一級施工管理技士の面接対策とは？よくされる質問内容について解説！

一級施工管理技士の面接対策ポイント3つ

一級施工管理技士の面接を前に、どのような面接対策をすれば良いのか迷う方もいるでしょう。

ここからは、一級施工管理技士の面接対策のポイントを3つ紹介します。もうすぐ面接を控えている方は、以下の内容を参考にしてみてください。

出典：1級 建築施工管理技術検定のご案内｜一般財団法人 建設業振興基金
参照：https://www.fcip-shiken.jp/ken1/

1：コミュニケーション能力をアピールする

一級施工管理技士として仕事をしていると、デスクワークだけでなく設計者や現場の作業者、現場の近隣住民などとのやりとりの場面があるでしょう。このような場面で意思疎通を行いスムーズに業務を進めるためには、コミュニケーション能力が必要と言えます。

一級施工管理技士の面接では、コミュニケーション能力をアピールするようにしましょう。

具体的にはこれまでの経験を話す際に、コミュニケーション能力のおかげでうまくいった事例を盛り込むなど、自分が業務においてコミュニケーションを重視しているという姿勢を伝えていくと良いでしょう。

2：一級施工管理技士としての仕事内容や知識を増やしておく

一級施工管理技士として働く上で、これまでにしてきた仕事内容や仕事に関する知識は、できるだけ多い方が好印象でしょう。「即戦力になってくれそうだ」と企業側から信頼感を抱かれる可能性があります。

面接対策として、一級施工管理技士としての仕事内容や知識を、面接までに増やしておくようにしましょう。

3：きちんとした服装を心がける

これは一級施工管理技士という業種に限らないことですが、就職面接においてはきちんとした服装で臨むことが望ましいと言えます。

具体的に言うとスーツや革靴を着用し、清潔な社会人らしい服装をするようにしましょう。また、ヘアスタイルやメイクは控えめにするように心がけましょう。服装を通して、誠実な人柄を表現できるでしょう。

一級施工管理技士が面接でよくされる質問内容11選

ここからは一級施工管理技士が面接でよくされる質問内容について紹介していきます。

今回は、自己紹介を始めとした11項目をピックアップします。

一級施工管理技士が面接でよくされる質問内容11選について、ご興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

1：自己紹介

一級施工管理技士の面接では、最初に自己紹介を求められる場合が多くあります。

自己紹介で面接官が知りたいことは、あなたの人間性でしょう。自己紹介はその後の会話を広げるための糸口となるため、特に掴みがなくても問題ありません。リラックスして自己紹介をしてみましょう。

また、自分らしさを表現するのは良いことですが、マニアックすぎる趣味や自分語りになりすぎないよう、注意が必要と言えます。

例文は次のようになります。

「□□と申します。本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございます。私は△大学を卒業後、株式会社○○で○年間、○建設に関する業務を担当してきました。」

2：会社の志望理由

一級施工管理技士の面接では、志望理由が重要な質問と言えるでしょう。

この質問は志望理由を答えさせることで就職後のミスマッチを避けるために有効と言えます。就職してから「やりたかった仕事と違った」と離職されることは、企業にとっても避けたいでしょう。実感を持って答えられるよう、ある程度答えを準備しておくと良いでしょう。

例文は以下のようになります。

「私は御社の○○という経営理念に共感し、『地域貢献となる建築に関わりたい』という自らの目標を御社なら叶えられると思い、志望しました。」

3：今までに身につけたスキル

就職後の確実な戦力になってもらうために、今までに身につけたスキルを面接で聞かれる場合があります。

ここで言う「スキル」とは、業務経験や資格、知識だけではありません。対人関係をこなしながら、業務をスムーズにこなすことができるかを企業側は知りたがっています。

そのため、現場の作業者や設計者など、様々な立場の人とのコミュニケーションを難なくこなせたということをアピールすると良いでしょう。

例文は以下のようになります。

「これまでに私は、〇〇や△△という現場を任され、施工管理に関するスキルを磨いてきました。また、いずれの現場でも職人さんとのコミュニケーションを密に行い、スムーズに仕事を進める工夫をしています。」

4：これまでの現場経験

これまでの現場経験は、一級施工管理技士としての経験値を知ることができ、面接における1つの指標となります。そのため、一級施工管理技士の面接では、これまでの現場経験も聞かれるでしょう。

現場経験の質問には、できるだけ簡潔に分かりやすく回答する必要があります。可能であれば建物名やプロジェクト名、さらに担当した業務や成し遂げた仕事内容を具体的な数字を交えながら、事前にまとめておきましょう。

例文は次のようになります。

「これまでに○○県の△プロジェクトで、△△の建築に携わりました。私が行ったのは施工計画で、工夫により工期を□日短縮することに成功しました。」

5：他に受けている企業

一級施工管理技士の面接において、「他に受けている企業はありますか」と聞かれることがあります。

就活中に「他企業の併願は全くしていない」というのは非現実的です。「受けているのは御社だけです」といった嘘の回答をせず、受けている企業があるなら正直に話しましょう。

また、他に受けている企業は答えても、第一志望だということをアピールするようにしましょう。例文は次のようになります。

「他に受けている企業には株式会社○○がございます。しかし、私としては御社の展開する○○プロジェクトに魅力を感じており、御社を第一志望とさせていただいています。」

6：今までにあった大きな失敗

施工管理技士の面接では、今までにあった大きな失敗について聞かれることがあります。

この質問で面接官が聞きたいのは、失敗の後のエピソードです。あなたにどれほどのリカバリー力があるかを知ることで、フレキシブルに忍耐強く業務をこなせる人物か、見極めようとしているでしょう。

そのため、失敗に関して細かく説明をするのではなく、失敗にした後にどのように対応することができたのか、説明できるようにしておきましょう。例文は以下のようになります。

「〇年前の現場で、慣れないミーティングの準備に手間取り開始時間や進行が大きく遅れてしまいました。それ以来、事前準備だけでなく普段の仕事から、逆算したスケジュール設計を意識した取り組み方を実践しています。」

7：キャリアプラン

一級施工管理技士のような技術職に就く人にとっては、キャリアアップを意識することは珍しいことではありません。そのため、キャリアプランについて聞かれることもあるでしょう。

具体的にどのような目標を持ち、その目標に向かって努力をしているのかを話せるようにしておきましょう。例文は次のようになります。

「私は将来的に、御社の展開する○○プロジェクトにおいて、有効な働きができる立場にいたいと考えています。そのためには、最初の数年は○○の業務に取り組み、確実に経験や知識を増やしていきたいです。」

8：保有資格に関する質問

一級施工管理技士の面接では、保有資格に関する質問をされることがあります。保有資格については、漏れなくすべての施工管理に関する資格を答えられるようにしておくと良いでしょう。

例文は以下になります。

「私は一級建築施工管理技士の資格を有しています。」

9：周囲からの評価

「あなたは周りからどのように評価されていますか」というように、周囲からの評価を聞かれる場合があります。この質問は自己分析が冷静にできているか、さらには職場で良い対人関係を築けているかを見る質問になります。

これまでの経験や現場でのエピソードを踏まえながら、好印象となるような周囲からの評価を、誇張せず話す準備をしておくと良いでしょう。

例文は次のようになります。

「私は周囲から、『コミュニケーション能力が高い』と言われています。私自身、話すことが好きで初めての人ともすぐ打ち解けられるため、そう思われるのだと思います。

入社後は自らのコミュニケーション能力を生かして、職場の方たちとの対話の中から、お客様に喜んでいただける仕事をしていきたいと考えています。」

10：長所や短所

一級施工管理技士の面接に限らず、様々な職種の面接でおなじみの質問である「長所や短所」を聞かれる場合もあります。また、こちらの質問も「自分を客観視できているか」を見極める質問になります。

これまでの経験を通して、実感を持って長所や短所と感じているところを説明してみましょう。長所については資格や知識だけでなく、先述したようにコミュニケーション能力を発揮できるということを説明すると好印象でしょう。

また、短所を説明して印象が悪くならないか不安に思う方もいるかもしれませんが、短所の話し方については、後ほど「一級施工管理技士が面接で悩む質問3選」でお伝えします。

例文は以下のようになります。

「私の長所は、何事も万全に準備をするところです。業務に関する事前準備などは何度も確認をして、漏れなく準備をするよう心がけています。また、私の短所もまた、完璧主義すぎるところです。1つでも抜けがないか、つい気になってしまいます。」

11：逆質問

一級施工管理技士に限ったことではありませんが、「何か質問はありますか」というように、面接官の方から逆質問をされる場合があります。

もし特に質問がなかったとしても「特にありません」と答えることは避けるようにしましょう。なぜなら、その企業に対して「興味がありません」と答えていると受け取られかねないからです。

このような逆質問においては、あなたが入社後に企業で働く上で重要視することを聞いておくと良いでしょう。

具体的には、勤務地や最初に受け持つ仕事内容といった、入社後のやる気を感じさせる質問がおすすめです。当たり障りなく、さらに入社後のイメージを持つためにも役立つ質問です。

また、このような逆質問の場面において「給与面について聞きたい」という方もいることでしょう。しかし、いきなり給与や待遇について質問することは、やや印象が悪いでしょう。

先述したような当たり障りのない質問をした上で、聞けそうな雰囲気なら給与面などを聞くことをおすすめします。例文は以下のようになります。

「入社後の勤務地は、どこになりますでしょうか。」

一級施工管理技士が面接で悩む質問3選

一級施工管理技士の面接では、思わず答えに悩むような質問も投げかけられることもあるでしょう。

ここからは、一級施工管理技士の面接で悩む質問3選についてご紹介します。

一級施工管理技士が面接で悩む質問を参考にして、面接対策をしておくと良いでしょう。

1：自分の短所に関する質問

一級施工管理技士の面接では、自分の短所について聞かれることがあります。これは先述した「これまでの大きい失敗を聞く質問」と同じく、不得手なことをどのようにカバーしているのかや、自分をいかに客観視できているかを問う質問です。

そのため、生々しく自分の短所を述べるのでなく「こういった短所がありますが、克服できるように○○ということを意識しています」といった、前向きな姿勢を表現するようにしましょう。

2：転職の理由

一級施工管理技士にとって転職は珍しいことではありません。そのため、「志望動機」のようなニュアンスで、転職の理由を聞かれる場合があります。

転職の理由を聞かれた場合は、「前職が嫌だから辞めた」といったネガティブな理由ではなく、「御社の○○という工事実績を知り、私も御社の現場に携わりたいと考え転職を決意した」といったポジティブな動機を話すようにしましょう。

3：離職期間中の活動

こちらも一級施工管理技士に限らず転職活動の面接でよく聞かれる質問ですが、離職期間中の活動について聞かれることがあります。

離職期間中の活動を聞かれたら、あなたの転職に対する考え方を踏まえながら、「資格取得のための勉強をしていた」というように、勉強のための期間であったことをアピールすると良いでしょう。

面接対策として確認しておきたいマナー4選

ここからは面接対策として確認しておきたいマナーについて解説していきます。今回は、5分以上前に到着することを始めとした4項目をピックアップしていきます。

面接対策として確認しておきたいマナー4選についてご興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

1：5分以上前に到着する

面接には、「間に合ったのなら良い」というものではありません。

時間にゆとりを持って到着することは、心にゆとりができるだけでなく、社会人的なマナーのアピールになると言えるでしょう。

面接の際には、5分以上前を目安に到着するようにすると良いでしょう。

2：入室時はノックをし返答があってから入る

次は、面接時の入室の仕方についてご説明します。ぜひ参考にしてみてください。

面接では、ノックをして返答を受けてから入室するようにしましょう。

ゆっくり3回ノックをした後、「どうぞお入りください」と言われてから、ゆっくりと入室するようにしましょう。

3：背筋を伸ばして座る

次は面接時の姿勢についてです。面接の際、姿勢が悪いと印象が良くないでしょう。

面接では、背筋を伸ばして座るようにしましょう。

男性は両ひざの上で手を軽く握り、女性は両ひざの上で手を重ねましょう。面接担当者の目をまっすぐ見ながら、受け答えをするようにすると良いでしょう。

4：退室時は一礼を忘れないようにする

面接では退室時に一礼を忘れないようにしましょう。

面接が終わったら一度着席のまま「本日はありがとうございました」と一礼し、さらに立ち上がって椅子の横に立ち、「ありがとうございました」と一礼します。最後にドアの手前で面接担当者の方に向きなおし「失礼します」と一礼しましょう。

面接対策をして一級施工管理技士の転職を成功させよう

ここまで、面接対策のポイントや面接で聞かれる質問などについてご紹介してきました。

一級施工管理技士の面接では、これまでの現場経験や今までにあった大きな失敗などが聞かれるでしょう。例文などを参考にしながら自らの経験を踏まえた回答を準備して、しっかり面接対策をしておきましょう。

万全に面接対策をして、一級施工管理技士の転職を成功させましょう。