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鉄筋工における仕事内容とは?役立つ資格や将来性もあわせて解説

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公開日時 2022.07.22 最終更新日時 2022.07.22

鉄筋工とは


鉄筋工は、マンションや橋、高速道路などの構造物を鉄筋コンクリートで作るときに、構造物の骨組みになる鉄筋を設計図に基づいて組み立てる仕事です。
鉄筋工には、構造物にとって重要な役目を担う鉄筋を網目状に組む工事を行うための知識と技術が要求されます。

鉄筋工は構造物にとって大切な鉄筋工事を行うので、材料の選別、施工図による正しい加工、配筋基準に合った取付を行うための広範囲な知識と経験が必要です。

鉄筋工における仕事内容6つ


鉄筋工の主な仕事内容は、施工図作成、加工、鉄筋取付、篏合、結束及び自主検査の6つです。

鉄筋工の仕事は、仕様書と図面から加工図・施工図を作成する作業から始まり、最終の自主検査まで含まれます。

発注元からもらった仕様書と現場図面から適切な材料を選ぶために、鉄筋工には、図面と材料に対する知識及び鉄筋工事のための各種技能が要求されます。
鉄筋工として働くために資格はいりませんが、関連する資格を取得して担当できる仕事範囲を広げましょう。

1:施工図を作成する

発注元から提供される仕様書と図面をもとに、鉄筋工が、鉄筋工事に使用する加工形状ごとの鉄筋などの材料を見積もり、工事に必要な鉄筋を加工場へ発注します。

必要な材料を見積もると同時に、仕様書と図面をもとに、現場で作業する職人が取付けするための施工図を作成します。

施工図が現場の鉄筋工事の品質を左右するので、特に重要な図面です。
鉄筋のかぶり厚さ、付着、定着、継手などの規定に準拠して施工図を作成します。

2:加工を行う

鉄筋を切断したり曲げたりする加工は、加工場で行います。
現場から出された加工帳に基づいて、加工場において適切な長さの鉄筋に切断し、曲げ加工を行います。
適切な長さに切断し曲げ加工した鉄筋を、現場の工事計画に合わせて現場へ送ります。

鉄筋の加工は、仕様書、設計図に規定されたフック部の余長、折り曲げの内法直径、加工後の許容誤差に準拠して行います。
鉄筋の加工精度が、現場での鉄筋の取付作業を円滑に進めるために大切なのです。

3:鉄筋の取り付けを行う

加工場で適切に切断し、曲げ加工などを施され、送られてきた鉄筋を、作成した施工図をもとに取り付けます。
そして、鉄筋工の中で経験の豊富な責任者が、施工図を見て作業の段取りを決めて鉄筋の組み立てを指示します。

部下の鉄筋工は、責任者の指示に従い、鉄筋を組み立てていきます。
施工図の作図時に、鉄筋組立時の施工性を考慮して、十分に検討していると施工がしやすくなります。

施工図の作成時に、鉄筋組立の施工性を良くする検討をしましょう。

4:嵌合を行う

篏合は、鉄筋を配筋して組み立てるとき、鉄筋をつなぐ作業のことです。
スリーブ状のカプラーで鉄筋をつなぐ方法では、繋ぎ目に適切な量のエポキシ樹脂等の接着剤を注入して鉄筋を強固につなぎます。

篏合は、完成した後の構造物の強度に影響します。
篏合は早く作業することが要求されますが、同時に鉄筋を確実に接着させるために、正確な接着位置へ適切な量の接着剤を注入することが要求されます。

5:結束を行う

鉄筋工はハッカーと結束線を使って、構造物の骨組みになる鉄筋を結束します。
鉄筋を結束する結束線は、鉄、鉄/溶融亜鉛メッキ、ステンレスの3種類があります。仕様書と設計図に準拠して選択します。

鉄筋工はベテランになると、ハッカーと結束線を使って水平垂直平行の取れた結束を短時間でできるようになります。
鉄筋を結束した後、配筋が水平垂直平行になり、見栄えよくできておれば鉄筋の取付は完了です。

6:自主検査を行う

鉄筋を配筋し、篏合させて、結束が終わると自主検査して不具合のないことを確認しましょう。コンクリートを流し込んだ後からは鉄筋が見えなくなるので、自主検査は厳格に行い、欠陥のないことを確認します。

自主検査で篏合、結束などに不具合が見つかれば、不具合部分を修正します。これで鉄筋工の仕事は終了です。

自主検査の後の工程で、第三者機関等が配筋検査を行い、構造物の建設工事はコンクリート打設などの後工程へ引き継がれます。

鉄筋工に役立つおすすめの資格3選


技術と経験がものを言う鉄筋工ですが、資格を持っていることで、自分の鉄筋工としてのレベルを周囲に証明することができます。
そのため、スキルアップするためには資格の取得は必須といえるでしょう。
したがって、鉄筋工として今後働いていこうと言う人は、必要な資格を積極的に取得するのが得策です。
仕事と学習の両立は大変ですが、是非頑張ってください。

1:一級鉄筋施工技能士

「鉄筋施工技能士」とは、鉄筋施工図作成及び組み立て作業に関わる専門家の国家資格です。
実務経験の違いによって一級と二級に分かれており、偏差値も若干異なっています。
学科試験では、建築構造、施工法、材料、建築設計図、関係法規、安全衛生が出題され、実技試験では、鉄筋施工図作成作業か鉄筋組み立て作業を選択することとなります。
難易度は普通程度のため、独学で合格する人も多く、キャリアアップには最適といえるでしょう。

出典:中央職業能力開発協会
参照:https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/naiyou_index.html

2:基幹技能士

「基幹技能士」とは、現場作業を円滑に実施するための指示や指導、施工方法の提案や調整から、現場の工程状況の報告といったさまざまな業務を行える資格です。
つまり、現場のとりまとめ的なポジションの仕事で、鉄筋工事の現場には欠かせない存在であるため、熟練の技術を持った人が適任といえるでしょう。
試験内容は、電気や型枠といったジャンルごとに異なります。
講習を受講した後、試験を受け合格すれば、登録後に基幹技能士として仕事ができるようになります。
ちなみに講習終了後の合格率は非常に高いため、前もって勉強しておけば、合格できる確率は高いでしょう。

出典:登録基幹技能者
参照:https://www.kensetsu-kikin.or.jp/humanresources/technician/about.html

3:二級建築施工管理技士

「施工管理技士」とは、施工計画の作成や安全管理などを行える国家資格です。
建設業法において認められた指導技術者であるため、一定の実務経験がない場合には、受験できない場合もあります。
試験内容は、学科が建築学等と施工管理法、法規などで、実地が経験記述と施工管理法、法規などとなっています。
学科試験の合格率は平均40~50%程度で、実地は30~34%程度です。
資格の難易度としては普通程度です。

出典:日本建設情報センター
参照:https://www.cic-ct.co.jp/course/building

鉄筋工に向いている人の特徴


鉄筋工として働くのに向いている人は、身体を動かすのが苦でなく、むしろ得意といえる人です。
鉄筋工として構造物の鉄筋を組むときに、棒状の鉄筋を運んで、組み立てて、嵌合し、結束するときに身体を動かすため、日ごろから身体を動かすことが好きな人に向いています。

次に鉄筋工に向いている人は、組み立て作業の好きな人です。鉄筋工は、施工図に従って鉄筋を組み立てるので、正確に組み立てるのが好きな人が向いています。

また、鉄筋工は、コミュニケーションの取れる人も向いています。
鉄筋の組み立ては高所作業や危険作業が伴います。
周りとコミュニケーションを取ながら作業することで、無事故の作業が進めやすくなるのです。

鉄筋工の将来性


鉄筋工には将来性があると言われます。
鉄筋工の将来が明るいと言われる理由は、鉄筋コンクリートの構造物の建設は増加する傾向があり、鉄筋工の需要も増えているためです。
今後は老朽化した構造物の改修の仕事も増えると言われています。

鉄筋工は、マンション、ビルなどの建造物だけでなく、トンネル、橋、高速道路などの土木構造物の工事でも活躍しています。
現在働いている鉄筋工が高齢化していて、引退する人が多く、若手の鉄筋工の募集が増えているのも将来性があると言われる理由です。

鉄筋工への理解を深めて目指そう!


マンションやビルから橋やトンネル、高速道路まで、建築物や構造物の建築現場で活躍の場を広げている鉄筋工に付いて紹介しました。

鉄筋工の仕事内容(施工図作成、加工、鉄筋取付、篏合、結束、自主検査)、鉄筋工に役立つおすすめの資格(一級鉄筋施工技能士、基幹技能士、二級建築施工管理技士)、鉄筋工に向いている人の特徴、鉄筋工の将来性などについて説明しました。

施工管理や現場監督を目指す方は、鉄筋工の将来性を理解し、まずは鉄筋工を目指してみましょう。

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