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シージングボードとは?優れた特徴6選と用途をわかりやすく紹介

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公開日時 2023.02.09 最終更新日時 2023.02.09

シージングボードとは

シージングボードとは、防水や耐水にすぐれた、建築に使われる合板です。

高熱で蒸した材木をほぐして合成樹脂や接着剤と混ぜ固めたあと、板状にした表面にモルタルやアスファルトを塗り固め、防水性・耐久性に優れるため湿度の多い箇所に使われます。

他の材料に比べて、値段も安く、環境に優しいため、近年多くの建築に採用され始めています。石膏ボードに防水処理を施した吉野石膏社のシージング石膏ボードと呼ばれるものもあります。

インシュレーションボードとの違い

インシュレーションボードとの違いは、表面のアスファルト処理がされているかいないかです。加工や切断が容易であり、断熱性・吸音性・耐久性に優れているなどの特徴があります。

アスファルト処理がされていて密度0.40g/cm3未満のものをシージングボード、アスファルト処理がされていない密度が0.35g/cm3未満のものをインシュレーションボードと呼びます。

インシュレーションは英語で断熱という意味であることから、建築では断熱材として床や壁面、家具の下地材として使われています。

シージングボードとは?優れた特徴6選

加工切断に優れたインシュレーションボードですが、芯材が材木のため、耐水・調湿性に弱く、モルタルやアスファルトで表面加工がされているシージングボードが重宝されています。

厚みの規格は9mm、12mm、15mm、18mmがあり、厚みのあるボードを下地材で使用すれば、断熱効果および耐震性に優れた住宅を作ることが可能です。

シージングボードにはどのような優れた特徴があるのか、それぞれ詳しく解説していきます。

シージングボードの特徴1:耐水性が高い

シージングボードの特徴の1つに、耐水性が高いことがあります。

インシュレーションボードや石膏ボードそのままでは、芯が木材や紙、石膏なので、水や湿気にさらされるとカビの発生や板の変形・破損につながります。

そこで、ボードの表面にモルタルやセメント、あるいは特殊な耐水剤を塗布することにより、水分や湿気が板の内部に浸み込みにくく、耐水性が高くなります。

シージングボードの特徴2:耐久性が高い

シージングボードとは天然材ではなく工場で作られた木質材料で、それ自体の伸縮や反りが少なく、表面も滑らかな材料です。

そして、芯材は接着剤で圧着されているので強度もあり、表面にはモルタルやアスファルト処理がされているため、さらに強度が上がり丈夫に作られています。

木繊維の特徴として、雨水は浸み込みにくく、湿気は通しやすい性質をもっています。通常の構造用合板よりも数倍透湿性能が高いので、劣化しにくいのです。

そのような観点から、屋根下地材としても優秀で、野地板と組み合わせて野地板の耐久性を上げる以外にも、遮音性や断熱性を高める働きがあります。

シージングボードの特徴3:吸音性・遮音性が高い

シージングボードは、吸音性・遮音性も優れています。

吸音とは、材料に音が入った時に、その音の反射を小さくなるようにすることです。遮音とは、材料に音が入った時に、その音を透過させないようにすることです。

シージングボードとは、材料が木材繊維で出来ている多孔質のものです。多孔質の材料は無数の穴があり、その穴に音が入ると穴と穴の隙間の空気を震わせることで、摩擦熱として使われ、吸収されます。これが吸音の原理です。

遮音性を高める材料は、石膏モードやコンクリートなどが挙げられます。シージングボードは芯材に石膏が使われていたり、防水性を高めるためにモルタルやコンクリート処理がされていたりして、遮音性にも優れています。

シージングボードの特徴4:断熱効果がある

断熱というとグラウスールやウレタンフォームといったプラスチック系が広く知られていますが、シージングボードも断熱効果に優れています。

シージングボードは、木製の高密繊維素材でできていて、繊維と繊維の隙間に空気を保持しています。密度が高く空気が移動しないので、空気に取り込まれた熱の対流移動を阻害し、熱伝導率が下がるので断熱効果があります。

このような密度が高い空気の層を持つ材料は、断熱材と呼ばれています。

シージングボードの特徴5:機能性・施工性に優れている

シージングボードと呼ばれる中には、芯が木繊維でなく、グラスウールを使ったものもあります。

グラスウールは通常住宅の断熱材としても使用されており、軽いので現場内での取り回しがよく、加工が簡単でカッターナイフを使って切断することができます。よって、機能性・施工性にも大変優れています。

シージングボードの特徴6:調湿効果がある

木材には湿度の高い時に吸湿し、低い時には放湿する優れた調湿機能があります。シージングボードは芯材が木繊維なので、木材と同じく調湿効果があると言えます。

湿度が高くなると余分な湿気を溜め込み、逆に湿度が低くなると溜め込んだ水分を放出し、適度な湿度に保ちます。

石膏ボードは本来調湿機能がありませんが、吉野石膏の石膏ボードの中には特殊な加工が施されているものもあり、調湿に優れたシージング石膏ボードも販売されています。

シージングボードの主な用途2選

シージングボードの主な用途2選

これまで書いてきたように、シージングボードとは、耐久・耐水・遮音等の性能に優れ、非常に使いやすい建築部材です。

特に耐水性能があるため、主に内装関係では、洗面・台所などの水回りに使用されることが多いのが特徴です。また、外装関係は、外壁材の内側・屋根下地材としても使われています。

ここでは、シージングボードの主な用途を2つご紹介します。

シージングボードの用途1:モルタル・サイディング外壁下見板

シージングボードの用途の1つとして、モルタル・サイディング外壁の下見板があります。

サイディング外壁の施工方法は柱を立てたあと、防水処理を施された面を外壁側にむけて専用のシージングボード釘を使って、シージングボードを貼ります。さらにその外側に防水紙を貼り、耐水性を向上させてから、最後にサイディング貼りをします。

モルタル仕上の場合は防水紙にラスと呼ばれるワイヤー製の網を張り付け、そこにモルタル仕上を施します。

このように、シージングボードを外壁仕上げの内側に取り付けることで、雨によるカビや腐敗を防ぐことができるのです。

シージングボードの用途2:洗面所・台所・畳等の下地材

もう1つの用途に、洗面所や台所、畳などの下地材があります。シージングボードは表面にアスファルト処理がされて防水性能が高いので、洗面所や台所といった水回りのタイル、クロス張りの下地材として適材なのです。

とはいえ、浴室や地下室のような、常に湿気が著しく水漏れの危険が大きいような場所には留意する必要があります。

また、多孔質で軽くて断熱性・吸音性に優れているので、畳の下地材にもよく使われています。畳下は湿気が多くカビの発生やシロアリなど害虫被害が考えられますが、それらの原因を解決するため、シージングボードが近年の主流になってきています。

シージングボードとは何かについて知ろう

シージングボードとは、木繊維に接着剤を使い、圧着したインシュレーションボードといわれる建材にモルタルやセメントで耐水性を強化した、JIS規格の木繊維板です。

耐水性、耐久性、吸音性、断熱性等の各性能に優れているため、屋根材、壁面材、床下材としての使い道がたくさんあります。

シージングボードの特徴をおさえ、効果的に使用しましょう。


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