施工管理の求人・転職情報掲載。資格者・現場経験者は即採用【施工管理求人サーチ】

施工管理求人サーチロゴ
夢真の転職支援 施工管理求人サーチ電話番号
お気に入りリスト
まずは無料WEB登録
メルマガ登録

道路の舗装工事の手順7つ|舗装工事の種類3つや注意点もあわせて解説

学ぶ
公開日時 2022.09.25 最終更新日時 2024.02.16

こちらの記事では、道路の舗装工事の手順についてご紹介いたします。

 


この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社夢真が運営する求人サイト「施工管理求人サーチ」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」をご紹介します。当サイトは転職者の9割が年収UPに成功!ぜひご覧ください。


 

道路の舗装工事とは?


道路の舗装工事とは、道路などの通行する場所の地盤を砂・砂利・砕石で基盤を作り、その上にアスファルトやコンクリートなどを平らに敷いて通行しやすい面を作る工事のことです。
アスファルト舗装工事、コンクリート舗装工事をはじめ、ブロック舗装工事や路盤築造工事などの舗装工事があります。

一般的にアスファルトを載せてならしていくだけの工事と思われていますが、良い舗装工事をするためには、その下に路盤が作られていなくてはなりません。
しっかりした路盤を作っておかないと、舗装をしていても耐用期間が短くすぐに道路の状態が悪くなります。
適切な舗装には、基本的な土木工事がきちんと行われていることが重要になってきます。

舗装工事の目的


舗装工事を行う目的としては、泥濘化や粉塵を防ぐこと、安全性を高めること、そして景観を維持し改善することの3つがあげられます。

未舗装の通路を多くの人や車両が通行すると、雨の時は踏み荒らされてしまい、地面がぬかるんでしまいます。
乾燥した時は土煙が巻き上がり快適に通行できなくなってしまいます。
アスファルトやコンクリートで舗装工事をすれば、季節や天気の影響を受けることのない快適な道路ができあがります。

また、舗装工事を行うことで通路は平らになり、歩行者が凹凸に足を取られることもなく、車もスムーズに通行することができ安全に通ることができます。
さらに、周辺の環境に合わせて舗装すれば景観に配慮されて、見た目にも良い状態になるので、景観を維持し改善することが可能です。

道路を構成する4つの層


道路を構成する層が4つあります。
その層とは地表から見て表層、基層、路盤、路床です。

それぞれの層には役割があり、1番上にある表層は上を通る交通の荷重を分散して下の層へ伝えていきます。
快適な走行ができるように適当な摩擦性能と平らさが要求され、それにより安全性も高まります。

表層の下には基層があり、路盤の凹凸を修正していて、平坦にすることで表層からの荷重を均一に路盤に伝えています。

上から3番目の層である路盤は上層からの交通荷重をさらに分散して路床に伝えます。
路盤は一般的に上層路盤と下層路盤に分かれて作られていて、下層路盤には砕石など強度の大きな材料が使われ、上層路盤には比較的強度が小さくても構わない安価な材料である砂利などが用いられます。

そして舗装の1番下にあるのが路床です。
舗装の荷重を受けている表層の1mほど地下にあり、荷重を土などの地盤に伝える層になっています。

舗装工事の種類3つ


舗装工事の種類には、石と水とセメントを混ぜ合わせたコンクリート合材と呼ばれる材料で舗装するコンクリート舗装、アスファルト混合物に顔料を加えることで舗装の色をつけた特殊舗装があります。

そして一般的にみられる舗装工事で、アスファルトに砕石や砂などの骨材を混ぜて加熱、敷きならし転圧するアスファルト舗装の合わせて3つの種類です。
それぞれの舗装工事にはメリットやデメリットがありますので、紹介していきます。

1:コンクリート舗装

コンクリート舗装は、石と水とセメントを混ぜたコンクリートで表層を舗装する工事方法です。
コンクリート素材は硬く耐久性に優れているため、高速道路や幹線道路、駐車場に使われます。

耐熱性も持ち、夏の直射日光にも強く温度の上昇が少ないのもメリットです。
近年の道路舗装はアスファルト舗装がよく行われてきましたが、耐久性や環境への配慮からコンクリート舗装が多くなってきています。

車の通行量が多くても、コンクリート舗装のおかげで半世紀以上も大規模な修繕の必要がないまま使用されている道路もあります。
しかし、コンクリート舗装は施工に手間がかかりコストが高くなってしまうのがデメリットと言えるでしょう。

2:特殊舗装

特殊舗装は、道路や用地の目的に応じた特殊な舗装のことです。
特殊塗装としてカラー塗装や透水性塗装などがあり、透水性舗装は舗装材に浸透性のある素材を混ぜて、透水性を高めた舗装で、水たまりができにくいため走行性が良く、また地下水の保全も可能です。

他にも特殊舗装として、凍結抑制舗装があり、これはゴム骨材を舗装表面に圧入した舗装で耐久性もあり凍結しにくい路面が形成できます。
車両が走行することで路面のゴムがたわみ、凍結した路面の氷層を壊し凍結面をなくしていきます。

特殊舗装はそれなりにメリットを持っていますが、施工のコストが高くなってしまうのがデメリットです。

3:アスファルト舗装

アスファルト舗装は、原油から精製されたアスファルトに砕石や砂などを骨材として強度を上げるために混入します。
それを加熱して、敷き延ばしてからローラーなどで転圧して仕上げる舗装方法です。

アスファルト舗装は工事の期間が短くて済むので、施工期間が短縮できて、コストが安く済む上、防水性や透水性を高める塗装方法をとることができるメリットがあります。

しかし、耐熱性と耐久性が弱いため、補修工事を定期的に行わなければならないというデメリットがあります。

舗装工事の手順7つ

舗装工事の手順7つ


舗装工事の手順を順番に紹介していきます。
舗装工事を進めるにあたって、まずは施工計画を作成していきましょう。
その施工計画に沿って舗装工事は行われますが、最初に土木工事である路床工や路盤工が行われます。

そして、舗装の中間層となるプライムコートや基層、さらにはタックコートの工事が行われ、最後に舗装工事の仕上げとなる表層工事を行います。
アスファルト舗装であればアスファルトの舗設により仕上げることが可能です。

1:施工計画作成

舗装工事に入る前に施工計画が作成されます。
これは契約書と設計図書通りの舗装が施工できるように、施工業者が事前に行うものです。

施工計画を作るにあたり注意するのは、現場の状況を勘案することで、現場に合わせた施工方法を見つけていくことです。
設計図書の通りに現場で舗装を行うのですが、設計図書と現場の状況に違いがあっては舗装工事が行えません。

設計図書に不足している情報があれば、現場の状況に合わせるために測量して、調整を行う必要が出てきます。
そして、現場に合わせた効率的で経済的な施工方法を取り入れ、安全に施工することも視野に入れていきましょう。

最近は働き方や安全面についても考慮され、工事現場周辺の生活環境を悪くしないことや、自然環境を保全することも求められていますので、そういった点も施工計画に反映させます。
施工計画書が完成してから施工工事に入ることになります。

2:路床工

まず、「路床」と呼ばれる道路の基面となる部分を作ります。
ブルドーザーか、モーターグレーダーで該当箇所を均し、ローラーで転圧していきます。

3:路盤工

次に「路盤工」を行います。
モーターグレーダーを使って下層路盤にはクラッシャラン、上層路盤には粒度調整砕石で敷き均します。
その後、ロードローラー、またはタイヤローラーで転圧していきます。

4:プライムコート

上層路盤の表面に、アスファルト乳剤を散布する「プライムコート」という作業を行います。
プライムコートは路盤表面の強化や、雨水の浸透防止といった目的で行われます。

5:基層

基層とは「アスファルト舗設」のことで、「敷き均し」と「締固め」の2工程があります。

・敷き均し
敷き均しとは、アスファルトフィニッシャーを使って、アスファルト混合物を敷き均す作業のことです。
余盛量15~20%程度の厚さで、敷き均します。

・締固め
敷き均し作業の終了後、ローラーを用いて、「継ぎ目→初期転圧→二次転圧→仕上げ転圧」という順番で締固めをしていきます。

6:タックコート

アスファルト舗設が終わったら、タックコートと呼ばれるアスファルト乳剤を散布する作業を行います。
基層と表層、または付帯構造物との付着を改善することが目的です。

7:表層(アスファルト舗設)

最後に、基層と同じ作業手順で締固めの作業を実施します。
実質、これが道路表層の仕上げ作業となります。
そのため、下層の不陸を解消し、平坦な仕上がりになるよう努めます。
また、天候にも留意する必要があるため、雨天時には速やかに対応しましょう。

舗装工事の注意点


道路工事における舗装工事では、作業が終了したらできるだけ早く交通を解放する必要があることがほとんどです。
しかし、工事が終わったばかりのアスファルトは温度が高いため、すぐに路面に車が走ると「わだち掘れ」を引き起こしたり、舗装面の荒れの原因になったりします。
そのため、交通の解放をする場合には、路面が50度以下になるのを目途に行いましょう。
また、夏場などなかなか温度が下がらない時期は、温度を下げる施策を講じる必要もあるので注意しましょう。

民間の舗装工事の場合


民間の舗装工事の場合は、駐車場の舗装が多く行われています。
新設の駐車場舗装以外にも、駐車場の舗装が傷んだ場合の修繕も民間の舗装工事として行われています。
また、店舗の外回りにも舗装工事が行われることがあります。

なお、民間で行われる舗装工事は、建築物に付帯していることが多く、建築物が完成してから最後に行われることが多いです。
そのため、建物工事で工期が延びてしまった場合などは、最後の舗装工事が日程的に厳しくなってしまうことがあります。

道路の舗装工事の流れや注意点をおさえよう


道路の舗装工事の流れや注意点をおさえることで、舗装工事の工程や工夫を知ることができます。
近年の舗装工事は景観面にも配慮がなされて、さらには環境を保全するための工夫もされるなど、多様な条件に合った道路舗装がされてきています。

北海道の寒さや沖縄の暑さの中など、舗装工事を行う場所によって舗装に求められる条件は異なるので、その場の状況や環境に合わせた舗装工事をしていきましょう。

 


この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社夢真が運営する求人サイト「施工管理求人サーチ」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」をご紹介します。当サイトは転職者の9割が年収UPに成功!ぜひご覧ください。


 

関連記事:
工期が遅れてしまった。よくある原因と対処方法
ビルの工期の目安はどれくらい?【3~10階建て】
れ建設工事なの?建設工事とはどんなもので、工事に該当しないものはなにかを徹底解説


当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。

建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。

株式会社夢真 コーポレートサイト

Twitter LINE
RECOMMEND

おすすめ求人

PAGE TOP

まずは無料登録
お電話でのお問い合わせはこちら