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プライムコートを散布するメリット4つ|散布する方法もわかりやすく紹介

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公開日時 2023.02.08 最終更新日時 2023.02.08

こちらの記事では、プライムコートを散布するメリットについてご紹介いたします。

 


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プライムコートとは

プライムコートとは、防水などを目的として道路舗装で使用されるコーティング作業の1種です。

プライムコートは形成された路盤に対して行われるもので、アスファルト混合物層の施工前に所定量の乳剤を均一に散布し、養生して仕上げることです。

プライムコートを行うことで、雨による路盤の洗掘や水の浸透を防ぐだけでなく、路盤と施工するアスファルト混合物のなじみをよくする効果もあります。

タックコートとの違い

タックコートは新しく舗設するアスファルトと、その下の瀝青安定処理層や中間層、基層との接着や付着をよくする目的で行われるものです。

プライムコートは主に防水を目的として、路盤を仕上げたあとに施工されるコーティングですが、タックコートは地面に敷いたアスファルトをその下の層となじみやすくする目的で使用されるという違いがあります。

プライムコートを散布する前にすること

プライムコートは道路舗装を行う際の最後の仕上げとして行われるものです。プライムコートを散布する前に行われる道路舗装には、「路床工事」や「路盤工事」があります。

ここではプライムコートを散布する前にすることをそれぞれご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

路床工事

路床工事とは地盤を整形して固めることです。

路床は土でできた地盤面で厚さが1m以上になるケースもあるため、振動ローラーやタイヤローラーなどでしっかりと固める必要があります。

また、地面の表面から30cm以内に木の根や石などがあった場合は路床の均一性が失われるため、先に取り除いてから仕上げる必要があります。路床には「切土路床」「盛土路床」「置換え路床」など、いくつかの種類があります。

路盤工事

路盤工事とは路床と同じく、路盤材料を敷いて固めることです。

路盤の材料を決められた厚さにし、均一に敷いて固めることで密度を高め、平坦性を確保します。路盤材料としては粒状系と安定処理系があり、安定処理系は現場で混合するケースと工場で混合するケースがあります。

また、モーターグレーダーを使って敷き、ロードローラーやタイヤローラーなどを使って固めます。

プライムコートを散布する方法2つ

プライムコートはどのような方法で散布するのでしょうか。

プライムコートは整形された路盤にアスファルト乳剤を散布して路盤の表面に浸透させて、降雨による洗掘や浸透防止などを防止するものです。また、アスファルト乳剤は主に「ディストリビュータ」や「スプレーヤ」を使用して散布します。

ここではプライムコートを散布する方法をそれぞれご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

プライムコートを散布する方法1:ディストリビュータ

ディストリビュータとはアスファルト乳剤散布車とも呼ばれる車両です。

ディストリビュータは保温タンクを乗せたトラックで、後部にあるスプレー散布機構から保温タンク内のアスファルト乳剤を路面に均一に散布できます。

プライムコートを散布する方法2:スプレーヤ

スプレーヤとはアスファルト乳剤を散布する際に使用する道具です。

スプレーヤにはポンプの動力によって手押しタイプのハンドスプレーヤとエンジンタイプのエンジンスプレーヤがあります。

スプレーヤは台車のついた乳剤タンクにポンプと散布ノズルが取り付けられているもので、ノズルを持って人力で乳剤を散布できます。均一性はディストリビュータが勝りますが、スプレーヤは狭い場所に散布できるというメリットがあります。

プライムコートを散布するメリット4つ

プライムコートを散布するメリット4つ

プライムコートの散布にはさまざまなメリットがあります。

プライムコートは形成済みの路盤への散布で路盤をコーティングするものですが、プライムコートの散布で具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここではプライムコートを散布するメリット4つをご紹介しますので、どのようなメリットがあるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。

プライムコートを行うメリット1:安定させることができる

プライムコートを散布することで、路盤の表面を安定させることができます。

プライムコートにはアスファルト乳剤が使用されていますが、アスファルト乳剤はアスファルト合材を常温で使用できるようにしたもので、主に舗装の表面処理や安定処理などに用いられます。

また、プライムコートは仕上がった路盤に散布することで路盤の表面部に浸透し、乳剤を散布した部分を安定させる働きを持ちます。

プライムコートを行うメリット2:水の浸透を防止する

プライムコートを散布することで、水の浸透を防止できます。

前述のとおり、プライムコートとは主に防水を目的として使用されるもので、アスファルト乳剤によって道路をコーティングできます。

アスファルト乳剤を路盤表面部に散布することで、降雨による洗掘や水の浸透などを防げます。

プライムコートを行うメリット3:毛管上昇を遮断する

プライムコートを散布することで、水分の毛管上昇を遮断できます。

毛管上昇とは、管状の物体の中にある液体が層を上昇する現象のことで、管のサイズが小さいほど上昇しやすくなります。プライムコートの散布養生で、路盤から水分が毛管上昇するのを遮断する効果があります。

プライムコートを行うメリット4:なじみをよくする

プライムコートを散布することで、路盤とアスファルトのなじみをよくできます。

プライムコートはアスファルトを施工する前の路盤に散布するものです。均一に散布することで、路盤と施工するアスファルト混合物がよくなじみます。

プライムコート散布後に砂を撒く理由

プライムコートを散布した後にはさまざまな理由から養生砂を撒きます。

プライムコートを散布後、アスファルト乳剤が施工機械に付いたり、路盤から剥がれたりすることを防止するために砂を散布します。

また、プライムコート散布後に交通解放する場合には、そのままにしておくと走行車両のタイヤやそこを歩く通行人の靴に乳剤が付着してしまうことから砂を撒いています。

プライムコートについて知ろう

プライムコートにはさまざまなメリットがあります。

この記事でご紹介したプライムコートの概要やプライムコートを散布する前にすること、プライムコートを散布する方法、プライムコートを散布するメリットなどを参考に、プライムコートの必要性について理解を深めてみてはいかがでしょうか。

 


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建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
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