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【現場資材の歴史②】陶管って知ってますか?100年を超える丈夫な資材です!

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公開日時 2023.02.17 最終更新日時 2023.02.17

下水道工事などでよく目にすることが多い「陶管」。
しかし、よく使ってはいるけどその成り立ちや歴史を知らないことは多いですよね。
陶管の成り立ちには、日本の近代化や土管との関係などが入り組んできます。
今回は現場資材の歴史を知るために、陶管の成り立ちや歴史をご紹介します。

丈夫に使える「陶管」とは

陶管は非常に強度が強く、地中にあっても劣化しにくいので、主に下水道館として使用されます。
製造過程で金属音がするほど品質が非常に硬く、1000度以上の熱を加えながら焼いて製造されます。
石灰灰やマンガン釉などが陶管の素材として定められており、自然素材のため環境にも優しいという利点があります。
そのため下水道館として地中に埋められるには、強度や耐性、環境の観点からも非常に優れているのです。

陶管には圧縮強度や厚さなどによって「並陶管」と「厚陶管」の2つの種類に分けられます。
陶管は通常短く切られており、それぞれを組み合わせて長い下水道管をつくります。
耐薬品性や耐食性にも優れているため、土壌環境が悪いところでも耐性があると言われます。

「陶管」の成り立ちと歴史

陶管の成り立ちを知る前に、陶管のもとにもなった土管との違いを把握しなければいけません。
土管は素焼きしたもので、陶管は釉薬をかけて焼いたものを指します。
陶管の歴史は100年ほどと浅いですが、ルーツとなった土管は世界では紀元前2500年頃から使われていると言われています。
日本では6世紀前半頃、飛鳥寺から出土された土管が古いもので有名です。

近代化に伴い下水道管理が必要になってきた時代に、陶管に関する研究が進みました。
下水道陶管の研究に大きく貢献した人物に、茂庭忠次郎氏がいます。
茂庭氏は様々な下水用材の研究を進める中で、1909年に日本で初めて陶管の規格を設定しました。
その頃までは統一された規格がなかったため、陶管の製造方法やサイズなどが工場ごとに異なっていることも多く、利用するに当たって障害があったのです。

地中に埋められているにも関わらず、100年以上経ったいまでも製造された時と同様の質を保っており、現在は下水道を支える重要な資材となっています。

陶管は見えないところ私たちの生活を支えています

陶管の歴史は100年と浅い方ですが、そのルーツであり4500年以上もの歴史を持つ土管を現代のニーズに合わせて改良したものであることが分かりました。
陶管はまさに私たちの時代だからこそ開発されたもので、日本の近代化にも大きく貢献したことが分かります。
陶管は非常に耐性がよく、質も硬いので下水道によく利用されます。
現場資材の歴史を知ることで、その資材の特徴をしっかりと生かした建築ができることを期待します。

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