しかし、湿気の多い日本では錆びやすいためあまり普及しておらず、ステンレスやチタン製のドアノブが主流です。

建具の形状の違いを知ることは大切

最近ではあまり見かけなくなったドアノブでも、修理や交換の際には正しい知識が必要です。海外製のドアノブは日本の輸入住宅でもよく使用されているため、施工管理は国ごとのドアノブの特徴や種類について知っておくことをおすすめします。

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