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外部露出配管にする理由7選|6つのデメリットや施工時の注意点を解説

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公開日時 2023.02.07 最終更新日時 2023.02.07

外部露出配管とは


配管とは水や空気の通り道です。水道管や電気配管あるいはガス管や換気ダクトなどがありますがこの配管は、通常壁の中や、床下、天井裏など見えない場所に隠して施工しています。隠して施工することを埋設配管または隠蔽配管と言います。

露出させてむき出しの配管を施工することを露出配管と呼び、外部露出配管とは屋外などの外部で露出配管することです。

住宅家屋における配管の施工は、隠蔽配管が一般的ですが、外部露出配管を採用することによるメリットもあります。

外部露出配管にする理由7選


配管を施工する際は給水管や排水管、換気ダクトまたは電線配管によって設計や配管経路が変わることがあり、その際、外部を露出配管で設計することがあります。

配管スペースの問題で露出せざるを得ない場合もありますが、基本設計時点で露出配管にする場合もあります。ここでは露出配管を採用するメリットと、その代表的な7つの理由について説明します。

1:施工期間が短い

リフォームやリノベーションの場合、配管は壁や床下に配管されています。その隠れた配管を変える場合、壁や床を解体して配管を施工しなければなりません。

しかし露出配管で施工すれば、解体せずに配管施工ができる場合があります。つまり、外部露出配管にすることで、工期の短縮に繋がるのです。

2:居室が狭くならない

配管を埋設施工する場合、経路を確保するためのスペースが必要です。住宅の場合もそうですが、工場などの施設でも配管を隠すためにスペースが圧迫されるので、外部で配管経路を設ける方が居室スペースを広く取ることができます。

近年では、あえて梁や桁を露出させた吹き抜け天井のデザインが人気と言われています。そのため電気配管においても露出配管での配線工事を採用し、ジョイントボックスやコンセントを露出させています。仕上がりを美しく仕上げるための配慮も必要になります。

3:排水音が室内に聞こえにくい

浴室やトイレなどの排水管を屋内配管した場合、その排水音が室内に聞こえることがありますが、特に上階にあるトイレの場合、排水音が階下で響くことがあるでしょう。

トイレやシャワーの排水量はおよそ6リットル前後と言われていて、特にトイレは一度に大量の水を流すことから排水音も大きくなります。

そのため屋外に露出配管で排水管を設けた場合、このような排水音を防止することに繋がります。ただし、上階からの排水音を階下で響かせないような配慮が必要な場合は、外部露出配管での設計を検討する必要があります。

4:他の埋設管と調整せずに設置できる

配管を露出させるメリットとして、埋設管と調整せず設置できるという点があります。

例えば屋外壁面に露出配管で弱電線を施工する場合、埋設したエフレックス配管の引き込み線との協調を図ることなく、弱電線などの施工ができます。

また電気配線だけでなく、ガス管や水道配管でも同じようなことが言えます。

5:建物の強度に影響しにくい

配管設計における耐震については、建物そのものにおける耐震性を阻害してはなりません。そのため、配管自体の変形力や応力の設計についても考慮が必要です。

配管経路を屋内配管に設計する場合と外部配管で設計する場合とでは、耐力壁などの構造物への強度算出する過程が変わります。

そのため、外部露出配管にすることで、管路変更やリノベーションの際、建物の強度に対して影響を与えにくいと言えます。

またRC構造の場合、エアコンなどのスリーブ開口コア抜きの際に鉄筋を貫通させると、強度に影響を及ぼすため注意が必要です。

6:メンテナンスしやすい

外部露出配管を取り入れた場合、屋外に配管が露出しているため、点検やメンテナンスする際のアクセスが容易にできます。

配管の詰まりやエアコン交換、配線のやり変え、給排水設備入れ替えなどの保守点検およびメンテナンス時のアクセスが容易であることは、外部露出配管の大きなメリットと言えるでしょう。

7:費用を抑えることができる

配管の工事の際、新築であれば下地工事などとの取り合いがあります。入れ替えやリノベーションでは解体が行われてからとなります。そのため工事工程が増えることで、作業工数が増え、費用も増加してしまいます。

外部配管で露出配管とした場合、作業工程を圧縮できるということは費用も圧縮できることになります。さらには、屋内配管に比べ、配管経路を迂回させることも少なくなるので、部材コストも抑えられるでしょう。

外部露出配管のデメリット6つ

外部露出配管のデメリット6つ


外部に配管を露出させることは、良いことばかりではありません。もちろん考慮しなければならない点もあります。

露出配管だからこそ得られるメリットに併せて、デメリットを考慮して最適な配管設計するために、ここでは露出配管のデメリットを6つ紹介します。

1:破損しやすい

外部露出配管の場合、配管が外部に露出しているため、不意の事故により配管が破損してしまう可能性があります。自然災害においては台風や突風などに巻き上げられた飛来物により、破損してしまうこともあります。

一方で、屋内配管であれば外的要因での破損は起こりにくいでしょう。ただし、破損後の復旧については、露出配管であれば容易に行えるというメリットがあります。

2:劣化しやすい

給排水設備の配管や電気配線の配管は、一般的に塩化ビニル樹脂配管や架橋ポリエチレン管が使用されます。これらの配管材料は、太陽光に含まれる紫外線によって劣化します。

劣化が進んでしまうとヒビ割れなどの原因となってしまうので、これを防ぐためには、カバーを取り付ける、もしくは被覆するなどの工夫が必要です。

3:凍結の恐れがある

給水設備の配管については、配管内部に常に水を張った状態です。寒冷地においては冬場の気温低下が著しいため、外部に露出した配管に凍結防止対策を施さなければ、配管が凍結してしまいます。

水は凍結する際、体積が膨張します。そのため配管内に満たされた水が凍結すると、配管が膨張に耐えられず破裂してしまいます。それを防ぐために、断熱材で保温する、ヒーターで温める又は水抜きをするなどの措置が必要です。

4:排水音が外に響く

排水管を外部に配管すると、家屋内部の排水音は軽減します。しかし配管を通る排水音は、屋外に響くことになります。

そのため住宅密集地での外部配管は、消音するための配慮が必要になる場合があります。工場など工業施設においては、隣接している近隣住居や道路にも配慮しなければなりません。

5:外観的に好まれない場合がある

機能性や利便性はもちろん重要ではありますが、建物や建築物にとって外観は重要になってきます。

外部露出配管は、外壁との色合いや景観と合わないという理由から、敬遠されがちです。外的リスクに加え外観も気に入らないとなると、クライアントの要望でない限り、クレームになる可能性があります。配管を外部に設計する際は、十分な理解を求めた上で行う必要があります。

6:費用がかかる場合がある

外観を損なわずに外部露出配管を採用したい場合、化粧カバーを作成したり外壁に合わせて塗装したりするなどの、加工が必要になります。

配管経路を迂回させることが減ったり、作業短縮で一部抑えられる可能性はありますが、排水音対策として防音や消音を備えるとなると、その分の費用がかかってしまいます。

どれを優先させるかで変わってくる部分なので、よく考えて決断する必要があるでしょう。

外部露出配管を施工する際の注意点


間取りや水回り設備、収納部分についてしっかり検討する傾向があるなかで、配管や配線、配管経路については、施工会社にお任せするという方がほとんどと言われています。

そのため外部露出配管を採用する場合、施主あるいはクライアントに対し、リスクの提示と明確な説明が必要です。外的リスクや外観について、きちんと説明し了承を得ないまま施工してしまうと、後日クレームになる可能性が高まってしまいます。

外部露出配管について知識を深めよう


現在、国土交通省では下水道の整備が進んでいない地域を対象に、下水道整備を加速化できるような社会実験を行っています。クイックプロジェクトと呼ばれるこの社会実験においても、外部露出配管が採用されています。

外部露出配管を取り入れることで、工程の簡略化と施工の迅速化が可能になります。配管に関する施工に関わる場合は、各配管方法のメリットやデメリットについて十分理解する必要があるでしょう。


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