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盛土工事の4つの施工手順とポイントを解説|工事の必要性も理解しよう

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公開日時 2023.02.10 最終更新日時 2023.02.10

こちらの記事では、盛土工事の4つの施工手順とポイントについてご紹介いたします。

 


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盛土工事とはどのような工事?


盛土工事とは、地面に土砂を盛ることにより、他の場所より低い地表面を平らにする、またはその地表面を他の場所より高くするため工事です。

盛土工事をする主な目的は、2つあります。1つ目は、その上部に載る構造物の荷重を支え、構造物の安全を担保すること、2つ目は河川工事などの治水目的です。

盛土工事と切土工事の違い

盛土工事とは地面に土砂を盛り、地表面を平らにする工事のことで、切土工事とは、元々ある地盤を切り取り地表面を平らにする工事のことを言います。

一般的に切土工事は、山地や丘陵地などのすでに安定している土地を切り取り、平らにする工事なので地盤は全体に締まっている場合が多いです。

しかし、盛土工事は元々ある地盤の上に新たに土砂を盛る工事なので、盛土をした後の地盤を安定させるために、建設用の機械等を用いて締め固めなどの作業を行い、地盤の強度を確保する必要があります。

盛土工事を行う場所

盛土工事を行う場所は、山地や丘陵地、河川沿い、海沿いの土地など平坦な土地以外のすべての場所が当てはまります。

これは、盛土工事が平坦でない場所に土砂を盛り、平らにするために行われる工事のためです。住宅地などの造成工事、道路工事、河川の護岸工事、ダムの建設工事などがこれに当たります。

盛土工事の必要性3つ


日本国内は丘陵地が多く平坦な場所が少ないため、盛土工事は多くの工事現場で必要と言われています。盛土工事が必要な理由は以下の3点になります。

・上載荷重を支える
・床上浸水のリスクを防止する
・歩行者の視線を遮る

いずれも地盤の上にある建築物の安全性を保つために、とても重要な工事です。ここからはそれらについて詳しく説明していきます。

1:上載荷重を支えるため

土地の上に建物などの構造物を作る場合、それを支える地盤は平らになるよう盛土工事をしておく必要があります。

盛土工事で地面を平らにすることにより、上載荷重をしっかりと支えることができ、建物などの構造物が傾いたりするのを防ぐことが出来るからです。

2:床上浸水のリスクを防止するため

大雨や台風などの影響で河川の水位が上昇することがありますが、これにより河川が氾濫した場合、床上浸水が起こる可能性も少なくありません。住宅の場合、床上浸水は住宅や家具に大きなダメージを与え、経済的な損失を引き起こします。

そのために、盛土工事により地盤の標高を上げることで、このリスクを軽減することが出来るでしょう。

3:歩行者の視線を遮るため

人通りの多い住宅地や、敷地が狭く道路に面している住宅の場合、外を歩く人が家の中を覗き見できてしまうため住人はストレスを感じやすくなってしまいます。

こういった際に盛土工事をすることによって、宅地の地盤を高くして、歩行者の視線が窓の高さに届かなくなるので、視線を遮ることが出来ます。

盛土工事の施工手順4つ


盛土工事の施工手順は、次の4つの工程に分かれています。

準備段階として測量、整地作業、土砂を運搬した後に盛土工事の中心となる工程の敷均、締固めをします。

それぞれ留意点があるので、この4つの施工手順について解説していきます。実際に施工する際の参考にしてみてください。

1:測量を行う

測量を行う目的は、その土地の形状(面積や高低差など)を正確に把握し、適切な盛土工事することにあります。

測量は専門家が各種の計測器を用いて行いますが、盛土工事を行うと、元々ある地盤に比べて地盤が軟弱になる可能性があります。そのため、地盤改良が必要になる場合があり、測量と合わせて地盤調査を行わなければなりません。

そして、測量と地盤調査の結果を基に工事計画を立てていきます。

2:整地作業

整地作業とはその土地の上に、何らかの構造物などがある場合はそれを取り除き、土地を綺麗な状態にする作業のことです。

例えば、古い住宅などがある場合これを解体し、コンクリート、木材、ガラス、石等を撤去し、その後、重機を用いて転圧します。通常、解体は専門の解体業者が行います。

3:土砂を運搬する

土砂の運搬には通常、ダンプトラックを使用します。土砂の運搬時に気をつけることは、近隣住民への配慮です。

施工現場が住宅街など、人通りが多い地域である場合、ダンプトラックの頻繁な通行による騒音問題や安全問題、さらに、土埃が起きる、道路が汚れるなどの環境面の問題が発生してしまうからです。

4:敷均し・締固めを行う

敷均し・締固めは盛土工事の中心的な工程です。敷均しとは、盛土工事の施工場所に盛られた土砂をダンプトラックなどを使い決められた厚さにする作業の事で、締固めとは締固め用の建設機械を用いて敷均した部分を締め固める作業です。

敷均し・締固め作業により盛土部分が密な状態になり、安定した地盤となります。

盛土工事の施工ポイント4つ

盛土工事の施工ポイント4つ


盛土工事の施工ポイントは以下の4つがあります。

・盛土工事の工期目安
・盛土をする前の地盤に地下排水工を設けること
・腹付け盛土を行う場合のポイント
・高盛土になる際は小段ごとにフィルター層を設ける

これらのポイントを押さえて工事を進めて行くことで、盛土工事の行われた地盤の安全性を保つことが出来ます。そのため、この4つのポイントを理解することは非常に重要と言えるでしょう。

1:盛土工事の工期目安は?

盛土工事の工期は、その建設現場ごとに大きく異なります。様々な要因によって工事の工程数が増減し、工期が短くなったり、長くなったりなどしてしまうからです。以下に盛土工事の工期に影響を与える主な要因を紹介します。

・地盤改良工事が必要な場合
・梅雨など雨の多い時期
・工事許可が下りるまでの期間の長短
・傾斜角度の大きな複雑な地形
・擁壁が必要になる場合
・大規模な盛土工事を必要とする場合

盛土工事の工期は、数か月から1年以上とばらつきがあり、単純にその目安を示すことは出来ないと言われています。

2:盛土をする前の地盤に地下排水工を設けること

軟弱地盤や、地下水位の高い地盤などで盛土工事をする場合は、地下水を排水するための地下排水工を設け、地盤の強度を一定に保つ必要があります。

地下排水工とは管材を盛土部分に埋め込み、地下水を盛土の外に配水するための仕組みで、地盤の安全性を保つためにとても重要なものです。

設計図書に計画されていない場所に湧水や水路がある場所

盛土工事を行う上で、もし設計図書に計画されていない場所に湧水や水路がある場合は、発注者と協議して地下排水工を追加することが必要です。

設計図書に計画されていないからといって地下排水工を設置しないと、盛土部分の地下水が上昇し、地盤の強度が低下してしまい、安全性を確保することが難しくなってしまうからです。

3:腹付け盛土を行う場合のポイント

腹付け盛土とは、既設の盛土法面に追加して行われる拡幅盛土のことを言い、盛土の上部の幅を広げる工事です。これは、既設盛土部分の安定性の確保を目的に行われます。

しかし、腹付け盛土の安定性を確保するのは容易なことではありません。以下の2つの理由があるためです。

・既設の盛土部分と腹付け盛土の境界が一体とならない
・湧水が盛土内に侵入しやすい

つまり、腹付け盛土の工事を行う場合は、以下の2つの対策が重要になります。

・既設盛土と腹付盛土の境界を一体化させる
・湧水を盛土内に侵入させない

段切りを行う

腹付け盛土工事を行う場合の1つめのポイントは、段切を行うことです。段切とは土砂の滑りを防ぐために行われるものです。

これは、腹付け盛土を行う地盤面の傾斜が大きい場合に、腹付け盛土を行う地盤面を決められた幅、高さ、勾配の階段状にするものです。

段切を行うことで、既設盛土と腹付け盛土の境が一体化しやすくなり、既設盛土と腹付け盛土の安定、つまり盛土部分全体の安定につながります。

地下排水工の設置に関して

腹付け盛土工事を行う場合の2つめのポイントは、地下排水工を設置することです。地下排水工を設置することにより、盛土内に発生する湧水が排水され、盛土部分の地下水の上昇を抑えることが出来ます。

排水工を設置する場合は以下の2点に注意して設置する必要があります。

・切土と盛土の境目に縦断的・横断的に地下排水工を設置する
・湧水個所を正確に特定し、地下排水工を設置する

地下排水工を設置することにより、湧水が盛土内に侵入するのを防ぐことができるため、既設盛土と腹付け盛土の安定、つまり盛土部分全体の安定につながります。

4:高盛土になる際は小段ごとにフィルター層を設ける

明確な定義はありませんが、高盛土とは一般的に15メートルを超える高さの盛土の事を言います。

高盛土の安全性を確保するためには、盛土内の水を排水することが非常に重要になりますが、これには小段ごとに透水性の良いフィルター層を設けることが有効です。

このフィルター層が、盛土内に発生した余剰な水を盛土の外に排水する役割を果たすため、盛土の安全性を保たつことができます。

盛土工事を行うときに都道府県知事の許可が必要になるケース3つ


宅地造成等規制法により指定された、宅地造成工事規制区域内の土地で盛土工事を行う場合は、都道府県知事等の許可が必要になります。

高さや宅地造成面積などで許可の対象になるかどうかが変わってくるため、予め確認しておく必要があるでしょう。今回はその3つのケースについて、説明していきます。

出典:都市:宅地造成等規制法の概要|国土交通省

1:盛土により規定以上の高さの崖になる場合

1つ目は、盛土で、高さが1mを超える崖を生ずる工事の場合に許可が必要になります。

万が一高さが5mを超える擁壁の設置をする場合には、高校や大学などで土木または建築に関する課程を修了していて、7年や2年以上の実務を経験する者などの決まりがあり、該当者が設計する必要あるため注意しましょう。

出典:都市:宅地造成等規制法の概要|国土交通省

2:切土・盛土の併用工事により規定以上の高さの崖になる場合

2つ目は切土と盛土を同時に行う時、盛土は1m以下でも切土と合わせて高さが2mを超える崖を生ずる工事の場合です。

出典:都市:宅地造成等規制法の概要|国土交通省

3:造成工事が規定の広さを越える場合

3つ目は切土、盛土で生じる崖の高さに関係なく、宅地造成面積が500㎡を超える工事をする場合です。

万が一この面積が1,500㎡を超え排水施設の設置を行う場合は、条件に合った人による設計が必要になってくるので注意しましょう。

出典:都市:宅地造成等規制法の概要|国土交通省

盛土工事費用の見積方法


盛土工事の主な作業は整地、伐根・伐採、地盤改良、土盛、土止です。盛土工事の費用は、それぞれの作業ごとに1平方メートル当たりの価格が、全国の国税局ごとに定められており、その盛土工事の施工現場を管轄する国税局により異なります。

例えば、盛土工事の施工現場が東京都である場合、その管轄は東京国税局となり、その費用は東京都国税局によって決められたものになります。

そのため、盛土工事の施工現場がある地域と、工事に必要な作業内容を確認し、積算していくことが必要です。

盛土工事の施工方法を理解しよう


初めに述べたように、盛土工事は、以下の2つの役割があり、とても重要な工事です。

・その上部に載る構造物の荷重を支え、構造物の安全を担保する
・河川工事などの治水目的

また、先に述べたように日本国内は丘陵地が多く、平坦な場所が少ないため、盛土工事は多くの工事現場で必要な工事になります。

しかし、盛土工事をした部分は元々の地盤に比べると、どうしても軟弱な地盤になりやすいので、地盤の安全性を確保するために、各種の対策をする必要があります。

これをしっかり理解し、ポイントを押さえた上で対策を立て盛土工事を進めることが、地盤の安全性を確保する上で非常に重要になるので、しっかり把握しておいきましょう。

 


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