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あばら筋のフックの必要性とは?配筋位置の説明や135度の理由を解説!

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公開日時 2023.01.27 最終更新日時 2024.01.24

こちらの記事では、あばら筋のフックの必要性についてご紹介いたします。

 


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あばら筋のフックとは?


あばら筋とは、スターラップ筋とも呼ばれる鉄筋の一種です。鉄筋コンクリート造において主筋の強度を補強し、梁のせん断補強やひび割れの予防、主筋位置を固定するのが役割です。あばら筋を増やすほど梁のせん断耐力が大きくなります。

あばら筋は、主筋を取り囲むように垂直に配筋します。1本の鉄筋を主筋の周りに折り曲げて配筋し、最終的に135度の角度でフックを作って主筋に引っ掛けます。これがあばら筋のフックです。

あばら筋と帯筋の違い

帯筋は、あばら筋と同様にせん断補強と主筋の拘束のために使用される鉄筋です。

帯筋とあばら筋の違いは補強する場所の違いです。あばら筋が梁の補強なのに対し、帯筋は柱を補強します。帯筋は地震が起こった際などに柱の主筋のせん断耐力を高め、主筋を拘束する役割があります。

あばら筋のフックの必要性


あばら筋にフックを付けるのは、鉄筋を定着させる際に直線で定着させるよりもフックをつけて定着させる方がより定着するからです。

定着とは、コンクリート内から鉄筋が抜け出さないように挿入することです。フックを付けることでフック部分が引っかかりとなり、鉄筋とコンクリートの付着性が向上し性能がアップします。

あばら筋のフックの案断基準


あばら筋のフックは、梁のせん断補強と主筋の拘束のために必要なものです。しかし、このフックが必要な場合と省略できる場合があります。

フックを省略できるかどうかの判断は、構造設計があるかないかによって考え方が違います。次に、それぞれのケースについて説明します。

構造計算なしの場合

構造計算によらない場合、建築基準法告示第1347号に準拠することになります。その告示では、べた基礎の場合は、立上り部分の主筋を補強筋と緊結したものとすることとあります。

この場合、あばら筋が補強筋です。主筋とあばら筋を緊結するには、縦筋の端にフックを付ける、または品質が十分な特殊スポット溶接を行う必要があります。

特殊スポット溶接をすればあばら筋の省略は可能です。しかし、特殊スポット溶接が性能評定を受けるなど品質が十分だと担保されたものでないと緊結とは呼べないため、品質が明らかでない場合はフックが必要となります。

出典:○建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件|国土交通省

構造計算ありの場合

構造計算ありの場合には、あばら筋の端部がフックなしの状態とみなして設計し、安全が十分だと確認できたらフックを省略することができます。

フックありとして計算している場合には、構造計算なしの場合と同様に、フックまたは品質が十分に担保された特殊スポット溶接が必要です。

鉄筋のフック配筋位置3ヶ所


建築基準法施行令では、鉄筋の末端はかぎ状に折り曲げ、コンクリートから抜け出ないよう、定着しなければならないとあるため、フックを設けて定着長さを確保することによって、コンクリートから鉄筋が抜け出すことを防止する必要があります。

鉄筋をフック状に配筋する場合、部材によって折り曲げ加工のやり方が違います。次に代表的な3ヶ所について説明します。

出典:建築基準法施行令 第七十三条|e-Gov法令検索

1:柱

柱にある主な鉄筋は主筋と帯筋です。建築基準法施行令では、鉄筋の末端はかぎ状に折り曲げ、コンクリートから抜け出ないよう定着させるようにとあります。

そのため、主筋は柱の端部(頂部)で180度のフックを付け、主筋を取り囲むように配筋している帯筋は、鉄筋の始点と終点で135度のフックを付けます。

出典:建築基準法施行令 第七十三条|e-Gov法令検索

2:スラブ

スラブとは、鉄筋コンクリート造の屋根や床のことを言います。日本語にすると平板という意味で、一般的に床のことを指すことが多いです。

スラブ筋は柱の主筋や梁の主筋に比べて直線部分が多いです。しかし、鉄筋を直線で引き通せない場合やスラブの端にある梁には、鉄筋を折り曲げて定着します。

この場合、スラブ筋の上の鉄筋を梁に定着させるため、90度に折り曲げます。下の鉄筋は直線定着するので折り曲げる必要はありません。

3:大梁

大梁とは、建物や人の重さなどの長期荷重、地震力や風圧など短期荷重に抵抗する梁です。建物を支えている梁の中でも比較的大きな断面の梁になります。

そのため、大梁の端部筋は確実に柱へ定着させる必要があり、この際、90度に折り曲げてフックを付けます。折り曲げることで、定着に必要な長さを確保することが可能です。

また、あばら筋は帯筋と同じように始端と終端に135度のフックを付けます。

あばら筋のフックの折曲形状の種類


鉄筋のフックには、様々な種類があり、大きく分けて90度フック・135度フック・180度フックの3つがあり、それぞれの折り曲げ角度によって、鉄筋を折り曲げた後の直線部の長さ(余長)が変わります。

折り曲げ角度は、鉄筋の加工や各部材の定着長さなどによって使い分けがされています。

折曲形状ごとに定着の長さが異なる

折り曲げ形状には大きく分けて90度・135度・180度がありますが、それぞれ余長が違います。

例えば90度フックの場合は余長8d以上、135度の場合は余長6d以上、180度の場合は4d以上が必要です。フックの角度が大きくなると、それに従って余長が短くなっています。

ただし、フックの形状によって余長の始点が違うため、余長が短くなっても鉄筋全体の長さは変わりません。

あばら筋のフックが135度でなければならない理由


あばら筋にフックを設ける場合には、一般的に135度のフックが求められています。これは、地震などによって梁のコンクリートがはがれ落ち主筋があらわになった時の強度を強くするためです。

地震などで大きな力が加わりコンクリートがはがれ落ちると、主筋が建物の重さを支えられなくなり横にはらみ出すことで、柱が支えきれずに建物が倒壊する恐れがあります。

この時にずれの進行を止めるのがあばら筋の役割であり、あばら筋のフックが90度の時より135度の方が粘り強くなります。建物の倒壊を防ぐためにも、フックの形状が135度になっているということです。

あばら筋のフックの必要性を理解しよう!


あばら筋とは、梁のせん断を防ぐための補強筋です。主筋を取り囲むように配筋し、地震などで大きな力が加わった時に主筋のせん断を防いだり拘束したりする役目があります。

あばら筋は、一般的に始端と終端を135度の角度でフックをかけ主筋に引っ掛けます。これは、建築基準法施行令によって鉄筋の末端をかぎ状に折り曲げて定着しなければいけない決まりがあるためと、コンクリートと鉄筋の付着力を確保するためです。

あばら筋のフックには、建物の倒壊を防ぐという重要な役割があります。フックの必要性を理解しておきましょう。

出典:建築基準法施行令 第七十三条|e-Gov法令検索

 


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あばら筋とは?

あばら筋とは、スターラップ筋とも呼ばれる鉄筋の一種です。鉄筋コンクリート造において主筋の強度を補強し、梁のせん断補強やひび割れの予防、主筋位置を固定するのが役割です。あばら筋を増やすほど梁のせん断耐力が大きくなります。

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