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トレミー工法の特徴とは?水中コンクリートの種類や工法の手順についても解説

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公開日時 2023.02.22 最終更新日時 2023.02.22

こちらの記事では、トレミー工法の特徴についてご紹介いたします。

 


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トレミー工法とは?


トレミー工法とは、川に橋を架ける工事や防波堤の工事など、水中にコンクリートを打設する際に用いられる工法の1つです。

トレミー管という管を水中に突き立て、そこにコンクリートを流し込みつつ打設していくという手法になります。

コンクリートを水中に流し込むとコンクリートの成分が分離してしまい、強度低下につながります。そのため、水中でコンクリートを打設するには、コンクリートが水に直接触れないように打設場所まで運ぶ必要があります。

トレミー工法はコンクリートを水に触れさせないための工夫です。

水中コンクリートの種類

橋や防波堤など、水面下でコンクリート施工が必要となる場合には、水中コンクリートを使用します。

水中コンクリートは、減水剤を混和剤として添加している一般的な水中コンクリート、成分の分離を防ぐために水中不分離性混和剤などの混和剤を使用した水中不分離性コンクリート、場所打ち杭などの打設用水中コンクリートの3種類です。

ただし、水中での打設は通常の打設に比べて材料の分離や強度の低下が生じやすくなります。そのため、まずはできる限り水中コンクリートを使用しない方法を検討し、水中コンクリート以外の方法がない場合にのみ、用いることが前提となります。

トレミー工法の特徴


水中にコンクリートを打込む際には、どうしても水の影響から材料分離や強度低下が起こりやすくなります。トレミー工法はそれらを防ぐために用いられる手法です。

次に、トレミー工法についての特徴を2つご紹介します。地上でのコンクリート工事との違いについて理解しましょう。

操作には熟練が必要

トレミー工法には、コンクリートが水に触れないようにトレミー管を引き上げる作業があります。

この時、トレミー管を操作する作業者に十分な技術がないと、水中でコンクリートがバラバラになって濁る、材料分離を起こしてコンクリートの強度が低下する、という事態が起こりやすくなります。

そのため、トレミー管の操作には、熟練した技術を持った作業者が必要となります。

適切な施工により空気中と同様の強度にできる

トレミー工法による水中コンクリートの打設は、基本的に通常の打設に比べて材料分離や強度の低下が起こりやすくなります。

しかし、熟練した作業者がトレミー管の操作を行い適切に施工することによって、水中コンクリートであっても空気中での施工と同様の強度にすることができます。

トレミー工法の手順3つ

トレミー工法の手順3つ


トレミー工法は水中でコンクリートを打設するための工法です。そのため、水とコンクリートが直接触れることがないよう、通常のコンクリート工事とは違う手順で工事を行います。

次に、トレミー工法の手順について説明します。水底に管を立てる、コンクリートを流し込む、管を引き上げる、の3つです。

1:トレミー管を水底に立てる

まずは、トレミー管と呼ばれる管を、打ち込み箇所の底に鉛直になるように立てます。トレミー管は、内径が25~35cm程度のパイプです。

トレミー管の上部にはホッパーと呼ばれる、じょうごの様な形の機器を設置します。ホッパーは上部から流し込まれたコンクリートを短時間受けて、ある一定以上の量を下へ流していきます。

このトレミー管を通して、打設箇所までコンクリートを流し込んでいきます。

2:トレミー管にコンクリートを流し込む

トレミー管を水底に突き立てたら、その管にコンクリートを流し込んでいきます。

その際、トレミー管の先端は常にコンクリート内に埋め込んだ状態にしておき、コンクリートが直接水に触れないよう注意する必要があります。

コンクリートを打設しながら、徐々にトレミー管を引き上げていきます。

3:トレミー管を徐々に引き上げる

コンクリートを流し込んだら、コンクリートの打込みに伴って、少しずつトレミー管を引き上げていきます。

トレミー管を引き上げる際も、コンクリートと水が触れないように、トレミー管の先端は打設済みのコンクリートに常に埋まっている状態を維持する必要があり、この作業には熟練した技術が必要となります。

トレミー工法の注意点3つ


コンクリートと水が触れると、コンクリートの材料分離や強度低下を招いてしまいます。そのため、トレミー工法を行う際にはいくつかの点に注意する必要があります。

ここでは、トレミー工法の注意点、水と直接触れないよう施工する、水の流れを防いで施工する、締固めができない、という3つについてご紹介していきます。

1:水と直接接触させずに施工する

コンクリートは、セメントと水、砂や砂利を練り混ぜたものです。そのまま水中に入れると材料が分離してしまいます。

そのため、水中にコンクリートを打つ際には、打設中コンクリートと水を直接触れさせないことが基本となります。

トレミー工法を行う際は、トレミー管の先端が常にコンクリートに埋まっている状態を保ち、コンクリートと水が直接触れないように施工していきましょう。

2:水の流れを防いで施工する

水中コンクリートの打込みの際に水の流れがあると、材料分離や打込んだコンクリートの流出などが起こる恐れがあります。そのため、コンクリートの打込みは水の流れがない状態で実施することが原則です。

コンクリートが硬化するまでの間、水の流れを防ぐための対策をしっかり取りましょう。

3:締固めはできない

通常のコンクリート工事では、コンクリートを打ち込んだ後に、振動機などを使って振動を与えたり叩いたりする、締固めという作業を行います。これは、型枠内にコンクリートを空洞のないよう均一に充填させ、コンクリート品質を向上させるために行う作業です。

しかし、水中ではそう言った締固めの作業を行うことはできないので、注意しましょう。

トレミー工法とコンクリートポンプ工法の違い


水中コンクリート工事には、トレミー工法の他にコンクリートポンプ工法という手法があります。

これは、陸上や海上に設置したコンクリートポンプを使って、コンクリートを直接水底まで圧送し打設する工法です。

コンクリートポンプ工法は比較的長距離までコンクリートを圧送できるのが特徴です。広い範囲の打設に適しており、近年ではこの工法が多く用いられています。

トレミー工法について理解しよう


橋や防波堤などの工事では、水中にコンクリートを打つ必要があります。しかし、コンクリートをそのまま水の中に投入すると、水の影響を受けて材料が分離し強度低下を招きます。

トレミー工法は、水中にコンクリートを打つ際に、トレミー管を使ってコンクリートを打設場所まで運び打設していくという手法です。

トレミー工法を用いれば水の影響を受けずにコンクリートを打設することができますが、トレミー管の操作などには熟練した技術が必要となります。また、施工の際に直接水とコンクリートが触れないよう注意する必要があります。

トレミー工法は水中にコンクリートを打つ工事には必要な手法です。トレミー工法の意味や手順、注意点について理解しておきましょう。

 


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