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公開日時 2019.11.29
最終更新日時 2022.04.06

【設計図・報告書等】施工管理・工事に必要な書類の知識:安全点検表の概要と目的

建設業の安全点検表は、墜落や転落災害、建設機械災害、倒壊・崩壊災害等の防止のために作成されます。
ここでは施工管理者が知っておきたい安全点検表の記載項目や概要、目的についてご紹介します。

安全点検表との記載項目(例)


建設業の安全点検表は工事中に作業員や現場の安全を守るために、状況確認の用途で使われます。
過去の墜落や転落災害、建設機械災害等を踏まえて、必要とされるチェック項目がピックアップされています。
ここでは安全点検表の記載項目例についてご紹介します。

安全点検表記載項目

・当日の作業内容や工程管理、建設機械等に関わる連絡調整は行っているか。

・労働者の体調を確認しているか。(睡眠不足、体調不要、前日の飲酒に関わる確認)

・適正な衣服や保護具等を着用しているか。(袖口、保護帽、安全帯、安全靴、保護メガネの着用等)

・高所作業(高さ2メートル以上)の足場で作業床は確保されているか。
開口部や作業床の端等に関わる墜落防止措置が行われているか。

・足場に関わる墜落防止措置は適正に行われているか。
また作業前に点検を行っているか。

・安全帯を適正に使用することができるか。
また安全帯を使用するために親網等を設置しているか。

・建設機械等との接触防止、はさまれ防止対策を行っているか。

安全点検表は過去の死傷災害をもとに項目が作られています。
点検表は労働基準監督署へ提出する必要はありませんが、随時実施しましょう。

安全点検表の目的と活用方法


建設業界の作業は、墜落・転落災害、建設機械やクレーン等の災害、倒壊・崩落災害等さまざまな危険性を秘めています。
事故や災害は、作業者の不安全な行動と、建設機械や設備等物の不安全な状態によって発生するとされています。
そのため業界の経験が長い人でも、随時安全点検を行う必要があります。
そのチェック内容をまとめたのが「安全点検表」です。
作業を行う前に事前に問題点を発見し、除去することで安全に作業が行えます。
点検実施者は目的を十分に理解し、その結果を記録します。
そしてその結果を職長・安全衛生責任者に報告する必要があります。
もし改善する必要がある場合は、直ちに改善するから必要な指示を与えて確認しましょう。
安全点検は始業前点検・随時点検・定期点検に分けて行います。
始業前点検は、毎日作業を開始する前に行いましょう。
随時点検は作業終了後に設備や機械の異常の有無を確認します。
定期点検は法定の期間内ごとに行いましょう。

作業員の安全を守るために必要な書類

安全点検表は特別に提出が必要な工事書類ではありませんが、作業員の安全を守るために必要です。
随時実施し、問題点が見つかれば随時改善を図りましょう。

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