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電気主任技術者におすすめの転職先|有利な理由や留意点もあわせて紹介

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公開日時 2023.03.22 最終更新日時 2023.10.27

電気主任技術者とは


電気主任技術者とは、発電所やビル、工場などの電気設備に関する保安業務を行う技術者です。保安業務とは、工事・保守・運用において安全を保つようにしっかりと監督する業務です。

電気主任技術者は、扱う電気設備の電圧により、第一種・第二種・第三種に分かれます。詳しい内訳は以下の通りです。

  • 第一種:全ての電気設備を扱える
  • 第二種:電圧が17万ボルト未満の電気設備を扱える
  • 第三種:電圧が5万ボルト未満の電気設備を扱える(出力5千キロワット以上の発電所を除く)

一般的なビルや工場では第三種で事足りるため、まずは第三種からチャレンジすることをおすすめします。

出典:電気主任技術者って何だろう?|電気技術者試験センター

電気設備の保安・管理を行う

電気主任技術者のメインの仕事は、電気設備の保安・管理を行うということです。電気設備の保安・管理とは、日頃から電気設備の点検を行ったり、電気設備の清掃を行ったり、電気設備が故障した時に立ちあったりすることです。

日頃から電気主任技術者が、しっかりと保安・管理を行うことで、電気設備の稼働を下支えしています。

電気工事士との違い

電気主任技術者と電気工事士は、同じ「電気」という名称がつくため、同じような仕事を行っていると思いがちですが、業務内容は大きく異なります。電気主任技術者は、電気設備の保安や電気工事の現場監督を行うのに対して、電気工事士は、実際に電気工事を行うということです。

共に電気系の資格に該当しますが、行う仕事が大きく異なるため、自分がどんな仕事を行いたいのかをよく考えてみましょう。

電気主任技術者になるには電験三種の資格が必要


電気主任技術者になるためには、まず電験三種(第三種電気主任技術者)試験に合格することです。電験三種(第三種電気主任技術者)は筆記試験に合格することで資格が得られます。

電験三種(第三種電気主任技術者)は科目別に合否が決まり、4つの科目に合格しなければいけません。4つの科目とは、理論・電力・機械・法規で、幅広い知識が必要になるということです。

一部の科目に合格したら、翌年と翌々年の試験で申請することで、その科目が免除されます。要するに、3年間で4つの科目に合格することで、電験三種(第三種電気主任技術者)の資格が得られます。

出典:第三種電気主任技術者試験|電気技術者試験センター

電気主任技術者が転職に有利な理由6つ


そもそもの話、なぜ電気主任技術者は転職において有利になるのでしょうか。それは、電気主任技術者自体に大きなメリットがあるからです。

今回は、電気主任技術者が転職で有利になる理由について6つ紹介していきます。転職を検討している人は、今回紹介するメリットを享受できるように取り組んでみましょう。

1:人材が足りていないため

経済産業省の「電気保安体制を巡る現状と課題」によると、電気主任技術者は、需要に対して供給が圧倒的に少ない状況で、2030年には2,000人ほどが不足すると言われています。

電験三種(第三種電気主任技術者)ですら難関であるため、再開発によるビルの増加や再生エネルギー関連で需要が高まっているにもかかわらず、供給がそんなに増えないという事情があります。

そのため、電験三種(第三種電気主任技術者)を取得しているだけでも、転職を有利に進めやすいということです。

出典:電気保安体制を巡る現状と課題|経済産業省

2:多くの企業で今後も需要が高まるため

電気主任技術者は、多くの業界で必要とされています。設備関連の仕事にとどまらず、発電所や工場、商業施設、ビルなど電気を使用するところであれば、保安業務が必要になります。これらの場所が急になくなるわけではないため、仕事がなくなる可能性は低いでしょう。

近年では、太陽光発電などの再生エネルギー関連でも、電気主任技術者が求められています。今後も多くの企業で需要が高まるため、転職先に困る可能性は低いでしょう。

3:電験三種の試験の難易度が高いため

電験三種(第三種電気主任技術者)の試験の過去5年間の受験者数(1科目でも受験した人)と合格者数の推移を見ていきます。

  • 令和2年度:受験者数39,010人/合格者数3,836人
  • 令和元年度:受験者数41,543人/合格者数3,879人
  • 平成30年度:受験者数42,976人/合格者数3,918人
  • 平成29年度:受験者数45,720人/合格者数3,698人
  • 平成28年度:受験者数46,552人/合格者数3,980人

このように電験三種(第三種電気主任技術者)の試験は、毎年合格率が8%~10%程度です。非常に難易度が高い試験であるため、狭き門だと言っても良いでしょう。

このため、電験三種(第三種電気主任技術者)を取得していれば、とても有利な条件で転職が可能になります。

出典:第三種電気主任技術者試験|電気技術者試験センター

4:電気主任技術者にしかできない業務があるため

電気主任技術者は、電気事業法第43条により、発電所・工場・ビル・商業施設などの事業用電気工作物の工事・維持・運用における保安の監督を行う際に必要になる技術者です。これらのことは業務独占に当たるため、電気主任技術者でないとできない業務です。

出典:昭和三十九年法律第百七十号 電気事業法 第四十三条|e-GOV法令検索

5:業務範囲が増えるので選択肢が増えるため

電気に携わる仕事は、いろいろなものがあります。電気工事士の場合は、実際に電気工事に実作業を行うことになります。電気工事士からステップアップする手段として、電気主任技術者になる人がいるでしょう。

電気工事士の資格と共に電気主任技術者の資格を持つ人は、作業員としての仕事にとどまらず、保安業務や電気工事の現場監督としても働けます。一気に業務範囲が増えるため、転職先においてもいろいろな選択肢が増えます。

6:給与面での待遇が高いため

電気主任技術者は、需要に対して供給が追い付いていない現状があります。実務経験者で電験三種(第三種電気主任技術者)を取得している場合は、給与面などでかなり優遇される可能性があるでしょう。

必要とされる職場は増え続けているため、経験を積んでいる電気主任技術者の場合は、給与面の待遇の良い会社を選びとることが可能です。

電気主任技術者の業務上の留意点5つ

電気主任技術者の業務上の留意点5つ


ここまでは、電気主任技術者の転職に有利な理由を解説してきました。転職して良かったことだけでなく、業務を行ううえで留意しておいた方が良いこともあります。

今回は、電気主任技術者として業務を行ううえでの留意点を5つ解説します。業務に就く前に読んでおくことで、留意点について事前に備えられるでしょう。

1:電気業務以外の仕事もある

電気主任技術者は、電気設備の保安などの電気業務を行います。しかし、電気業務以外の誰にでもできる仕事も行うことがあります。具体的には、コピー機やプリンターなどの電子機器の修理や蛍光灯の交換、草むしり、電気設備以外の掃除などの雑務です。

電気業務にだけ関わりたいと思っている人は、これらの雑務を行うのを辛いと思うでしょう。どのくらい雑務に時間が取られるのかは、会社によって異なります。

2:各地に転勤がある

電気主任技術者の仕事は都市部だけにとどまらず、地方にももちろん存在します。転職先企業が全国各地に支所がある場合は、転勤の可能性があると言っても良いでしょう。

応募する際に転勤があるかどうかを、転職先企業に尋ねてみることです。転勤が決まれば、実際に家族に相談して、単身赴任にするか、家族ごと転勤先に向かうのかを決断する必要があります。

3:人手不足で働き過ぎる場合もある

電気主任技術者は人手不足に陥っています。人手不足に陥っているほど人が足りていないということです。

深刻な人手不足に陥っている場合は、オーバーワークになる可能性があるため、十分に注意してください。とくに、ブラック職場と評されるようなところでは、体調を崩してしまうでしょう。

電気主任技術者は人手不足であるため、とても需要が高いと言えます。しかし、ブラックな職場も存在するため、転職先を決める際に、その職場環境をしっかりと見極めましょう。

4:作業現場の責任がある

電気主任技術者は高圧電気を扱うため、作業を行う時に一つ間違えば、事故につながりかねません。作業を行う際には、日頃から安全に気を配りながら行う必要があります。

実際に現場で何か起きた時に、電気主任技術者が責任を問われたりするでしょう。現場で大きな事故が起こらないように、電気主任技術者が尽力する責任があるということです。

5:責任者として従事する多忙さがある

電気主任技術者は、電気業務の責任者として働くことになります。業務独占の仕事であるため強い立場で働ける反面、トラブルが起きると最後まできっちりと対応することが求められます。

トラブルがない場合は通常の業務で済みますが、トラブルが起きてしまうと解決するまで帰れません。とくに、深夜にトラブルが起きると、すぐに駆けつける必要があります。

電気主任技術者の仕事の流れ


電気主任技術者の仕事は、電気設備の保安業務をしながら、報告書や計画書の作成などのデスクワークを行うという流れです。電気設備の確認は毎日行い、それとは別に毎月の定期点検と年次点検も行います。定期点検と年次点検は大掛かりになるため、きちんと計画書を作ります。

その他には、電気設備の交換や電気工事の立ち合いを行うということです。これらは専門業者が実作業を行うため、電気主任技術者は現場監督として立ち会う必要があります。

電気主任技術者におすすめの転職先3選


これまでは、電気主任技術者が転職に有利な理由や業務上の留意点、仕事の流れなどについて解説してきました。転職に有利なのは分かりますが、実際にどういうところに転職できるのか気になるところでしょう。

電気主任技術者の資格を持つ人が、活躍できる主な転職先は、ビル管理会社と建設会社、電気設備会社の3つです。今回は、それぞれの転職先の特徴を解説します。

1:ビル管理会社

ビル管理会社は、委託された商業ビルや高層ビル、マンション、ホテルなどの施設のメンテナンスや管理を行います。こういうところは電気設備もあるため、電気設備の保安業務のために、電気主任技術者のニーズがあるということです。

ただし、大きなビルになると電験三種(第三種電気主任技術者)では対応できなくなるため、転職先によっては、第二種や第一種が必要になるケースがあります。

2:建設会社

建設会社は、建物を造るだけでなく、建物のメンテナンスや管理なども行うことがあります。とくに、電気設備の保安・点検のために、電気主任技術者が必要になります。

建設会社が転職先になると、その会社が設立したビルや工場などで仕事を行うということです。また、建物が完成してから売却されるまでの、電気設備の保安・点検を行うこともあります。

3:電気設備会社

電気設備会社とは電気設備の工事や保安業務を行う会社です。電気設備の保安業務に関して、大規模な施設の場合は有資格者を常駐させますが、小規模な施設の場合は電気設備会社に依頼するのが一般的です。

電気設備会社は担当する施設を適宜巡回しながら保安業務を行います。

電気主任技術者としての資格手当と給与


電気主任技術者の資格がない技術者と、資格を持つ技術者とでは、給与面で大きく異なってきます。多くの会社は電験三種(第三種電気主任技術者)を取るだけで、毎月10,000円ほどの資格手当がつきます。毎月資格手当がつくだけでも、給与アップに繋がるということです。

データによる電気主任技術者の年収は明確にはないのですが、令和2年賃金構造基本統計調査が記載されている職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると電気技術者の年収は、619万円となっています。

経験を重ねてきたり、マネジメントする立場になったり、第二種や第一種などの難しい資格に挑戦したりすることで、さらに給与アップが可能でしょう。

出典:電気技術者|厚生労働省

電気主任技術者が転職の際に気をつけるべき3つのポイント


電気主任技術者を求める会社は多いと言えるでしょう。そのため、転職をする際にさまざまなチャンスが広がっていきます。

今回は、電気主任技術者が転職を行う時に気をつけるポイントを3点紹介します。とくに、電験三種(第三種電気主任技術者)を持っているけれども未経験者の人や、シニア層などの年齢が高い人は、よく読んでみてください。

1:未経験でも資格があれば転職は可能

業界未経験者で電気主任技術者試験に合格した場合、実際に転職はできるのでしょうか。確かに資格を持っていてなおかつ経験者であれば、有利でしょう。しかし、未経験者でも電気主任技術者試験に合格することで、転職先を見つけた事例は多くあります。

資格取得と人物を評価してもらい、未経験者が転職できたこともあります。経験がないことは仕方がないため、これから前向きに学んでいく姿勢を見せるなどして、企業に対して何とかアピールを重ねてみましょう。

2:年代が高い場合は実務経験がある方が有利

年代が高くても電気主任技術者としての実務経験がある場合は、電気主任技術者が足りないこともあり、転職において有利に働くことが多いでしょう。

電気設備の保安業務自体は、それほど重労働ではないため、身共に健康であれば、60代でも十分に働けます。健康である限り、定年を超えていつまでも働き続けることが可能になります。

3:ハローワークより転職エージェントがおすすめ

失業した時や転職したい時に、ハローワークに行って職探しをすることがあります。ただ、電気主任技術者の求人は多くないのが現状です。

電気主任技術者で職探しをする場合は、ハローワークよりも転職サイトや転職エージェント活用してみてください。

転職エージェントは、転職希望者に対して希望に合う求人先を紹介するサービスで、入社するまでサポートしてくれます。非公開求人が多いため、ハローワークや転職サイトでは見つからない、意外な求人先が見つかる可能性があるでしょう。

電気主任技術者の電験三種の資格を活かして転職先を決めよう


これまで、電気主任技術者の仕事内容やおすすめの転職先、転職に有利な理由、転職における留意点について紹介してきました。電験三種(第三種電気主任技術者)であっても、需要は高いと言えます。

電験三種(第三種電気主任技術者)は責任の大きな仕事なであるため、とてもやりがいがあるのではないでしょうか。電験三種(第三種電気主任技術者)の資格を活かして、希望する転職先に入社できるようにしましょう。


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