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公開日時 2018.12.20
最終更新日時 2022.04.06

建設業経理検定ってなに?概要についてまとめました

建設業界の経理向けの資格が「建設業経理検定」です。
現場監督にとって経理の仕事は馴染みが薄いかもしれませんが、経理に少しでも興味がある人は、ぜひこの検定の受験を考えてみてください。
もちろん、現場監督と経理のハイブリッドを目指してキャリアアップしたい人は、積極的に受験を検討すべきです。
本記事で試験の概要を紹介していきますので、興味がなくてもお読みください。
読み進めるうちに興味が湧くかもしれません。

建設業経理検定とは

建設業は一般的な業種と違って「受注」をしてから仕事が始まります。
また、会計簿記の一般的な勘定科目である「売上」を「完成工事高」と呼ぶような特殊な用語も存在します。
こういった建設業独特の会計処理を適切できるか検定する目的で行われるのが、「建設業経理検定」です。
1級から4級までありますが、実質的に資格として使えるのは2級以上なので、ここでは1級と2級の概要を紹介します。
なお、受験資格はないのでどの級からでも自由に受けることが可能です。

建設業経理士1級

本検定の最上位であり、最難関の試験です。
公式ホームページによると、試験では「建設業原価計算、財務諸表、及び財務分析」が問われるとあります。
試験のレベルは「上記の建設業簿記、建設業原価計算及び会計学を修得し、会社法その他会計に関する法規を理解しており、建設業の財務諸表の作成及びそれに基づく経営分析が行えること」とされています。
「原価計算」「財務諸表」「財務分析」の科目合格制となっており、1回の試験で全科目に合格する必要はありません。
ただし、最初にいずれかの科目に合格してから5年以内に全ての科目に合格する必要があります。

建設業経理士2級

公式ホームページによると、2級の内容は「建設業の簿記、原価計算及び会社会計」です。
試験のレベルは「実践的な建設業簿記、基礎的な建設業原価計算を修得し、決算等に関する実務を行えること」となっています。
2級は1級と違って科目合格制ではありません。

建設業経理検定の合格率は?

試験を受けるにあたって気になるのが合格率です。
建設業経理士1級と2級についてそれぞれ記載します。

建設業経理士1級の合格率

科目合格制ですが、各科目とも概ね20%台~30%台後半で推移しています。
最も合格率が低い科目は原価分析で、20%台前半20%台後半です。
他の科目は実施された回によって30%台、まれに50%台近くまで合格率が上がりますが、原価分析は過去5回(2018年11月時点)の試験において連続して20%台の合格率でした。
なお、受験者数は1,000~2,000人程です。

建設業経理士2級の合格率

試験が実施された回によってばらつきがありますが、合格率は30%台~50%台です。
真面目に勉強していれば比較的合格しやすい試験と言えるでしょう。
受験者数は毎回8,000人程です。

建設業経理検定は狙い目の試験!

建設業経理検定の1級は高難度ですが、2級の合格率は高いので挑戦してみる価値があります。
2級以上に合格すれば履歴書に書けますし、公共事業の入札に参加するための経営事項審査にも有利になります。
自分自身の仕事の幅を広げるため、キャリアアップを図るため、ぜひトライしてください。

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