こちらの記事では、現場監督がCADを勉強するメリットについてご紹介いたします。

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CAD（キャド）はコンピュータ上で設計図を作図するためのソフトウェアです。
建築や土木などあらゆる建設現場でCADが使われています。
現場監督はCADが使えるようになっておいたほうが良いでしょう。
今回は、CADが使えることのメリットと、おすすめのCAD関連資格を紹介します。

これから現場監督を目指す人はマスト項目

若い現場監督や、これから現場監督を目指す人は、CADのスキルは必須項目（マスト項目）と考えておいたほうが良いでしょう。
なぜなら、インターネットで図面をやりとりする機会が増えているからです。進んでいる現場では電子メールやビジネスチャットなどを使って図面データを送ったり受け取ったりしています。
図面をインターネットで送るには、デジタルデータ化しなければなりません。つまり、CADで図面を描かなければならないということです。
もちろん紙の図面をスキャンしてPDFデータにしてインターネットで送ることもできますが、手間がかかりますし正確さも失われます。
受け取った人が図面を加工することもできません。
CADを使えるかどうかで、関係各所との連携の度合いが違ってきます。

ベテラン現場監督も操作はできるようにしておきましょう

ベテランの現場監督だと「いまさら新しいことを覚えたくない」と思ったり、「若い人に任せたり外注したりしているから、自分がCADを動かす必要はない」と感じていたりするかもしれません。
もしくはCADを使うより手書きで製図したほうが早い、と考える現場監督もいるでしょう。

それでも、CADソフトを立ち上げて、小さな修正なら誰にも聞かずにできるくらいにはなっておいたほうが良いでしょう。
それだけでも、外注先などに的確に指示できるようになるからです。

例えば、ベテラン現場監督のなかに、図面のちょっとした直しでも、若手社員や外注先の担当者に頼んだりしている方はいないでしょうか。それを自分でこなせるようになるだけで、若手や外注先の手を止めずに済みますし、問題も早く解決します。

CADの民間資格に挑戦してみよう

製図の仕事に専念するわけではない現場監督にとって、CADスキルの獲得といっても最高レベルを追求する必要はありません。
そこで「CAD資格に合格するまで頑張ってみる」といった目標を立ててはいかがでしょうか。

【CAD利用技術者試験】
コンピュータ教育振興協会のCAD利用技術者試験には、次の6種類があります。

• 2次元CAD１級
• 2次元CAD2級
• 2次元CAD基礎
• 3次元CAD１級
• 3次元CAD準1級
• 3次元CAD2級

最も簡単な「2次元CAD基礎」は、CADの基礎、システムの概要、操作、製図の基礎知識などが身につきます。

【建築CAD検定試験】
全国建築CAD連盟の建築CAD検定試験は、1993年からスタートした歴史ある資格で、総受験者数は11万人を超えています。

合格すると、建築一般図の作成や、建築図面のトレースができるようになります。
試験内容は准1級から4級まであります。なぜか1級はありません。
4級は高校生レベルです。3級はCADを使って図面をトレースします。2級はラフスケッチから立面図を完成させます。准1級では建築一般図を4面作成します。

まとめ

CADの知識と技術の獲得は、自身の「建設IT化」の第一歩となるでしょう。
建設業界にもITの波は確実に押し寄せています。建設現場は経験と知識と勘が重要ですが、しかしIT技術を活用すると作業が効率化します。
現場監督が率先してCAD技術を習得すれば、現場全体の生産性が向上するでしょう。

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